食料品から水道光熱などありとあらゆるものが値上げ…。
仕方ないとはわかっていても,
「収入は上がらないのに,出費は増える」
というジレンマと日々戦っているCozyです(笑)
スーパーに行っても,
「え,こんなに高かったっけ?」
ランチに行っても,
「やっぱり高くなっている…」
と思うこともしばしば。
もう何もかもが高い!
スーパーに行って,
“The price is too expensive!”(値段が高い!)
と思わず口にしてしまったら…
実はこの英語,間違いなのです。
あなたはどこが間違っているか,わかりますか?
―「値段」が決め手!―
最近は本当に何でも価格が上がってますよね。
ニュースでも「来月から◯◯が値上げとなります。」という言葉を何回聞いたことでしょうか。
しかも,「値上げの波は,まだまだこれからが本格的になりそうです」
なんて聞こえた日には,
「それ,何度も聞いたよ。また値上げ?給料上がらないのに?」
と,声に出さずにはいられません(^_^;)
なのでスーパーに行く場合は,夕方以降を狙って「半額ハンター」になっている私です。
さて,値段が「高い」「安い」を表す英語というと
“expensive” や “cheap”
を思い浮かべる人も多いかもしれません。
確かに,
“This watch is too expensive.”(この腕時計は高すぎる。)
“These carrots are so cheap.” (これらの人参はとても安い。)
なんて言い方しても,特に問題はありません。
でも,
“The price of this watch is too expensive.”(この腕時計の値段は高すぎる。)
“The price of these carrots is so cheap. (これらの人参の値段はとても安い。)
という表現は「誤り」なんです。
勘の良い方ならもうおわかりかもしれません。
そうなんです!
主語が “price”(値段)となった場合は,”expensive” や “cheap” は基本的に使わないのです
―なぜ使えないの?―
日本語では,
「値段が高い」「価格が安い」のような表現は特に違和感ありません。
でも,その表現を英語にすると
“The price is expensive.”
“The price is cheap.”
とは言えないのです。
それはなぜか。
“expensive”という単語には,「(値段・価格が)高い」
“cheap”という語には,「(値段・価格)が安い」
のように,
「すでに(値段・価格)という意味が含まれている」からなんです。
ですので,
“The price is expensive.”
“The price is cheap.”
としてしまうと,「価格が値段が高い。」「価格が値段が安い。」のように,
英語では意味が重複してしまうのですね。
ほら,日本語でも
「頭が頭痛」や,「腰が腰痛」
って言うと変に聞こえるじゃないですか。
英語でもこのような感じでちょっと変に聞こえてしまうんですね。
では,どう言えばよいのか。
「この時計の値段は高すぎる。」と言いたい場合,
“The price of this watch is too high.”
「これらの人参はとても安いね。」は,
“The price of these carrots is so low.”
のように,主語に “price(値段・価格)”が来る場合は,
“high” “low”を使って表すんですね。
― “price”だけじゃない “high” & “low”―
主語に “price” がくると “expensive” や “cheap”で「高い・安い」を表すのではなく,
“high”や “low”を使って表すんでしたね。
でも,他にも金額を “high” “low“で表すものがあるのです。
それは,「給料」。
「給料が安いんだよ!!」
とぼやく場合,
“My salary is cheap.”
はダメなんです。
やっぱり “low”を使って,
“My salary is low.” (私の給料は安い。)のように表します。
他にも,
税金 “tax”
学費 “tuition”
収入 “income”
なども, “high” “low”を用いて表現します。
最近,賞味期限が近かったり,既に切れているけれども食べられる物などを専門に売っている店がありますよね。
そういうお店が何店舗かわりと近くにあるのですが,もうびっくり価格なんです。
中でも驚いたのが,サプリ。
ネットで検索したら1袋5,000円もするものが,3袋で250円。
期限が間近というだけでこの安さは驚きです。
最近はフードロスなども問題になっているので,こういうお店は大歓迎。
でも,やっぱり給料は “high”がいいですよね。
そして,自分へのご褒美(笑)に,”expensive”な時計を買うというのもいいですよね。
早く景気の良い世の中になれ〜〜!
それでは,何かと出費の多い年末だと思いますが,素敵な年末年始を迎えましょう!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。