あなたはバーゲンって好きですか。
そう,お得な値段で品物が手に入るあのバーゲンです。
英語で書くと “bargain”ですが,どのように使うのでしょうか。
例えば,
お母さんが,
「今日,バーゲンに行ってきたのよ」
と言ったとします。
これを英語にすると,
“My mother said, “I went to a bargain today.””
としてしまいがちです。
でも実はこれ,意味的には「間違い」なんです。
どこが間違いなのか,ちょっと考えてから次に進んでくださいね。
―「特売」じゃなく「市場」だったバザール!―
「あるテレビ番組では20代の人たちも[令和世代]として紹介されているけれど,
今は令和7年。きっと彼らは平成世代!」
と書いたのを覚えている方,いらっしゃいますでしょうか。
ある時,このことが頭をふとよぎったんですよね。
そして,思ったんです。
世の中が平成になった頃,私は19か20歳でした。
ということは,その番組から言わせると私は
「平成世代!」
ですよね。
「そう考えると若いじゃん!」
って,思わず声に出してしまったCozyです。
そして,
その同じ番組で,こんなことが紹介されていたんです。
その番組は,若い世代の人たちが昭和の映像を見て感想を述べる,というもの。
あるデパートの売り場にあった
“BAZAR”「バザール」
という文字を見て,
「なんのことがわからない」
と若者が感じたことを紹介されていました。
昔,
「バザールでござーる」
ってCMがありましたよね。
なんとなく今でも使われるような気になっていましたが,これも昔なのかなぁ。
よく考えてみると, “バザール”って
「あー,確かに聞かないなぁ」
と思いました。
その番組内のナレーションでは,
“BAZAR”はペルシャ語で[市場]を表す語であるが,それが転じて日本では「特売」として使われるようになった」
とのこと。
へぇ,そうだったのか。
たしかに,
“market”(マーケット=市場)
と聞いて「特売」とはあまり思いませんものね。
納得…。
さらに,こんな情報も。
“bazar”について調べているときに,
「“BARGAIN”(バーゲン)という言葉も馴染みがない」
という若い人たちがいるという情報が!
(えーーー,それはいくらなんでも知ってるでしょ?
だって,伊勢丹新宿店でも先週まで「オールアクセサリーバーゲン」やってたし,
松坂屋だってジュエリーバーゲンって書いてあったけど…)
と思ったのですが,
(ああ,若い世代って,SHEINとかTemuで買う人が多いからなのか…)
と自分で結論を考えて,勝手に納得しちゃいました…私。
まあ,人にもよるとは思うのですが “BARGAIN”はバーゲンですもの。
そこは知っていて欲しいものです。
― “bargain”は◯◯を指すー
「今日,バーゲンに行ってきたのよ」と言ったお母さん。
「バーゲンに行った」のだから,
“I went to a bargain.”
としたい気持ちはとってもわかります。
でも, “bargain”の意味は
「安売り」「特売」
ではないんです。
英語での “bargain”の意味は,
「お買い得品」
「普段よりも価格が安くなっている物」
「特売品」
なんです。
つまり,
「品物」
のことなんですね。
だから,
“I went to a bargain.”
としてしまうと,
「私は,特売品に行った」
となってしまうんです。
「品物」に行くというと,ちょっと変な文章ですよね。
そう考えると,なんとなくわかる気がしませんか。
“Cabbage is a bargain today.”
(今日はキャベツがお買い得だ)
であれば使えますね。
―「バーゲンに行った」と言いたい場合は?―
「バーゲンに行った」と言いたい場合は,どのように言えば良いのでしょうか。
ここはちょっとその意味を考えてみましょう。
「バーゲンに行った」とは,
「特売会に行った」
という事です。
「特売会」
「特売」
「安売り」
を表す英語,それは
“sale”!
な〜んだ,saleか…と思われたかもしれませんね。
でも,それこそが私たちがよく使っている 「バーゲン」と同じ
「特売」
「安売り」
という意味なのです。
“I went to a sale today.”
(私は今日バーゲン[特売会]に行きました)
とすれば,違和感なく意味が通じますね。
先ほどの,
“Cabbage is a bargain today.”
(今日はキャベツがお買い得だ)も,
“sale”を使って,
“Cabbage is on sale today.”
のようにも言う事ができます。
バザールでござーるって,昔のCMでもうやっていないと思ったのですが,
まだ現役だったんですね。
調べていたらこんなサイトが!

カレンダーやスマホやPCの壁紙などがダウンロードできるみたい。
CM自体は2004年までだったのですね。
記事を書くって,普段あまり気に留めていないことも知れるので為になりますね。
勉強になったでござーる(笑)
ということでまた来週〜!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。