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なんで電話では“Hello”なの?

World Lifeな生活
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英語で「こんにちは!」というと,

あなたはどんな言葉を思い浮かべますか?

きっとアレを思いついたのではないでしょうか。

ほら,電話でも使うあの言葉, “Hello!”です。

あなたも “Hello!”を思いついたでしょ?

でも,なんで「こんにちは」という挨拶である “Hello.”が,
電話でも使われるようになったのでしょうか。

あなたはご存知ですか?

―電話の最初の発明者って誰?―

英語で挨拶,というと私たちが真っ先に思いつくのが

“Hello”

ではないでしょうか。

実際に,英語の教科書にも最初に出てくることが多いこの “Hello”

すっごく電話と関係があるようなのです。

というのも,一説によると “Hello”という挨拶は電話の発明によって生まれたのだとか。

え,そうなの!?って感じですよね。

電話が発明されたのは19世紀後半。

発明者はグラハム・ベル,ということは多くの人が知っているかと思います。

でも本当は違うんですって。
えー!?って感じじゃないですか?

実際,電話の発明には,たくさんの人が研究をしていたんですって。

その最初の考案者はイタリアの発明家,アントニオ・メウッチという人物。

ニューヨークでロウソクの工場を経営していたメウッチ。
1854年頃,病気を患ってにいる妻との会話をすることが目的で,自分の事務所と妻がいる寝室をつなぐ電話の試作品を作ったのが最初の電話とのこと。

その後も電話の研究,改良を重ね,1871年に一時的な特許を得たものの資金難に見舞われ,特許の更新ができたのは1873年までのわずか数年間。

そうするうちに,3年後の1876年1月,あのトーマス・エジソンも電話の発明に対する特許を申請したのだそう。

しかし,これまた書類不備等があったそうで取得叶わず…。

同じ頃,アレクサンダー・グラハム・ベルもアメリカで電話機を発明。

エジソンが特許を申請してからわずか1ヶ月後の1876年2月14日,ワシントンにあるアメリカ特許商標庁で特許を出願し,正式に取得したのです。

その後,電話会社を設立し電話の普及に尽力したベル。
そのためアメリカをはじめとするイタリア以外の国々では,

「電話の発明者はベル」

ということが100年以上もの間,定着していたんですね。
最初に発明したのはアントニオ・メウッチなのに,ですよね。

でもご安心を!

2002年6月11日,アメリカ合衆国議会で正式に「最初の電話の発明者はアントニオ・メウッチである(決議案269)と認められたそう。

これで公式に,電話の発明はアントニオ・メウッチということになりました。

あなたも

「グラハム・ベル」

が最初に電話を発明したと思っていませんでした?

私は思ってました(笑)

―なぜ電話で “Hello”?―

オックスフォード英語辞典によると,

“hello”という言葉が初めて使われたのは1827年」とのこと。

今から200年前って,意外と最近って感じがしませんか?
しかもその意味は「こんにちは」を示すものではなく,

“Wow!”のような,ちょっとした驚きを表すものであったり,

“Hello, what are you doing there?”
(ねえ,そこで何をしているの?)

のように,相手の注意を引くための言葉だったんですって。

ということは,“Hello”は,今で言う “Wow”“Hey!”という感じだったのでしょうか。

また,1848年,西部開拓民は“Hello”を遠くにいる人を呼ぶための言葉として使っていたのだとか。

そんな “hello”がなぜ電話の挨拶として使われるようになったのか。

前述した通り,電話の特許を先に取得したのはグラハム・ベル。

ベルは電話の掛け声として,海上で他の船に呼びかけるときの古い挨拶である “Ahoy”を提唱していたのだそう。

残念ながら “Ahoy”は定着せず,エジソンが提案していた “Hello” が広まっていったというのがことの始まりとのこと。

でもベルは, “Ahoy”に強い思い入れがあったので,彼は生涯 “Ahoy” を使い続けたそうですよ。

―実は電話の “Hello.”が先!?―

電話での挨拶に “Hello”が決定したわけですが,一般的になったのが電話帳の存在ともいわれています。

1878年,アメリカのコネチカット州にある New Haven(ニュー・ヘイブン)という街で最初の電話帳 “the District Telephone Company”が発行され,そこには「電話のかけ方」が載っていたそう。

そこには,

Should initiate a telephone conversation with “a firm and cheery ‘hulloa(=hello[英古]).’”
(電話での会話は,しっかりとした明るい “Hello”で始めるべきである。)

と書かれていたそうです。

その後も,電話局で働くオペレーターの女性たちのことを “Hello-girls”と呼ぶようになるなど, “Hello”という言葉は日常生活の中に浸透していったそう。

そうして, “Hello”は挨拶の言葉として使われるようになったそうな
んですね。

―いろいろな “Hello”―

私,留学したての頃,こんな経験をしました。

その日,どこかに出かけていた私。
駐車場付近で迷ってしまって,駐車場整理をしていた黒人男性に道を聞こうと話しかけたんです。

私: “ Excuse me. … %&$#*+#$%&¥@?”

当時はとってもシャイだった私,ずいぶんと小声だったのです。

すると,よく聞こえなかったその男性は,

“Hello???”

と怪訝な表情で聞き直されました。

ああ, “Hello?”ってそんな使い方もあるのね。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で,いじめっ子のビフがマーティ父の頭をコンコンして,

“Hello, hello? Anybody home?”
(おーい,おーい,誰かいるか?)

ってやるじゃないですか。

あんな感じだったのかもしれません。

今では, “Hi”よりもちょっと丁寧な挨拶として使われている “Hello.”

ですが,電話の応答に使われたり,語尾を上げると聞き直しのニュアンスだったり。

いろんな使い方があります。
実は,イラッとしたときにも使えるんです。

例えば,あなたがパートナーに話かけているのに相手はスマホをいじっている。

そんな時は,

“Helloooo?”

と語尾を伸ばして上げて言うと,イラつきを表現することができるんですね。

挨拶で使う時は,語尾を伸ばさず,明るく “Hello” と言いましょう。

それでは,また来週〜♪

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