英書を読めたらいいと思いませんか?
好きな情報をいち早く読めるし何より楽しい。
でも何事も最初が肝心。英書も初めて(教科書以外に自分で)読む本が大事。
あなたにはその第一冊目の洋書を選ぶ自信がありますか?
そう言う私、選び損ねて随分損をw。
その原因は意外な落とし穴。
あなたも落ちるかも?…今回お伝えしたいのはちょっと恥ずかしい経験w
高2初め、高1から自分で始めた英語教科書の精読が高3教科書まで完了目前。そろそろ英語の本を丸一冊(自分で)読みたくなった頃のことです。
私が選んじゃったのはロメオとジュリエット。
それも読み易くretold(リトウルド/書き直)されたものではなくて、シェークスピアが書いたままのもの。
選んだ理由はただの見栄。「エーッ!今村君ってShakespeareを原語で読むの!スゴーイ!見直しちゃった」とか黄色い声で言われたかったんですw
遠くの方から見守る男子の羨まし気な顔、顔…も想像したりして。
ところが数ページでgive up。動機が不純で完璧エネルギー不足?w。
本当に読みたかった恥ずかしい本
本当はですよ。幼児や子供向けに書かれたのを英語で読みたかったんです。でもドリトル先生とか童話では幼稚っぽそう。日本語訳も普通にあるし。そこで黄色い声の誘惑に流れてしまったんですw
でも「子供向けの本を大きくなって(英語で)読むのは幼稚」という考えの方が幼稚…と気づくまでに2年w。で、次は良質の子供向けの本を選ぶ段。
さて家に昔からあったのが「少年少女世界文学全集」(講談社)。英語から日本語に訳された子供向けの良い本がずらり40巻。背表紙眺めるだけの作品ばかりw。(でもこげ茶色の体裁や仄かな良い臭いは今でも目や鼻に…)
そこで大1の時、子供向けの作品をオリジナルで読もうとした時、この全集を参考にしたんです。で選んだ一冊が…エミールと探偵たち(英語版)
あなたは読んだことあるでしょうか。貧しい母子家庭のエミール少年が仲間達とスリを追跡、大活躍。ところが逮捕された男は、懸賞金付きの大泥棒と判明…後はご想像に任せますが、もうplot-spoiler(ネタバレ)かもw。
大学生の私は「子供向けの話」に引き込まれ英語で泣きw、英語で読む感動を生まれて初めて味わいました。
<読み続けて手に入ったもの>
エミールと探偵たち以降読んだのは、ドリトル先生やバーネットの小公女など。単純と言えば単純ですが、感動して涙、感動して涙のパターンw
時間を早送りすると…この時のジーンとした感動が下地になって、現在英語の本を読むのも、同様に泣きたいから…はちょっと大げさでしょうか。
でも大事なのは、いつの間にか英語を読む習慣がついたらしいこと。
繰り返しになりますが「感動しそうな気配(臭い?)がしたら読む」…これが私の英書選択の基本になったようですw。
某代ゼミ(w)の教育研究所の方が
「読みたいモノは、読むべきモノより、読む力は20倍になる」と言っていました。
あなたも多分、読みたいモノが読み易い。今「これ」というのがなくたって、いつか出会える(かな)
私のように見栄にとらわれずw、読みたい本を嗅ぎ分けられると良いですね。
See you soon!
Jiro
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員