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「知ってる?」は “Do you know?” じゃない?

World Lifeな生活
この記事は約6分で読めます。

前回,Academy Awards(アカデミー賞)のTシャツを見つけたことから,洋画でのタイトルと,日本で公開される際のタイトルについてお話しました。
まだ読んでいない方はこちらからお読みくださいね。
https://worldlife.jp/archives/4517

―シガニー・ウィーバーって知ってる?―

まだピチピチ(死語w)の十代だったころ,私は第61回アカデミー賞の会場であるロサンゼルスにあるShrine Auditoriumにいました。
会場へは次々とやってくる大きなリムジンの群れ。
その車からは,スクリーンでしか見たことのない俳優たちが降りてきます。

トム・クルーズ,トム・ハンクス,メリル・ストリープ,ジョディ・フォスター,ダスティン・ホフマン…。

当時も今も大活躍している,まさに大スターを目の前に夢の世界。

映画好きの私はもう大興奮!

帰宅してからもなお興奮冷めやらぬ私は,ホームステイ先のお母さんにいかに素晴らしかったかを説明しました。
どれだけ興奮していたかというと,それは俳優の名前を忘れてしまうほど(^_^;)
その俳優が出ていた映画などの説明から,お母さんは

“Oh, that must be Sigourney Weaver!”
(あぁ,それはシガニー・ウィーバーね!)と。

(おお,さすが!知ってたのね。)と思って

“Do you know her?”
(彼女を知ってる?)

と訊いたのです。

するとクスッと笑いながら,

“I know who she is.”
(彼女が誰であるかは知ってるわよ。)

“But I don’t know her.”
(でも彼女のことは『直接は』知らないよ。),と。

そう,英語の “know”を人に対して使う場合は,基本的に実際に自分が知っている人に対してなのです。

―「知ってる?」は “Do you know?” じゃない?―

日本では「(有名人)って知ってる?」と訊かれると,「うん,知ってるよ。」や「ううん,知らないよ。有名な人なの?」のような返答になると思います。

「(有名人)って知ってる?」を英語にすると,

“Do you know (有名人)?” のように訊いてしまいがち。

でも,これは「その人を『実際に』知っているか」というニュアンスが含まれているのです。

例えば、もしもこんな会話があったとするとAさんはどのように感じるでしょうか。

A: Have you heard of Shohei Ohtani?
(大谷翔平って知ってる?)
B: Yes, I know him. He’s a famous baseball player.
(うん,知ってるよ。彼は有名な野球選手だよ。)
A: Wow, do you know him?
(わぁ,彼のこと知ってるの?)
Are you his friend?
(あなたは彼の友だちなの?)
B: No, I only know who he is because he’s very famous.
(いいえ,彼はとても有名なので,彼が誰であるか知っているだけだよ。)

このように, “I know him.”(私は彼を知っています)と言ってしまうと,
「彼と『実際に』知り合いなの?」と捉えられてしまうのです。

Aさんは, “Do you know(有名人)?”ではなく,

“Have you heard of(有名人)?” (〔有名人〕って聞いたことある?=知ってる?)

と,知り合いではない人のことを「知ってる?」と訊いています。
直接の知り合いではない場合は,この訪ね方が適しているのですね。

それに対してBさんはどう答えた方がよかったのか。

“I know who he is.”
(彼が[誰であるか]知っているよ。)

あるいは

“Yes, I’ve heard of him.”
(彼のことを聞いたことがあるよ=彼を知っているよ)

のように答えていれば,「直接の」知り合いという意味合いはなくなるのです。

なので、最初に私がお母さんに、シガニー・ウィーバーのことをきいた時、

“Have you heard of her ?”

と聞けばよかったですね。

―英語と日本語のニュアンスは違うー

間違えやすいニュアンスと言えばもう一つ。

“can”はご存知のとおり,「〜することができる」というのが主な意味ですよね。

Can you speak English?
(あなたは英語を話すことができますか?)

と,もちろん「できますか」という能力を訊いているわけです。
これ,たしかに文法的に間違いではありません。

でも結構失礼な表現なのです。

「あなたには英語を話す『能力』があるんですか?」

となりますが,捉え方次第では,

「あなた話せるの?どうなの?」

と言うように,結構ネガティブにも捉えられかねません。

この場合,同じ質問をするのでも

“Do you speak English?”
(あなたは英語を話しますか?)

のように表現するのが無難です。


だからよく日本人が聞いてしまいがちな

“Can you eat natto?”
(納豆食べられますか?)
も同じこと。

聞かれた側からすると,

「好きじゃないけど,食べられるよ。だってそれ食べ物でしょ?
口に入れたらいいだけじゃん?」ってなってしまいます。

日本語では,「〜は食べられますか?」という表現は,相手を気遣って

「〜は好きですか?」
「アレルギーなどありませんか?」

など,直接の表現以外の意味合いも多く含まれています。

しかし,その日本語をそのまま英語に訳して “Can you ~?” と聞いてしまうと,英語では日本語のニュアンスと異なることが多々あるのです。
英語では,そのまま「〜することができますか?」というダイレクトな意味となります。

ですので, “Can you eat natto?” と訊いて,

“Yes, I can.” (はい,食べることができます。)に続いて, “…but I don’t like it.”(好きではありませんが…。)と続くこともあり得るのです。

この場合は,
“Do you eat natto?”
(納豆食べますか?)

または,
“Do you like natto?”
(納豆好きですか?)

のように聞くと良いですよ。

―「頑張って!」と言って怒られた?―

以前働いていた会社での出来事。

イギリスから日本で働くことにしたA氏。
出発間近になって,ビザ関連のトラブルが発生しました。
その際,連絡を取り合っていた当時の上司(日本人)が,そのイギリス人にメールで
“Please do your best.”

と送ったのですが,これが相手の反感を買うことになってしまいました。

それはなぜでしょう?
上司は,「頑張って!」というつもりで送った “Do your best!”
出発前に一生懸命にトラブルを解決しようとしている相手は,

「これ以上最善を尽くせ,なんてどういうことだ?」
「自分は一生懸命に最善を尽くしている,なのに更に最善を尽くせ!だなんて失礼だ!」

頑張って!= Do your best とは限りません。
状況によって,様々な言い方があるのですが,この場合は単純に

Good luck!
(幸運を祈ります=がんばって!)

でいいのですね。

―ニュアンスを掴むには?―

言語って,文化的背景などさまざまな要素が絡み合ってできているものです。
ですので,日本語をそのまま訳すとこれらのような不具合が出てきてしまいます。

ではどう回避するか,ですよね。

それは,「まず知ること」そして,「使うこと」です。
使う機会なんてないよ…という方もいらっしゃるでしょう。
そんな場合は,「頭の中で状況をイメージしながら,口に出して言う」だけでもいいのです。

自分の頭の中でイメージできるまで,何度も思い浮かべながら口に出して言うのです。
これCozy式トレーニング。

英語を口に出しながらのイメージトレーニング,これかなり効果ありますよ。

イメージトレーニングをして英語力とニュアンス力をアップすれば,憧れのハリウッド俳優と話せる日も近いかも…しれませんよ。

それよりも,あなたがハリウッドデビューしちゃったりして(笑)

それでは,また次回お会いしましょう。

 

 

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