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「まで」は“by”?それとも”until”?

World Lifeな生活
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早いもので,もう12月。
今年も残すところ,あと3週間ちょっとですよ。

若かった頃よりも,なぜか歳をとるごとに月日が経つのがはやいなぁ,と思いませんか?
そんな何もせずに歳ばかりとっている気がするCozyです。

師走と言えば,日本人にとってはとても忙しい月。

大掃除,年末年始の準備,年内には終わらせておきたいことなど盛りだくさん。

年賀状にいたっては,

「今年こそ,元旦には届くように25日までには投函するぞ!」

と意気込んでも,なぜか気づけば30日…なんてこともあるんですよね。

そんな「◯◯まで」という表現。

“by” “until” や“till”がありますが,あなたはこの使い分け,わかりますか?

―「まで」は “by”? それとも “until”?―

「今年こそは大掃除を早めにして,年末はゆっくりするぞ!」

そんな決意をしている人も多いハズ。
だって私も「今は」その決意なんです。

でも,きっとギリギリになる気がします(笑)

日本人は,新しい年をゆったりと新たな気持ちで迎えたい,という思いから
できるだけ「年末までに〇〇を終わらせる!」という考えを持つ人が多いと思います。

例えば,

おせちの予約は◯日まで
年賀状を◯日までには書く
お歳暮の早割は◯日まで
年内のゴミ出しは◯日まで

また,

うちの職場は,年内は28日まで,29日からは休みだ!
大掃除は15日までには終わらせて,ゆっくりしよう!

というのもあるかもしれません。

あげるとキリがない「〜まで」という表現。

英語では, “by”? それとも “until”

これ,日本語の「まで」だけを想像してしまうと混乱してしまいそうですが,
きちんと使い分けがあるのです。

早速,例文で考えてみましょう。

「私は12月25日までに年賀状を準備します。」

と言いたい場合,次の2つの文章では決定的な違いがあるんです。

1 I’m going to prepare the New Year’s greeting cards by December 25th.
2 I’m going to prepare the New Year’s cards until December 25th.

次の会話からちょっと想像してみてください。

1
A: I’m going to prepare the New Year’s greeting cards by December 25th.
(12月25日までに年賀状の準備をするつもりだよ。)
B: Great! Then, why don’t we prepare them together next Sunday?
(いいね!じゃあ今度の日曜日に一緒に準備しない?)

2
A: I’m going to prepare the New Year’s greeting cards until December 25th.
(12月25日まで年賀状の準備をするつもりだよ。)
B: Wow, you have that many? Do you have enough time to sleep?
(わぁ,そんなにたくさんあるの? 寝る時間はあるの?)

わかりましたでしょうか。

1の会話は,

「25日まで【には】準備する」
「だったら,今度の日曜日に一緒にやろうよ。」

といういたって普通の会話です。

“by December 25th.” ですので,いつやろうが12月25日までに準備しておけば良いということになります。

では2はどうでしょうか。

2の会話は,
「25日【まで】準備する」
「わあ,そんなにたくさんあるの?寝る時間はあるの?」

とBさんが驚いています。

“until December 25th”としてしまうと,

「12月25日まで【ずっと】準備【し続ける】」というニュアンスになってしまうのです。

今日は8日です。
25日まで準備し続ければ,そりゃ心配されますよね(笑)

― “until”と “till”の違いは?―

“by”は,「その(時)まで」, “until”は,「その(時)まで(ずっと)」
のニュアンスがあり,

“I have to write a report by Thursday.”
“I have to write a report until Thursday.”

の2つの文章では,

上が「木曜日までにレポートを書かないといけない。」に対して,
下は「木曜日までレポートを書いていないと(書き続けていないと)いけない。」

というニュアンスでしたね。

もう一つ,“until”によく似た “till”という語があります。
これも同じく “まで“を表すのですが,その違いは何でしょうか。

実は,意味としては「同じ」なんです。

でも使い方といいますか,使うシチュエーションがちょっと違うんです。

“till”は, “until”よりも,よりくだけた表現で口語,つまりカジュアルに話すときに使われます。

“l” が最後にもう一つ付きますが, “until”をちょっと短くしたような感じと考えると,ちょっと端折ってるかな?って感じしませんか?

ですので,ちょっと口語的なのです。

文章で書いたりビジネス等で使ったりする場合は,どちらかというと “until”を使った方が無難なんですね。

― “before”のニュアンスも覚えよう―


“You have to submit a report by Thursday.”
(あなたは,木曜日までにレポートを提出しなければならない。)

このように,“by”を使って “by Thursday”とした場合,「木曜日までに」という意味になるのは前述の通り。

その場合は,期日である「木曜日」であっても,「前日の水曜日」であっても,期日までに提出していれば問題ありません。

でも,こういった場合はどうでしょうか。

あなたは会社から,こう言われたと想像してみてください。

“You have to submit a report before Thursday.”

“before”の基本的な意味は,「〜の前」。

そこを考えると,

“before Thursday”は,「木曜日よりも前」となります。

つまり,この文章は

「レポートを木曜日よりも前に提出しなければならない。」という意味になり,

会社側の意図としては,

(期日は木曜日だけれど,それよりも早く提出して欲しい。)という発言者の気持ちが
込められているのです。

でも,実際にこう言われたら

「だったら,【水曜日までに提出して欲しい】って言えばいいじゃん!」って思ってしまいますよね(笑)

ということで, “by” “until” “till” そして “before”の微妙なニュアンス,いかがでしたでしょうか。

年賀状を出す人は,くれぐれも25日までには投函しましょうね!

“by the 25th”ですよ!

そういう私は,もう5年前に年賀状を卒業いたしました(^_^;)

それでは,今日もよい一日を!

See you next Thursday!

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