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アメリカには戸籍がない!

World Lifeな生活
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アメリカでは、日本と比べると、基本的にいろんな手続きの際、書類が少なくてすみます。日本のように、いちいち区役所に行ったりする手間が少ないのはいいことです。

でも、場合によって、んーん、人によってかな、日本にはない、意外な書類が必要だったりもします。

アメリカやヨーロッパには、戸籍がない…

まず、アメリカには戸籍がないんです。戸籍抄本、謄本がありません。

戸籍とは、「人の出生から死亡に至るまでの、親族関係を登録公証するもの」それが無いとは、驚きですよね。世界中で、普通にあるものと思っていました。

調べてみたら、東アジアの数国以外、世界中のほとんどの国が、日本のような戸籍というものがないようです。日本では、欧米の個人主義とは違って、古来から、家族を基本とする「家制度」があったためと思われます。

なるほど、だから、日本では、結婚の時、結納など家族での儀式があったり、家同士の釣り合いとか、どちらの誰が家督を継ぐとか、色々とややこしいことがあるわけですね。

アメリカだと、結婚は本人同士の合意があれば、それで良いわけですが、日本では、結婚は家同士のこと、などとよく言われますものね。      

再婚には離婚証明証が必要!?

日本にはない意外な書類というのは、アメリカでは、離婚の時にしっかりと「離婚証明書」を公式に作っておかないと、次の結婚が認められないのだそうです。「え?どういうこと?」と、私もキツネにつままれたように理解できなかったですが、

日本だと、まず結婚でその記録が戸籍に残り、離婚の際は除籍されるので、「離婚証明書」なるもの自体存在しないのですが、アメリカでは、その辺の感覚が少し違うようです。

知り合いのアメリカ人ミュージシャンが、70歳過ぎてからロマンチックな恋に落ち、若い彼女と 3度目の結婚を決意。しかし、2度目の離婚が40年前で、その時の離婚証明書が見当たらない!と言って、大騒ぎしていたのを思い出します。

離婚証明書が見つからないと、独身であることの証明ができないので、3度目の結婚が重婚として、罪になってしまう、というのです。

3度目の結婚にあたり、立派な結婚式を挙げ、有名なミュージシャンだったので、披露宴には招待客も世界中から集まり、感動の嵐のうちに結婚したはずだったのですが、それがなんと、結婚届が却下されてしまったのです!

一説では、新郎新婦の人種の違い、(新婦は外国籍で、この結婚によりアメリカのグリーンカードが取得できることになっていました)、また、30歳以上の年齢差などで、移民局から疑われたのではないか、などの憶測も飛び交いました。

その後どうなったかというと、

弁護士を立て、多くの書類を用意し、そこから数ヶ月間裁判所の判断を待ち、全てがうまくいき、感動の嵐の結婚式から2年ほど後、正式に結婚できました。

なんとその際、2回目の結婚式がありました。弁護士費用やら何やらで、ずいぶんとお金と時間がかかってしまったようですが、愛は強し!まずはめでたしめでたし。

なかなか、人生ってどう転ぶかわからないですよね。(笑)

アメリカのマイナンバー

アメリカでは、ソーシャル・セキュリティー・ナンバー(国民識別番号のことで、「社会保障番号」とも訳される)と言って、家族関係を基本とした「戸」籍とは異なり、個人の識別を目的としたものがあります。

「個」籍と言えばわかりやすいでしょうか。個人を社会の基本とする、アメリカらしいですよね。ヨーロッパなどの諸外国も、ほぼこれに近いようです。

アメリカでのソーシャル・セキュリティー・ナンバー(SSN)制度は、古く1936年から使われ始めたそうで、いわば普遍的な個人情報番号として、個人の取得、税金、個人情報などが、政府機関である社会保障局によって管理されているようです。

日本では、2015年から、マイナンバーをこれに近いものとして広めているようですが、それでもまだこのナンバーのほかに、「健康保険非保険者番号」、「パスポート番号」、「運転免許証番号」、「基礎年金番号」、「納税者整理番号」、「住民票コード」、「雇用保険非保険者番号」など数多くの番号があり、ややこしいですよね。

私は、日本へ帰国して何か書類を提出する必要があるたびに、これらの番号を探すのにとても時間がかかったりしています。早く、欧米のように一本化されれば、楽なのになぁと思います。

 

次回は、銀行関係の書類についてお届けします。
お楽しみに〜。

 

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