【World Life】とは?
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「自然」= “nature”でしょ…違うの?

World Lifeな生活
この記事は約6分で読めます。

先日,このような英文を目にしました。

“There’s a lot of nature in central Tokyo.”
(東京の都心にはたくさんの自然があります。)

一昔前は,

「東京はコンクリートジャングルだ!」

なんて言われていたそうですが,
今の都心にはたくさんの公園があり,緑も多いです。
もちろん,他の地域と比べるとかなりの差はありますが・・・(^_^;)

このように,「意外と緑が多いよ。」という意味で

「東京にだってたくさんの自然がある」と伝えたかったのだと思いますが,

これって,ちょっと違和感のある表現だ,と思うネイティブもいるのです。

その理由,皆さんはわかりますか・

― “nature”のイメージとは?―

東京は春一番も吹き,少しずつ暖かくなってきました。
ちょっと暗めの色の厚手のコートも,そろそろその役目を終える時期となり,
我が家では,代わりに明るい色の軽めのジャケットがその出番を待っています。

な〜んてちょっと「小説家,エッセイスト気取りか!」と,
お叱りを受けそうなタッチで書いてみましたCozyです。

「Cozyらしくないぞ!」と言われそうですが,
今日は「自然」 “nature”がテーマなので,きれいな心で書きたいと思いますwww

3月も半ばとなり,愛犬と一緒に近所の公園を散歩していると,
小鳥がさえずり,とっても気持ちの良いそよ風が吹いてきます。

その風に乗って,どこかの庭先に咲く沈丁花がステキな香りを届けてくれ,
なんとも言えないほんわかとした気持ちになるのでございます。

さて,ここからが本題。

私たちは,このような公園や庭の草花,木々などを「自然」と言いがちですが,
それを英語で表す場合,”nature”と思っていませんか。

たとえば冒頭の,

There’s a lot of nature in central Tokyo.
(東京の都心には自然がたくさんあります。)

普通なら何も違和感ないと思いますよね。
だって,木も花も生きている自然のものですもの。

確かに都心部にも公園はたくさんありますし,街路樹など緑の多い場所も数多くあります。

でも,ここでちょっと考えてみてください。
それらって,ほとんど「人の手によって作られたもの」ではないですか?

Cambridge Dictionaryでは, “nature”はこのように定義されています。

“all the animals, plants, rocks, etc. in the world and all the features, forces, and processes that happen or exist independently of people, such as the weather, the sea, mountains, the production of young animals or plants, and growth:”
(世界中のすべての動物,植物,岩や石,天候,海,山,動物や植物の成長など,人間とは無関係に起こる,または存在するすべての特徴,力,およびプロセス)

と,ちょっと難しく書かれておりますが,

超カンタンに言うと, “nature”とは

「人の手の加わっていない元々の自然」ということなのです。

なので,街路樹や庭の草花,公園の花壇などは厳密に言えば
“nature”とは言えないのです。

―人の手の加わっていない自然とは?―

基本的に “nature”とは,「人の手の加わっていないもの」のイメージ。

「じゃあ,人が住むところはほとんど “nature”はないってこと?」

「人が絶対に入ることのできないアマゾンのジャングルの奥地等以外は,
“nature”と呼んではいけないの?」

と思われる人もいらっしゃるかもしれません。

確かにアマゾンのジャングルは,それこそ “nature”ですよね。

もう超大自然です。

人によって線引がわかれるとは思いますが,そこまでの大自然ではなくても,
みなさんの近くにある山や海,川,人の手によって作られていない森なども
立派な “nature”

近所の河原に自生している草木も “nature”と言えると思います。

ですが,都心の公園や街路樹,庭の花壇のような緑は必ずしも “nature”とは言いづらいんですね。

「じゃあ何と言えばいいの?」

そう,そこです!

上にも,「公園や街路樹,庭の花壇のような緑は…」と書いたように,

緑,と表現する。

つまり,「緑= “greenery”」を使えばよいのです。

ですので,「東京の都心部には緑がたくさんあります。」と言う場合は,

“There’s a lot of greenery in central Tokyo.” と言えば,

「ああ,東京は大都会だけど緑もたくさん植えられているのね。」

と思ってもらえるのですね。

― トイレでも使える “nature”―

“nature”は,日本語と同じように「自然」と訳されますが,
他にも人間や物質などにも使われる「性質,本質」という意味や,
「自然現象」という意味もあります。

まあ,これも「自然に持っているもの=性質,本質,自然現象」と考えることができます。
ですので,かけ離れたイメージではありませんよね。

ほら,自然現象といえばアレですよ。
私たちにとって,最も身近な現象があるではないですか!

「お・ト・イ・レ」。

これも, “nature”を使って言うことができるんです。

こんな感じ。

A: Excuse me. I’ll be right back.
 (ちょっと失礼。すぐ戻る。)
B: Where are you going?
 (どこへ行くの?)
A: Nature calls!
 (オシッ○だよ。)

のように,「トイレに行ってくる(主に小さい方(笑))」として使うことがあるんです。
「自然(生理)現象だよ。」という感じですかね。

まあ,映画のシーンでたま〜に聞く程度ですが。

そんな “Nature calls”がタイトルとなった映画があります。
ボーイスカウト関連の派手なコメディ映画です。

そのトレーラー(予告)を見ても「その」シーンが出てきます。

ご興味なる方はご覧になってはいかがでしょうか。
https://www.imdb.com/video/vi1446552601?playlistId=tt1493157&ref_=tt_ov_vi

ちなみにこの映画,Swear Wordsがたくさん出てきます。

Swear Wordsとは,・・・。

「絶対に使ってはいけない汚い言葉」と言われる言葉。

有名所では, “Fxxk”などです。

それらの言葉がたくさん出てくるので,ご覧になる方はその点にご注意を(笑)

とは言っても,気心知れた同士では,実際よく使われているのも事実なんですけどね。

あ,考えてみれば,私の周りでも時々言っている人がいるような…(笑)

あれも,本来の“nature”なのかもしれません。
でもこればっかりは,「人の手を加えて」直しましょう。

みなさま,そんな人を見つけたら,

“Watch your mouth!”
(言葉遣いには気をつけなさい!)

と言って,手を加えてあげましょう。

それでは,また来週〜。

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