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“very”と “so”の違いって何?

World Lifeな生活
この記事は約5分で読めます。

以前,とても短気な人と仕事をしたことがあります。

その人は,誰に対してもいつも怒っているのです。

ある日,いつも以上に攻撃的だったので訊いてみたんです。

“Why are you so aggressive?”
(なんでそんなに攻撃的なの?)

“Yes, I’m very aggressive.”
(そうだよ,自分は超攻撃的だよ。)

全然答えになっていない返答にも驚いたのですが,この短い会話に出てきた

“so”“very”

何気なく使っているけれど,

「どう違うんだろう?」

と,その時疑問に思ったのです。

あなたは,どう違うと思いますか?

―“so”と “very”の微妙なニュアンス―

“so” “very”は,「とても」のように,形容詞や副詞を強調する場合にも使われています。

厳密に言えば,上記で私が発した “Why are you so aggressive?”の “so”は,
「とても」というよりも「そんなに」という意味ですが,

今回は「とても」と強調するときに使う “so” “very”について考えてみたいと思います。

辞書をひいてみると,

You can use “so” in front of adjectives and adverbs to emphasize the quality that they are describing.”
(“so”は,形容詞や副詞の前に置いて,その表しているものの性質を強調することができる)

“Very” is used to give emphasis to an adjective or adverb.
( “very”は,形容詞や副詞を強調するために使われる)

のように,2つとも同じような意味合いで説明されています。

それは,和英辞書でもあまり変わりはありません。

でも実はこれ,微妙に使う意味合いが変わってくるんです。

次の対話文を読んで,違いを想像してみてください。

A: Phew…I’m so tired.
(ふぅ,超疲れたよ。)
B: Me, too. It was a long day today.
(私も。今日は長い一日だったよ。)

このAさんとBさんは,今日一日,仕事か何かで一緒にいたのでしょう。
イベントだったのかもしれません。
すごく疲れたということを共有している感じですよね。

では,こちらはどうでしょうか。

A: Hi, how was your day today?
(こんにちは。今日はどんな日だった?)
B: It was a long day today. I’m very tired.
(今日は長い一日だったよ。とても疲れてるよ。)

なんとなく,このAさんとBさんは,一緒に一日を過ごしていないことがわかりますよね。

このように,「とても」と強調する場合の “so”は,

「その情報を共有できている」意味合いが強くなり,反対に “very”は,

そのことを知らない人に話す感じで,「すこし客観的な印象」となります。

ですので,

“He’s so funny.”
(彼はとってもおもしろい。)

と言った場合,その発言を聞いた相手も “He”(彼)が面白い人だということを知っているんですね。

逆に, “He’s very funny.”と言った場合は,

「彼ってどんな人?」と訊かれて,「彼はおもしろい人だよ。」と答えたようなイメージとなります。

ただ, “so”“very”を逆に言ったからといって,

「間違っている」わけではありません。

ネイティブにとっては,本来このようなニュアンスの違いがあるということを知っておくだけで大丈夫です。

―丁寧なのはどっち?―

“so”は,その強調される事柄を相手と共有しているイメージで,
“very”は,相手が知らないことを教えてあげるイメージ。

でも,だからといって間違えても大きな問題ではありません。

ただ,フォーマル,インフォーマルはちょっとだけ気をつけておいた方が良いかもしれません。

次の2つの表現,あなたはどのようなイメージを持ちますか?

誰かに「来てもらったことに対してのお礼」を述べるとします。

“Thank you so much for coming.”

“Thank you very much for coming.”

なんとなく, “very”の方が,かしこまったような感じがしませんか?

そうなんです。

“so”は,自分の主観的な感情を含んだカジュアルなイメージで使われることが多いんです。

ちょっと極端かもしれませんが,

“so happy”(超うれしい)
“so huge”(超でっかい)

のような感じでしょうか。

対して, “very”は,少しかしこまったような感じです。

企業などが新製品発表会の場で,

“We are very happy to announce our new product today.”
(本日,我々の新製品を発表できることを大変うれしく思います。)

のように言うのを聞いたことがあるかもしれません。

このように, “very”は,フォーマルな場で使うことができるのですね。

―あの “very”の意味は?―

これらのことを考えると,冒頭で紹介してエピソードはどのような意味だったのか…。

“Yes, I’m very aggressive.”
(そう,自分はとても攻撃的だよ。)

“very”を使って答えてきたその方。

これは,

「あなた方はわかっていないと思うけど,自分は攻撃的で本当に怒っているんだ!」

と言いたかったのかもしれません。

それとも,ただ単にカジュアルな会話をする気にもならなかっただけのかもしれません。

いずれにせよ,“so”“very”の違いを学ばせてくれたことに感謝です。

さ,コロナウィルスに終わりの見えない物価高など,
ただ生活しているだけでもストレスフルな毎日ではありますが,
それでも心の中は穏やかに,怒らず過ごしたいものですね。

20年以上ぶりに思い出したその方も,今は笑って暮らせていますように。
そんなわたしも楽しく毎日を送ろうと,決意を新たにするのでした。

それでは,また来週〜♪

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