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“Smoke-free”は喫煙OK?それともダメ?

World Lifeな生活
この記事は約6分で読めます。

“Smoke-free”
“Smoking-free area”

これらを,あなたはどう日本語にしますか?

「喫煙自由」
「タバコが自由に吸える場所」

こう訳した方,要注意です。

何が要注意なのか。
それは意味が真反対だからなんです。

「え?」

と思われるかもしれませんね。
その気持ち,よーくわかります。

今回は,なぜそういう意味になるのか
ここでしっかりと覚えちゃいましょう!

―そもそも “free”って―


“free”といえば,よく知られている形容詞として大きくわけると

「無料の」
「自由な」
「暇な,時間のある」

の3つ。

“free paper”(フリーペーパー)
“free Wi-Fi”(フリーワイファイ)

と言えば,

「無料の新聞」や「無料のワイファイ」ですよね。

中には,

フリーダイヤル

という言葉も日本ではよく聞きます。

でもこれは要注意!

いわゆる「和製英語」…
というか,NTTコミュニケーションズが登録商標をもつ固有名詞なんです。
でもよく考えたなぁ,なんて思ってしまいませんか。

フリーダイヤルは,「無料のダイヤル」つまり「無料の通話」,
という意味で使っていますが英語では,

“toll-free number”,や

“toll-free call”,

“free call”, “free phone”のように呼ばれています。

アメリカで私が一番良く聞いていたのが

“toll-free [number]”という言い方。

1-800から始まる番号で,テレビショッピングのような番組では,

“Call one eight hundred…”
(1-800…に電話してね)

のような表現をよく耳にしていました。

日本では,

「0120」

ですよね。
(これを書いた途端,ジャパ◯ットの歌が脳内を駆け巡り始めましたw)

このように,

“free ◯◯”は基本的に,

「無料の〇〇」

を表すんですね。

ここをまず覚えて置いてくださいね!

― “free”「自由な,暇な,時間のある」―


“Are you free tomorrow?”
(あなたは明日,時間がありますか)

この質問を見ると “free”は,

「時間がある,自由な,暇な」

と言う意味で使われていることがよくわかりますよね。

“Yes, I am free tomorrow.”
(ええ,私は明日暇です)

のように答えることもできます。

また,

“I am a free person.”

と言うと,

「私は自由人だ」

のような意味で使うことができます。

よく,[彼氏・彼女,パートナーがいない]場合,

「私は今フリーです」

と言っているのを聞くことがあります。

でもこれはちょっとニュアンスが違ってきます。

そのパートナーが,すっごいヤキモチ焼きで束縛してくるような人だった場合,
やっと別れることができた,という場合は

“Now I am free!
(今,私は自由だ!)

のように言うことができると思いますが,

通常,「パートナーがいない」と言いたい場合は,

“I am single.”
“I’m not seeing anyone.”
“I’m not dating anyone.”

のような感じでOK!

その方が,意味的にもダイレクトですよね。

― “free”「開放された」―


お伝えしたように,パートナーのいない状態のことを日本では,

「今,私はフリーです。」

のように言うことがありますよね。

つまり,

「私は今自由ですよ」

ということ。
だからなのでしょうか。

“Smoke free”
“Smoking-free area”

を「喫煙自由,自由にタバコを吸える場所」

と思ってしまう人が多いんです。

まず,基本的には

“free ◯◯”のように,先に “free”が来る場合

「無料の◯◯」
「自由な[暇な]〇〇」

という意味となります。

“free Wi-Fi”(無料のWi-Fi)
“free time”(自由時間)

のような感じですね。

しかし,

“◯◯ free”

のように,後に “free”が来る場合は,

「〜から開放された」

という意味になるのです。

だから,

“Smoke free”は,

「喫煙から開放された(=タバコのない)=喫煙禁止」

となり,

“Smoking-free area”は,

「喫煙禁止エリア」

となるのです。

私たちに身近な例で言うと

バリアフリー
アルコールフリー
ジェンダーフリー

などがありますよね。

いずれも
「barrier(バリア)がない」
「アルコールがない」
「ジェンダー(性)によっての区別がない」

という意味。

なのに

“Smoke free”になると,「喫煙自由」と思ってしまうのはなぜなのでしょう。

もしかすると,バリアフリーやアルコールフリーと比較すると,
「タバコフリー」という言葉には馴染がないからなのかもしれませんね。

なので,

「◯◯フリー」のように,後ろにフリーがくると

「◯◯がない」

という意味になりますので,覚えておきましょうね。

―フリーはフリーでも…―


最近よく耳にするのが,

「フリーアナウンサー」

という言葉。

これを

“free announcer”

としてしまうと,

「無料のアナウンサー」

という意味になってしまいます。

この「フリー」は, “freelance”という単語を日本語では短くした形。

だから

“freelance announcer”

が「自由契約のアナウンサー」という意味となります。

ほら,

「私,失敗しないので!」

のあの方もいつも言ってましたよね。

「バイトじゃない,フリーランス!」って(笑)

そして最後に,「フリーマーケット」。

これ, “free market”(自由な市場)ではないんです。

この「フリー」は

“flea”(ノミ)。

日本語でも「蚤の市」って言うじゃないですか。

それと同じ意味の

“flea market”

です。

「知らなかった」

という方は,ぜひ覚えておいてくださいね。

ということで,そろそろ私も “free time”に入りたいと思います!

それでは,みなさままた来週〜!
See you next week!♬

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