つい先週の話。
私,またやっちゃったんです。
家の鍵の紛失。
以前,カーシェアリングした車の中にキーケースを置き忘れてしまい,
次の利用者の人と一緒に,はるか遠くまで旅をして無事に返って来たことを書きましたが,
またまたやっちゃったのです。
まさに,
「オーマイガー!」
何も学習していないワタクシ…。
と,今日はそこではなく「オーマイガー!」という表現のお話。
日本でも結構知られるようになったフレーズ,
“Oh my god!”
ですが,これあまり使わない方が良いって知ってました?
―またまたやっちまって “OMG!”―
今の季節,愛犬とのアサンポは早朝出発が基本。
先週,眠い目をこすりながらマンションを出たところで
“Oh, I left a plastic bag!”(あ,ビニール袋忘れちゃった。)
と,ウ◯チ用の袋を忘れて来たことに気づいたんです。
私の住むマンションは完全オートロックなのですが,
番号を入力するのではなく,鍵を挿すとドアが開くタイプ。
「あ,袋取って来なくちゃ!」
と鍵を挿し,ドアを開けたところで,
(あ,バッグの中に予備があったんだった!)
と,安心してそのままアサンポへ行っちゃったんです。
そして1時間超後,マンションへ入ろうとエントランスをくぐって鍵を探すと…
カ,鍵がないではありませんか!
(あ…確か鍵を挿したままだった気がする・・・)
でも,どこにも鍵がない。
あ〜,誰かに盗られてしまったのか…
とりあえず自宅の番号を押してドアを開けてもらい,すぐに探しに出るも…ナイ。
心の中は,
“OMG, OMG!”
どうしよう,どうしよう。
時間は7時ピッタリ。
マンション内のことだから,きっと他の住民の方が預かってくれてるハズ
でも,外部の人が盗って行ってしまったとしたら…
マンション内に不審者侵入とかあったらどうしよう…。
考えれば考えるほど焦るワタクシ。
何度,“OMG!” と口にしたことでしょう。
すると,8時半頃にドアのチャイム♪が。
我が家はエントランスのチャイムと自宅の扉のチャイムの音が違うのですが,
自宅の扉のチャイム音が鳴ったんです。
ドアを開けると…
なんと!
いつも親しくしていただいているお宅の方がキーケースを持ってきてくださったんです!
息を延ぶとはこのことで,
“Oh gosh…”と安堵のため息が漏れたのでした。
今回のように,驚いた時,焦った時,嬉しい時など
日本人がふざけたように
「オーマイガー!」
と言っているのを聞くことがあります。
みなさんご存知の通り,これは
“Oh my god!”
のことですよね。
もちろん英語圏でも使われてはいますが,実はあまりオススメはできない表現なんです。
英語圏でも使われていて,日本でもよく知られた表現なのになぜ使わない方がいいのでしょうか。
それは,
“God”は「神」ということ。
世界には多くの熱心なキリスト教徒の方々がいらっしゃいます。
旧約聖書のモーセの十戒に,
“Do not use God’s name in vain.”
「主(神)の名前をみだりに口にしてはならない。」
という一節があります。
そのため,敬虔なキリスト教徒の中には「失礼」と感じる人もいるのだとか。
ネイティブでも,宗教とは関係なく意識せずに使っている人も結構いるのですが,上記のような理由から「敢えて」使わないようにしている人もかなり多くいます。
自分が話をしている相手の宗教を知らなかったり,どんな人かわからない場合もあったりするので,できるだけ避けたほうが無難なのです。
では何と言えばよいか?
先程から私は,
“OMG!”と書いて来ましたが,これは “Oh, my god!”のそれぞれの頭文字を取ったもの。
“god”という言葉を使わずに“G”はそのままにして,
“Oh my gosh!”
“Oh my goodness!”
という表現がよく使われます。
“gosh”に特に意味はありません。
“goodness”には名詞で「良いこと,良好」などの意味がありますが,
“Oh my goodness!”は“Oh my god!”の代わりに使うものなので
本来の “goodness”の意味とは関係ないと思って問題ありません。
自分が話している相手は,もしかすると敬虔なキリスト教徒かもしれません。
ですので,もしも “Oh my god!”のような驚きのフレーズを使いたい場合は,
“Oh my gosh!”
“Oh my goodness!”
などを使うようにしましょうね。
―他にもある「驚き」を表すフレーズ―
“Oh my gosh!”
“Oh my goodness!”
以外にも,もっと簡単なフレーズがいくつかあります。
上記の2つも含め,どれにも通じるのですが言い方によって感情を表すことができます。
スピードをつけて語尾を上げるように言うと,
「びっくり!」
「え,そうなの!」
のようなニュアンスになり,反対に
ゆっくり静かに語尾を下げて言うと
「なんてこった…」
のような雰囲気を出すこともできます。
と,少し余談でしたが, “Oh my gosh!” “Oh my goodness!”に変わるフレーズをご紹介。
“Oh my!”
パスタの会社のような感じですが,これもよく使います。
“Gees.”
これは,キリストを表す “Jesus”から来ていますが,そのまま “Jesus”と言うと宗教色が出てしまいます。
音を似させて, “Gees.” 。発音は「ギィズ」ではなく「ジィズ」のような感じです。
あともう一つは,
“No way!”
これはネイティブもよく使います。
「すごい!」のようにポジティブな場面から,「嘘でしょ?」という驚き,「そんなの無理だよ。」というネガティブな場面まで,いろんな状況ですごく使える言葉です。
日本語で言うと
「ヤバッ,マジで?」
という感じでしょうか(笑)
これらは比較的覚えやすいので, “Oh my god!”の代わりに覚えておくとよいと思いますよ。
―覚えておいて損はない―
「オーマイガー!」
テレビでもタレントが言っていたり,近所の公園では子どもたちが使っていたり。
最近,よく耳にするのでみなさんにお伝えしたく書いてみました。
もちろん,ネイティブでも “Oh my god!”と言っている人もいるのですが,
「使わないほうがいいよ」というネィティブもいます。
私はいつも思うのです。
「私たち非ネイティブがどうせ英語を勉強するなら,そのような情報も合わせて一緒に学んだほうがいい」と。
ですので,私はできる限り私の知りうる限りでお伝えできたらなぁ,と思っております。
それでは,みなさんこれからも「よろしくお願いします!」
って,この表現,先週の記事内容でしたね(笑)
これから,嬉しいことでたくさんの「驚き」があるといいですね!
それでは,また来週〜!♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。