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“wish”と “hope”の使い分け

World Lifeな生活
この記事は約7分で読めます。

「もっとお金があったらいいのになぁ。」
「明日の試合,勝てたらいいなぁ。」

これらは日本語で言えば,「願い・願望,希望」ですよね。

では,その「願い・願望,希望」を表す英語といえば何を思い浮かべますか?

そう,おそらくあなたは

“wish”

か,

“hope”

を思い浮かべたと思います。

では,この “wish””hope”,どう違うのかわかりますか?

−願いを表す “wish”と “hope”−

私は,パチンコ,競輪,競馬などは全くやらないのですが,
たま〜に宝くじを買うことはあります。

それこそ,サマージャンボや年末ジャンボの有名所のものです。

高額当選する確率は,限りなく天文学的数字に近いとはいえ,

「もし当たったら…」

と夢見るのです。

そう,願望・欲望の塊です(笑)

でも購入枚数も10枚程度とチキンの私。
その中でも,今まで当たった最高額は1万円。

結構すごい確率じゃないですか?
(でもね,換金するの忘れてたんですよ(^_^;))

このように,

「〜だったらいいなぁ。」
「〜するといいなぁ。」

を表す英語は, “wish”“hope”です。

でもこの2つ,結構,混同している人が多いのです。

今回は,その区別を簡単にしっかりと身につけましょう。

― “wish” という願望−

まず,2つの使い分けのニュアンスを掴むために,冒頭の例文で考えてみましょう。

A:「もっとお金があったらいいのになぁ。」
B:「明日の試合,勝てたらいいなぁ。」

日本語で考えると,2つとも

「〜たらいい(のに)なぁ。」

で,あまり違いはないように思うかもしれません。

でももう少し深堀りして,その意味を噛み締めながら読んでみてください。

AとBの違いに気づきましたか?

そう,

Aは「現実とはちがうことに対する願望」

Bは「まだわからない未来に対する願い,希望」

のように分けることができると思いません?

これがまさに,”wish”“hope”の違いなのです。

つまり,

“wish”は,「現実・現状とは違うこと」や「実現の確率の低いこと」などの願望に対して用いられるのです。

例えば,

“I wish I had more money.” (もっとお金があったらいいのに。)

現状は,「満足するほどのお金がない」けど,「あったらいいのに」は,

「現実・現状とは違うこと」になりますよね。

この場合, “I wish” に続く文章の動詞(または助動詞)は過去形とします。

「ここがややこしいんだよね。」

という声が聞こえましたよ,今(笑)

ではこうやって考えてみましょう。

「もっとお金があったらいいのに。」

ほら,日本語だって過去形のようにして表現するじゃないですか。
それと同じです。(ちょっと無理やりですが・・・)

「でもさ,もっとお金があればいいのに」とも言えるよ。

という声も聞こえた気が…(^_^;)

こらこら!

それはまた「へ・り・く・つ」ですよ。

「簡単な考え方」を身につけるためなので,素直に覚えておきましょうね。

「人に何かを頼まれたけど,無理だったので やむを得ず断ってしまった。」

そんな場合も,

“I wish I could….” (やってあげたかったんだけどね…。)

のように使う事ができるのです。

― “hope” という願い,希望−

対して, “hope”は「十分に実現可能な願望・希望」に対して用いられます。

“I hope our team will win the game tomorrow.”
(明日の試合,自分たちのチームが勝つといいな。)

これは,「明日の試合」というまだわからない未来のことで,しかも「勝つ可能性」がありますよね。

全然,「非現実的ではない願い・希望」なので “hope”で表すことができるのです。

“I hope you’ll come to my birthday party next week.”
(来週の私の誕生パーティに来てくれますように。)

“I hope you’ll have a great weekend.”
(素晴らしい週末をお過ごしください。)

などのように使います。

またこんなことを思う人もいるかもしれませんね。

「そのチームはすっごい弱小チームで,これまで試合に一度も勝ったことのないとしたら?」

ふふふ。

素晴らしい想像力です。(これを想定する私もww)

その場合も “hope”です。

だって,試合をする以上,勝つ可能性はあるわけですもの。
「絶対に勝つことはない。」なんて断言できません。

なのでやっぱり “hope“なのです。

−あの有名なクリスマスソングは?−

これまで,
“wish”=「現実・現状とは違うこと」や「実現の確率の低いこと」
“hope”=「十分に実現可能な願望・希望」

とお話してきました。

そこで,この歌を思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれませんね。

ちょっと季節はまだまだ早いですが,

♪ “We wish you a Merry Christmas”♪

実は “wish”には「可能性の低い願望を表す」以外に,もう一つ

「祝福がもたらされますように」のような使い方があるのです。

“We wish you a Merry Christmas.”
(楽しいクリスマスを過ごせますように)

“I wish you good luck.”
(幸運が訪れますように)

のような感じです。

−でも使い方に要注意!−

その場合気をつけたいのは

前述したように,

“I wish”の後に主語・動詞(過去形)」とはならない。」ということ。

「非現実的な願望」の場合は,

“I wish I had more money.”
(もっとお金があったらいいのに。)

のように,“I wish”の後にくる主語の次の動詞は “had”のように「過去形」となります。

でも,「祝福をもたらされますように」の場合は,

“I gave you money.”
(私はあなたにお金があげた)

のように,SVOOの構文(主語・動詞wish・目的語・目的語)となります。

“I” (私は)
“gave you” (あなたにあげた)
“money.”(お金を)

となり,

“I wish you a Merry Christmas.”も,

“I” (私は)
“wish you” (あなたに祈る,願う)
“a Merry Christmas.”(楽しいクリスマスを[すごせることを])

のような感じです。

“I wish you good luck.”(幸運を祈る)も,

“I” (私は)
“wish you” (あなたに祈る,願う)
“good luck.” (幸運を)

となります。

ですので,

「実現の可能性の低い願望」を表す場合は,

“I wish + I +([助]動詞の過去)”

「祝福をもたらされますように」を表す場合は,

“I wish + 人 +(good luck等の目的語)“

となります。

「良いお年を〜!」というつもりで,もしも

“I wish you had a happy new year!”

と言ってしまうと・・・・。

「(現実的ではないけど)いい年が迎えられるといいね。 」

というなんとも恐ろしく失礼な感じになってしまうので,要注意!

今回はちょっと参考書っぽくなってしまいましたが,

“wish” “hope”の使い分けが少しでもイメージできれば幸いです。

今年もサマージャンポを買ってみようかなぁ,って思っていた私。

でも気づけば販売期間を過ぎていました。

それを知人に伝えたら,

「宝くじは滅多に当たらないけど,買わないと絶対に当たらないよ。」と。

そんなんわかってるわ!

と,心の中で叫ぶ私なのでした。

あ〜,I wish I had more money…. (笑)

まだまだ暑い日が続きますので,くれぐれもご自愛くださいませ〜。

では,また来週!

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