おはようございます。
木曜日のCozyです!
私,最近,なんだか公私ともにいろいろとあり,ふと一人になったときに
「あぁ,もう無理!」
と弱音を吐きたくなる時があるんです。
と,朝からちょっと暗くてごめんなさい。
でも,大丈夫。
こんな時でも英語のことは考えちゃうのが私なんですよね(笑)。
さて,皆さんなら,この
「もう無理!」
という気持ち,どんな英語で表現しますか?
ちょっとだけでも考えてから続きを読んでみてくださいね。
― 「I can’t do it!」は間違い? ―
この日本語をそのまま英語にしようとすると,
「無理ということは,できない!ということだから…」
と,思い浮かびやすいのは
“I can’t do it!”
じゃないでしょうか。
でもこの英語,ちょっとニュアンスが違うんです。
“I can’t do it!” は,
「私にはできない」という
「『能力的』にできない」
というニュアンスが強い表現。
例えば,重いものを持ち上げようとして
「うわ,無理!」という時や,
高い壁をよじ登ろうとして「これは無理だ!」という時など,
「物理的な能力や技術的な限界を表すとき」
に使うことが多いのが “I can’t…”なんです。
だから,心の疲れを表現したい時には,ちょっと合わないんですよね。
戦隊モノのヒーローが敵にやられて
「もう無理だ…」
と言う場面なら使えかもしれませんが,私たちが日常生活で感じる
「あぁ,疲れた…もう限界だ…」
という気持ちの場合には,ちょっと違うんです。
― リアルな「もう無理」はこう言う! ―
「もう無理!」
は,英語ではどう言うのが自然なのでしょうか?
今回は「もう無理!」の表現を4つご紹介しますね。
まず最初は,
“I’m so done.”
(もううんざり)
これはもう,本当に「もうたくさん!」という気持ちを表すのにぴったりな表現。
仕事の書類が山積みになっていて
「ああ,もう終わった…」
という時や,誰かの愚痴をずっと聞いていて
“I’m so done.”
というように使うことができます。
次に,
“I’m exhausted.” (疲れ果てた)
“tired”(疲れた)の更に疲れさせたのが “exhausted”。
これは肉体的にも精神的にも,文字通り
「疲れ果てた状態」
を表します。
仕事で朝から晩まで動き回った後や,大変なプレゼンを終えた後,やっかいな人のお世話をしたときなどに使えますね。
3つ目は,
“I can’t take it anymore.”
(これ以上は耐えられない)
これは,ストレスやプレッシャーが限界に達した時に使う表現です。
まさに
「もう我慢できない」
“He always complains about everything. I can’t take it anymore.”
(彼はいつも何に対しても文句を言う。もう耐えられない)
こんな感じで使うことができます。
最後は,
“This is killing me.”
(これは私を殺すほど辛い)
「ある事が私を殺している」
という比喩的な表現ですが,「もう本当に無理!」という切実な気持ちを伝えるには十分な表現。
締め切りに追われている時や,大変な仕事を引き受けた時,さらに,
“The heat and humidity were killing me this summer.”
(今年の夏は,暑さと湿気で本当に参ったよ)
のようにも使うことができますよ。
英語で「もう無理!」を表現したい時は,
「悲壮感や疲労感をピンポイントで表す」
ことがコツ。
“I’m so done.”
“I’m exhausted.”
“I can’t take it anymore.”
“This is killing me.”
この4つの表現,「もう無理!」という気持ちになったら,英語でつぶやいてみるのもいいかもしれません。
独り言のように口に出してみるだけでも気持ちは変わってくるかもしれませんよ。
って,そんな状況にならないのが一番ですけどね…
それでは,今日も良い一日を!
See you next week~!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。