4月に入って、だんだんと晴れの日も多くなってきたニューヨーク。つい先日までは、天気予報でスノーストームが来るかも、なんて言ってたり、マンハッタンでも0℃近くて風が強く、すごく寒い日もありましたが、もう春はすぐそこ。そこで、ずいぶんご無沙汰していたヘア・サロンに出かけることに。
「MiNGLE SOHO NEW YORK / ミングル・ソーホー・ニューヨーク」というミッドタウン・イーストにあるお店へ、スタイリストは、知り合いのジャズ・シンガーさんから紹介いただいた、ユリさん。
以前の記事で、美容師さんは、ここニューヨークまで来ていながらも「日本人がベスト」、と書いたのは、覚えておられる方もあるかしら。手先の器用さと熟練度と思いやりが、世界でもトップレベルなんですよね。多分、歯医者さんを含む、手術医の先生方も、そうだと思います。
このお店は、以前東京にあった「SOHO / ソーホー」というお店の支店だそうで、それが「MiNGLE / ミングル」と言う他のお店と合併したんだそうです。それで、ミッドタウンにあるのだけれど、ソーホーという名前がついていて「MiNGLE SOHO NEW YORK / ミングル・ソーホー・ニューヨーク」と。
◯MiNGLE SOHO NEW YORK
https://minglesoho-ny.com/en/
みんなに「お店が SOHOにあるみたいで紛らわしいのね、なんでSOHOなの?」と聞かれるとおっしゃってました(笑)
今日ここへ来たのは、この半年の間、コロナ禍であまり出歩かなかったということもあり、ショートパーマから伸びに伸びまくって、セミロングのストレートになっていた髪を、ショートにカットして、両サイドをゆるふわパーマで軽く、そしてヘアカラーとハイライトを入れて、春っぽくしてもらうのが目的。
ハイライトは、左右に2カ所、フロントから見たときにちょっと気がつく位に、ブロンドに。
カットカラーパーマともろもろ完了予定時間は3時間40分。
スタイリストさんにインタビュー
髪をいじってもらっている最中に、ユリさんに、ちょっとインタビューしてみました。
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Q : どうして、ユリさんは現在ニューヨークにいるのですか?
A : ニューヨークに来る前に、ロンドンで2年間ワーキングホリデーで美容師として英語圏での経験を積み、ちゃんと海外移住をしたい、と心に決めました。
ロンドンは2年以上のワーホリは認められていないので、ニューヨークに行き先を変更。大阪で勤務していたお店のオーナーからの紹介で、このニューヨークの美容室が決まりました。
Q : 現在、ニューヨークで、グリーンカードをとって美容師をされているわけですが、取得までの道のりはいかがでしたか?」
A : グリーンカードを取得するまでに3年かかりました。でも周りの意見を聞くと、3年でも短いと。日本にいた時に、数々のコンペティションに出て賞を取ったりしていたのが、このグリーンカード取得にとても有効に効いたようです。
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さすがですね、腕を磨いて、それを証明できるようにしておけば、いざと言う時、海外移住等の時に、役に立ちますね。グリーンカードも、以前と違って、最近はグリーンカードを取るのが本当に大変です。
余談ですが、私がグリーンカードを取ったときの弁護士さんと、チャット(雑談)で出てきた話題で、彼らが扱った日本人のグリーンカードで、1番簡単に取れたケースは、宇宙飛行士さんだったそうです。何といっても推薦状に、日本の内閣総理大臣のお手紙があったそうで。なるほど!
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Q:ニューヨークで将来の夢はどう考えていますか?
A : 正直言って、まだ全然わからないですが、ずっとニューヨークで働いていたい。ニューヨークでは、自分のやることが目に見えて返ってくるから。例えば、働けば働くほど、それが収入になって入ってくる。日本にいたときにはあり得なかった。ニューヨークの方がやりがいが見出せます。
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もちろん、その分同じぐらい、大変なことも一緒についてくるのは当たり前だろうと思いますが、それでも生き生きとニューヨークで毎日美容師生活を送る、ユリさん。輝いていて、素敵です。
カットパーマカラーの料金は!
はい、では気になる料金です。このお店は良心的で、ミッドタウンのイーストという立地でありながら、全然オーバー・チャージ(値段高すぎに設定すること)してないです。美容師さんみな、イミグラント(移民)だからなのかな(笑)。
ヘアカット50ドル(約6500円)、カラーリング75ドル(9000円ちょっと)、パーマ75ドル、2本だけハイライトは特別料金で20ドル(約2600円)。
そしてこれに税金とチップ。チップは日本ではないシステムですが、アメリカでは美容師さんに、合計金額の10%程度をチップとして、キャッシュでお心付けします。今回は20ドルキャッシュで渡しました。
私の知り合いが、彼氏のお父さんから、クリスマスプレゼントに「ヘアカット1回分のギフト券」をもらった際、そのお店のカットギフト券には、300ドル(約4万円)って書いてあったって。カットで300ドル!!とびっくりしたのを思い出しました。同じ、マンハッタン内の美容室なんですけどね。
ほんとミングル・ソーホー・ニューヨークは、ロープライスで助かります。
さて、ショートにゆるふわのパーマがかかって、ブロンドもチラ見え、気分もウキウキです。さて気がつくとお腹空いたので、ハンバーガーを食べに行きます。トリュフのバーガー、シェイクシャックにて〜。1個約$10、ハンバーガーもどんどん値上がりしています。
では、また来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。