【World Life】とは?
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「挟む」って “sand”って思ってない?

World Lifeな生活
この記事は約5分で読めます。

私たちって,何かと「省略」が好きじゃないですか?

コスパ(コストパフォーマンス)
スマホ(スマートフォン)
パンフ(パンフレット)
酎ハイ(焼酎ハイボール)
とりま(とりあえず,まぁ)
り(了解)

ミュージシャンのグループ名も略す。

リトグリ,髭ダン,ミセス…(笑)

ホットケーキミックスに至っては,「ホケミ」と略すのだそう。

ところで,別れる時に使う挨拶

「さようなら」

も,実は略された言葉だって知ってました?

―さようならは別れの挨拶ではない!?―


♪さよならはわか〜れ〜の言葉じゃなくてぇ〜♪

オリジナルのこの歌を知っているアナタは,きっと私と同世代(笑)

そうなんです!

「さようなら」って,別れる際に使う挨拶だけど,

別れを表す意味ではないんですって。

というのも,「さようなら」は漢字で書くと

「左様なら,」。

「左様ならば,これにて失礼」

という接続詞なのだそう。

つまり,

「そうであれば(それならば),これで失礼します。」

のように,

「これで失礼します」という言葉が続いてこそ,別れを表す表現になるということなんです。

それを省略して,

「左様ならば」→「さようなら」

になったそうなんです。

たしかに,別れる際に

「それでは…」

と頭を下げて去っていくこともありますよね。

そんな感じかな。

「さようなら」というのは,「それでは(左様なら),失礼します。」を省略した形だったのですね。

おもしろ〜い!

―サンドイッチはお好き?―


近所のカフェを覗いてみたら,メニューに

「ツナサンド」
「ハムサンド」
「BLTサンド」

という美味しそうなサンドイッチの写真がありました。

私,サンドイッチ大好きなんですよ。

アメリカ時代,お母さんからランチによく持たされていたのが,ターキーのハムとチーズをWhole grain(全粒粉)のパンでサンドしたサンドイッチ。

この「ターキー&チーズサンド」という言い方も本来は,「ターキー&チーズサンドイッチ」を省略した形ですよね。

サンドイッチという名前の由来は諸説あるようですが,一説として

18世紀,イギリスの第4代サンドイッチ伯爵(Earl of Sandwich)であったジョン・モンタギューは,ギャンブル好きで,食事の際もゲームをしながら食べられるようにと,パンに肉を挟んだものを片手で食べていた,という説と,

仕事が忙しすぎて食事を摂る時間もなかったサンドイッチ伯爵が,パンで肉を挟んだサンドイッチを食べていた,という説があるそう。

いずれにせよ,サンドイッチ伯爵(Earl of Sandwich)という名前が由来ということのようです。

(“sandwich”なのだから,「サンドウィッチ」が正しいと思うのでは?)

という声が聞こえてきそうですが,まぁ,今回,そこは置いておいて…

サンドイッチ伯爵から来ているので,やっぱり

「◯◯サンド」

のように名前の前半のみを省略して言うのって,考えてみたら変だと思いませんか?

だって,例えばこれをサンドイッチ伯爵ではなくて,日本っぽく「吉田伯爵」だとします。

仮に,「吉田伯爵」が最初にパンに肉や具材を挟んだものを食べていた,

ということが由来だとしたら

ツナ・サンドイッチではなく,ツナ・吉田になりますよね。

それを省略すると,

「ツナ吉」

ということですよね(笑)

私,なんだかどうでもいい検証をしていると思っているでしょ?

違うんですよ。
これ,実は次に続くんです^^;

―サンドは挟むじゃない!―


さてさて,サンドイッチの「サンド」って

「サンドイッチ伯爵」を略した名前でしたね。

でも,もう一つ,日本独特の使い方があるんです。

もしかしたら,お気づきになられた方もいらっしゃるかもしれませんね。

実は私,前半に

「ターキーのハムとチーズをWhole grain(全粒粉)のパンでサンドしたサンドイッチ。」

と説明しています。

この

「パンでサンドした」

って,

「パンで挟んだ」

という意味で使っていますが,

sand”には「挟む」という意味はないんです。

だって,「◯◯サンド」の「サンド」は「サンドイッチ伯爵」の後半を省略した呼び方。

それが日本では「サンドイッチ」を表すようになり,

サンドイッチはパンに食材を「挟んだ食べ物」,ということから

「サンド=挟む」

と使われるようになったのだと思うのです。

テレビなんかでも,

「お肉と野菜をサンドした…」という説明を聞くことがあるように,

もう日本では

「サンド=サンドイッチ」
「サンド=挟む」

という使い方が浸透しています。

でも,英語では

sand”は,名詞で「砂」が主な意味。

動詞では

「砂をまく」
「砂でおおう」
「紙やすりで磨く」

のような意味。

「挟む」という意味はありません。

サンドイッチのように「チーズを挟む」というのは

Put the cheese between the bread and make a sandwich.

のような言い方になるかと思います。

私も自然に「サンドする」って使っちゃっていますが,

英語で表現するときは注意が必要ですね!

ほんと,このように

「英語のように見せかけて,実は日本語」

というのがたくさんあります。

日本語として使う時,英語で使う時,それぞれ使い分けが必要ですね。

ということで,これからもた〜くさん知識を増やしていきましょう!

“The concert was super crowded, so we were all sandwiched together.”
(そのコンサートは超満員で,みんなギュウギュウ詰めでした。)

のように使うこともできますよ。

それでは,また来週〜♪

 

 

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