ニューヨーク州マンハッタン島内、5番街と6番街の間32丁目あたりが、いわゆるコリアンタウンと呼ばれています。焼肉レストランを中心に、いろいろと、アジア方面のグッズ、化粧品など、その他にも大きなコリアン・スーパーマーケットがいろいろアジア諸国の商品を揃えていて、新鮮な肉や魚、野菜もあるので人気です。
昼間でも夜でも、ウィークデイでもウィークエンドでも、大勢の人々がいつもひしめき合っています。
まさに人種のるつぼといった感じで、韓国人だけでなく、メキシコ人、黒人、白人、そして他のアジア人と、特にニューヨークの中でも、これだけ人種が混ざって道に溢れ返っているのを見る事は、あまりありません。とても活気のあるストリートです。
今日は、その中でも、コリアンフードがたくさん入ったフードコートに行ってみました。お隣の国と言うだけあって、私たちにとっては、とっても口に合います。どれもおいしいのでしょうけれど、今日はその中からいくつかご紹介。
コリアン・スクール・フードと書いているお店を見つけました。スクール・フードと言えば学校給食。給食じゃないにしても、学校の帰りにちょっと寄って食べるのに、ちょうどいいような感じなのかな、と思います。
最近のニューヨークでは、インフレのせいで、ちょっとランチに普通に麺類を食べても簡単に20ドル。(約3000円+タックスとチップで日本円で3900円ほど。)
私などは、もう外食は一切しないようになってしまいました。
若者が群がっているスクールフードのメニューを、ちょっと覗いてみました。少し安価なのかな、といっても、ここはニューヨーク・マンハッタンのど真ん中。レント(家賃)は相当に高いはずです。
キンパブ(韓国風海苔巻き)、これは日本でもきっとお馴染みだと思います。ごま油と塩で味付けした、韓国風の海苔巻き。生魚は使わないので、普通のアメリカ人にもウケが良いようです。ただし値段が、、、ベーシックな、野菜のみで既に9.9ドル(1本約1500円)。
ブルゴギ(薄いビーフの甘辛煮付け焼)が入ったものは11.9ドル。(1785円)。
ちょいと、おにぎりみたいな感覚でつまみたいものですが、なかなか結構なお値段です。
さて、トッポギは。ライス・ケーキと書いてます。ふむふむ。アメリカ人としたら、穴は空いてないけれど、ヌードルって書いてくれたほうが雰囲気が伝わりやすいような気がします。
一人前、トッポギのみで11.9ドル(約1800円)から。コロッケやブルゴギのトッピングがあり、それを入れると16.9ドル(約2550円)になります。
あ、買い食いできそうなのがあった、スティック・トッポギの2本セット。スキュワド・トッポギです。7.9ドル。それでも1185円です。
買い食いというにはちょっと高額で、悲しいよね。(笑)
余談ですが、skewered (スキュワド)は、串に刺した、と言う意味で、例えば、日本の焼き鳥のことを、グリルド・スキュワド・チキンといいます。これ、ニューヨークにいても、結構大事な単語だと、私は思います(笑)。
もう一つおまけは、酒のことをsake 「サケ」と発音しても、アメリカでは通じません。最後がeなので、アメリカ人の発音は、「サキ」 となります。
当初は、ずっと変だなと思っていましたが、最近は慣れました。「I love サキ
!」などと、普通に言っています。(笑)
というわけで、ちょっと長くなってしまったので、次回また違うコリアン・フードコートのお店をご紹介しますね。来週をお楽しみに🎵
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。