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ロボットは自分を何と呼ぶか?

World Lifeな生活
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Hi!
火曜のJiroです。

AI やロボットの話題が尽きない最近ですが、YouTube で見つけた近未来のロボット映画が、英語の観点から非常に面白かったのであなたに紹介します。

【🎥本編無料公開中🎥】ロビン・ウィリアムズ主演『アンドリューNDR114』(字幕版)
※無料期間がいつまでか分からないので、無料期間が終わってたらごめんなさい。

題名:『アンドリューNDR114』(原題:Bicentennial Man)
主演:ロビン・ウィリアムズ
(『いまを生きる』『レナードの朝』など)私の大好きな俳優。

人間になりたいと願い続けたアンドロイドの一生を描いた物語です。

ではまず、ここでひとつクイズです。

Q:ロボットは自分を何と呼ぶか?

次の3つから正しい答えを選んでください。
① one
② you
③ I




正解は…

全て有り得る!

どういうことか、それぞれ見ていきましょう。

① One / ワン

主人公のロボット、アンドリューは最初、自分のことを「one」と呼びます。
想像つきますか?私は最初驚きました。

・映画の冒頭シーンから

主人(Sir)の家に家庭用ロボットが、ロボテック社から送られてきます。ロボットのスイッチオンの直後、一家4人(夫婦と子供の姉妹)がロボットの視界に入った際、ロボットはこう言います。

R : Are you one’s family?
「あなた達は私の家族ですか?」

つまり、
one’s = my(私の) という意味です。

目に入った最初の人々を「自分の家族か?」と尋ねているわけですね。

・名前が決まる瞬間

二人の姉妹のうち、幼い妹が “Android” という言葉を聞き間違えて “Andrew?” と言います。

それを聞いたロボットが

R : Will that be one’s name?
(それが私の名前になるんですか?)
Sir : Well, why not?
(ええと、いいんじゃない)

こうしてアンドリューという名前が決まります。

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・one の基本的な意味
現代の英語ではone は「一般的な人」を表します。

例を挙げると:

 One is mortal.
(人は死すべき存在だ)
 One should be kind to others.
(人は他人に親切にすべきだ)

学校の授業では、「少し硬い言い方」と説明した記憶があります。

また、詳しく調べると、貴族が使っていたかなり古い英語に「自称の one」があったようです。元は「数字の1」から来ているため、どこかよそよそしく、畏まった印象を与えます。
ーーーーーーーーーー

つまり、「one」は「個人としての自分」ではなく、まだ人格を持たない“存在”としての自分を表しているのです。

② I / アイ
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原作小説ポジトロニック・マン(アイザック・アシモフ著)を読んでみると、ロボットの独白がほとんどで、「 I 」 のオンパレードでした。

(そうか、やっぱり普通は「 I 」なんだな)と思いました。

③ You / ユー

ところが、小説に一か所、こんな一文が出てきます。

R : You are a robot.

(え?もう一台ロボットがいるわけじゃなし、これ誰のこと?)一瞬、頭が混乱しました。

・You の使い方

調べてみると、英語では、

自分に言い聞かせる時に、自分のことを “you”(お前、あなた)と呼ぶことがあります。

実際、小説では「自分は人間ではない、ロボットなんだ」と自己確認する文脈で使われていました。
これはロボットだけでなく、英語を話す人なら誰でも使う表現です。

例えば:
You can do this!
(お前ならできる!)と自分で自分を励ます時

You need to calm down.
(落ち着け)と自分で自分に言い聞かせる時

・日本語との違い

では、日本語ではどうでしょうか?

古い例ですが、細川たかしのヒット曲『心のこり』の出だしは

♪私バカよね、おバカさんよね

もし英語みたいに

♪あなたバカよね、おバカさんよね…

だったら相手は怒るかも。

冗談はさておき、日本語では自分を再確認する時でも自分を指す言葉は「私」。
英語との大きな違いですね。

「One」から「 I 」への転換点 — この映画の大事なポイント—


映画で、アンドリューはしばらく「one」を使い続けます。

例えば:
家族の用事を済ませ、 Thank you. と言われると

R : One is glad to be of service.
(お役に立てて嬉しいです)

意味としては、

 I am glad to be of service.

と同じ。

ところが、ある時からアンドリューが「one」を使うのを止めて、「 I 」と言い始めます。

それは、アンドリューが自由になりたいと願い、主人の家を出ていく瞬間。

この時、彼は

One wants to be free.
でなく

I want to be free.
(私は自由になりたい)

と言うのです。

なぜ「one」から「 I 」に変わったのか。

それは、アンドリューが「個人としての自分」に目覚めたからです。

もう人間の道具としてではなく、一人の存在として生きたい。

その目覚めが、「one」 から「 I 」 への切り替わりとして表われているのです。

なお、原作小説の中では、最初から最後まで「 I 」で書かれています。もしこれが映画脚本家のアイディアだとしたら、「one」「 I 」 の使い分け、本当に巧みですね。

映画をみて考えたこと

以前、ある雑誌社の AI についてのカンファレンスで、「AIは道具ではない。未知の生命体だと考えるべきだ」と語っていたパネラーの言葉を思い出しました。

ある時から言葉を持ち、自分を「 I 」と呼び始めた存在をどう扱うのか。

映画はその問いを私たちに投げかけているように思います。

洋書を読む際に

正直、洋書を読むにはエネルギーがいります💦
でも今回のように、映画の感動がベースにあると、洋書(原作)を読み進める力になります。

そして、ストーリーはすでに知っているので、初見の洋書よりずっと読みやすくなります。
あなたも映画に心を動かされたら、その原作に挑戦してみるのもアリかもしれませんね。

See you next time,
Jiro

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