ニューヨークのマンハッタンからドライブで南へ約4時間半、メリーランド州の、ビーチが見事な「オーシャン・シティ」に来ています。
ホテルのバルコニーから見える大海原は東に面しているので、ライジング・サンを拝もうと思って5時半にアラームをセット。頑張って飛び起きたものの、空は残念ながら雲でいっぱい。
そんな曇り空からのスタートですが、今回は、ブランチからの、飲み物や食事がお得になるハッピーアワー、そして、ハッピーアワーの食事に付いてきた、とっても素敵なおまけについてのお話をお届けします。
午前10時、いい感じの、ブランチの時間となりました。午前10時、近所のサハラ・ホテル1階のカフェ「サハラ・カフェ」へ。ここは、思いっきりローカルな雰囲気のダイナー(アメリカ式一般食堂)で、2年前に行ったときには、見事にグレーヘアの、陽気でとても感じが良いおばあちゃんが、元気にウェイトレスをしてました。
私は、コーヒーに、各テーブルに置いてある、ハーフ&ハーフ(フレッシュ)を使うのは好きではないので、わざわざ厨房の冷蔵庫から牛乳を出してきてもらったり、パンケーキに、同じくテーブルに置いてある、甘いだけのシロップではなく、厨房から蜂蜜を持ってきてもらったりする、わがままなカスタマー。なので、通常ウェイトレスさんへのチップは弾むようにしています。
そのおばあちゃんウェイトレスは、「遠慮しないでバーンとチップを置いてっていいんだよ〜」ってニコニコ、笑わせてくれたのが懐かしい。そんなおばあちゃんウェイトレスを、今年は見かけなかったので、彼女の消息を聞いてみたら、リタイヤされたそうです。
今日のちょっと年配のウェイトレスさんも、ナイスなことこの上ない。クーラーが苦手な私が、いつも首に巻いてるスカーフを、素敵だと褒めてくれた。愛用品で古いものなので、かえって私が恥ずかしくなってしまった。褒められているんだけど、ついつい恥ずかしくなってしまうって、私もやはり日本人だなぁ。
そんないい感じの会話から始まった、今年のこのサハラ・カフェのブランチ・タイム。
私のオーダーは、エッグス・ベネディクトの蟹肉乗せ。エッグス・ベネディクトは、イングリッシュ・マフィン(パンの一種)を2つに割り、それぞれに、メインのハムやスモークサーモン、蟹肉などと共にポーチド・エッグを乗せ、オランデーズ・ソースをかけたもの。
オランデーズ・ソースは、フランス語で、バターと卵の黄身、レモンから作ったクリーム色のソース。このエッグス・ベネディクトは、アメリカのウィークエンドのブランチに、とても人気のメニューです。
今回は、そんなエッグス・ベネディクトの、メリーランド州スペシャル、「クラブミート・エッグス・ベネディクト」。今回のこのバケーションは、これを食べにきたと言っても過言では無い。うむ。美味い。
サハラ・カフェ「Sahara Cafe」
https://saharacafeocmd.com/
本日のハッピーアワー
ブランチの後、ボードウォークを散歩したり、海を眺めながらジャクジーに入たりと、ゆっくり過ごしていくうちに、もう遅い午後。ハッピーアワーの始まる時間です(笑)。
出かける先は、ヨットハーバーのすぐそば、
「アンギュラー・レストラン&ドック・バー」
https://www.angleroc.net/
ここは、連日3pmから6pmは、ドリンクが2杯で1杯分の値段に。そして、なんといっても嬉しいのが、ハッピーアワー・フードで、獲れたてのオイスター、クラム、シュリンプなどのシーフードが格安でいただけること。
おまけに、1人12ドル飲食すると、サービスで、6時、7時、または8時からの、1時間のクルーズに招待してくれる☆(ガソリン代5ドルのカンパは必要)
以前、何度もドルフィン・ウォッチングができました。今日も、ドルフィンたちがクルーザーの横をまるで伴走するようについてきてくれるの、見れるかな。
意外な席?でのクルーズ
私たちが乗りたかった7時出発のクルーズが既にソールドアウトと言うことで、すっかり諦めて、行き交うボートやジェットスキーなどをのんびり眺めながらゆっくり飲んでいたら、急遽キャンセルが出たそうで、7時の便に乗れることに。
すでに6時45分だったので、大慌てでドリンクを飲み終え、フードを平らげ、支払いを値段も見ずにカードで済ませ、$5を握り締めクルーズ乗り場へ走る。なんてこった。
こんなふうに慌てて船に飛び乗って、もし船酔いでもしたらどうする、無理しない方が良くはないか、でも良い、このクルーズは風を切ってオーシャンを突き進み、ものすごい気持ちが良いに違いない。そうだ、きっと最高の気分になれるはず。そっちが勝った。
と、汗だくになって、列の最終尾に並び、クルーザーに乗れた。なぜ7時の便が良いかと言うと、サンセットが見れるから。ちょうど日没の時間なのです。
乗れたはいいが、席が、全然ない。船員のお兄さんを捕まえ、「座るところがないんだけれど」と焦って聞いてみた。そしたら彼はニコッと笑って、「特等席がとってあるよ」って。「え?」
船のへさきのところ、まさか、あんなところに座れるものだとは知らなかった。映画「タイタニック」に出てくる、有名な場面がありますよね。あれはやんなかったけれど(笑)、あの気分はじゅうぶん楽しんだ。
船内では、お隣のご夫妻といろいろお話したりして、乗船する前の慌ただしさから、なんだか転じてのどかな船旅となりました。
ご夫婦とのお話では、そのご夫婦の息子さんがブルックリンで仕事をしていて、最近孫が生まれて、その名前がブルックリン・ブリッジって言うんだって(笑)そんなお話をしていたら、クルーズ途中で、マイケル・ジョーダンのクルーザーと、ちょっと離れてはいたけれどすれ違ったり。
なんだかバタバタのクルーズでしたが、かえってハプニングがあると、忘れられない思い出に。
クルーズの後、あまりに気持ちがよかったので、またボードウォークを散歩。
ではまた次週、この続きを。
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平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。