【World Life】とは?

草間彌生さん、新宿で見つけた「無限の水玉」

World Lifeな生活
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みなさん、こんにちは。
NYのKayoです。

先日、久しぶりに日本の土を踏み、東京を満喫してきました。今回の帰国で心に残ったのが、とある「ちょっと奇跡的な出会い」。大都会の真ん中で出会った、世界を魅了する日本人女性アーティストのお話です。

都庁の夜空と、黄色い水玉模様ピアノ

東京滞在中、「外国人観光客に大人気」と噂に高い、東京都庁北側と南側のビル45階にそれぞれある展望室へ行ってきました。

なんと無料の展望室、長い行列も覚悟していたのですが、閉館間際に滑り込んだのが功を奏したのか予想外にするりと入場成功!

北側の高層ビルからの夕景を楽しんだ後、もう一つのビル、南側の展望室での夜景へと。

そこで私の目を釘付けにしたのは、一台のグランドピアノ。ただのピアノではありません。あの草間彌生さんのトレードマークである黄色の水玉模様が一面に施された、アーティスティックなピアノだったのです!

しかもそれが「ストリートピアノ」として演奏できるようになっているとは、なんて、粋なおもてなし。

あいにく演奏可能な時間は過ぎていたため、静かめの室内で鮮やかに存在感を放つピアノをじっくり見て、なんか凄いもの見ちゃった感でいっぱいで、写真も撮りました。

なんと、ご近所に「草間彌生美術館」が

 

翌朝、ベッドの中でスマホを手に、昨夜のピアノについて調べまくりました。すると驚くべき事実が。

なんと滞在中のホテルから目と鼻の先、新宿区の牛込に「草間彌生美術館」があるというではありませんか。

これは神様が「行ってくれば〜!」と言ってくれてるに違いありません。早速ネットでチケットを予約し、胸を踊らせ、草間彌生美術館へ向かいました。

同じニューヨークという街で、かつて単身渡米し、前衛芸術家として世界にその名を轟かせた草間さん。

裕福なご家庭の出身で美術を学び、若くして海を渡った彼女ですが、その華やかな経歴の裏には壮絶な苦悩があったそう。

幼少期から幻視や幻覚に悩まされ、自分の視界を覆い尽くす水玉や網目模様に苦しんでいたというのです。

そして、その恐怖や苦しみから逃れるため、自らを救うために描き始めたのが、あの唯一無二の作品群だったのだと知り、胸が熱くなりました。

ニューヨークの空の下から、大先輩へ愛を込めて

2023年にニューヨークに新しくできた、ロングアイランド・レイル・ロードのグランド・セントラル・マディソン駅にも、草間さんの壮大な壁画作品(120 x 7フィート、約幅36.5メートル x 縦2.1メートル)が飾られたことでも話題に。

もちろん有名なニューヨーク近代美術館MoMAで、私はこのかたの作品には何度もお目にかかっています。

でもでも、ご自身の病や内なる恐怖を隠すのではなく、爆発的なエネルギーへと昇華させ、世界中の人々を魅了し続けた草間さん。

90代になっても、現役アーティストとして新しい作品を生み出し続けていらっしゃいました。凄い!

同じニューヨークという刺激的で、時に過酷な街で奮闘してきた(そして今も奮闘している!)日本人女性の端くれとして、草間さんの生き様には深いリスペクトと誇りを感じずにはいられません。

ご自身の苦しみをアートに変えて世界を黄色い水玉で塗り替えた彼女のように、私も自分の音楽で誰かの心を彩ることができたら……素晴らしい!って切に思います。

世界中の人々に向かってエナジーを捧げ続けた97歳の大先輩へ、今日もニューヨークの空の下から、とびきりの愛とエールを送りたいです。

 

【追記】

この記事を書いたのは、8月7日のことでした。
そして配信を目前にした昨日、草間彌生さんの訃報が入りました。

本当に言葉もありません……。ニュースを目にした瞬間、胸がぎゅっと締め付けられる思いがしました。

若い頃、単身でニューヨークへ渡り、さまざまな壁や偏見に阻まれながらも、命を削るようにしてキャンバスに向かい続けた日々。

日本へ戻られてからも創作を続け、97歳で旅立たれるその直前まで絵筆を手放さず、アートと愛を表現し尽くされたその生き様には、ただただ深い敬意と感動を覚えずにはいられません。

決して平坦ではなかったその道のりこそが、世界中の人々の心を揺さぶる唯一無二の作品を生み出し続けたのだと痛感します。

生涯をかけて私たちに届けてくださった無数の水玉と溢れる愛に、心からの感謝を込めて。

草間彌生さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げますR.I.P.)。

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