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マウントを取るはI take mountじゃない!

World Lifeな生活
この記事は約6分で読めます。

前回の「外国人の中でマウントを取る方法!?」は、実生活の中で役に立つというコメントをいただき、喜んでおります。

コメントの中に、「ところでマウントを取るは、英語で何て表現するの?」という質問をいただきました。あなたもそう思っていのではないでしょうか。

今回は、英語で「マウント取る」をどう表現するかについて、詳しく説明したいと思います。
前回の記事を参考にしながら、読み進めていただきたいと思います。

英語で「マウントを取る」は、“I take mount”では、ありません。
今回は、2つのアプローチで説明していきたいと思います。

<私は、あなたよりワンランクが上なんです!>

「マウントを取る」を英語で表現にする場合、アプローチが2つあります。
口語表現で「マウントを取る」という場合と「見下したような態度」をとるという表現の2つです。

最初に、実際に日常生活で、使いやすい口語表現を説明していきます。

マウントを取るは、“I’ll take mount”では、ありません。
正しく発音しても、外国人にはまったく通じません。

英語のmountには、そういった意味が含まれていません。動物の中で、優越をつけるために背中から乗っかる(マウント)という行為があり、(優位に立つ)の意味が派生しています。

(1)
“He always try one-up me”
(彼はいつでもマウントを取ってくる)

英語の口語で、マウントを取るは、“One-up someone”で表現できます。
One-up meは、(私より一つ上の態度)を取るということです。相手より自分がワンランク上だよ!という態度、逆に言えば、あなたはワンランク下であることを強調することです。

そのために、自分の容姿の良いことを自慢したり、情報をたくさん持っていることをひけらかしたり、自分が相手より優れているということをあからさまに表現するのです。

そういった幼稚な態度や傲慢な行為についての対処法については、前回の記事「外国人の間でマウントを取る方法!?」を参考にしてみてください。

(2)
You are really up yourself!
(あなたは、本当に自分を上に見せたがるのね)

この表現は、one-up~で、~よりワンランク上という表現ではなく、自分自身を上位に置いていること(up myself)を相手に強要することです

(3)
“I’ll gain the upper hand”
(優位に立たなくてはいけない)

自分自身で他人の上位に立ちたいという時には、次のような表現があります。
自分が、優位なパンチをだすことで、(マウントを取る、有利な状況にする)という意味になります
このフレーズの場合は、目的達成のために一所懸命に努力しているという感じがでるので、何が何でも目立ちたいという感覚からは遠ざかります。

(4)
“I have the upper hand”
(自分は優位に立っている)

同じような表現で、現在、自分が相手より(優位に立っている)という状況を言いたいときは、
“I have the upper hand”を使って、相手のことをコントロールできる状態を表現します。競技や試合といった場面で使う場合が多いです。

<見下したような態度をとることを表現する>

前述したいずれの表現にせよ、本人の言動が、他人に「マウントとっている」と言わせる表現が多いのは、自分自身でマウントとっていると発言することが、日常的には不自然だからです。

マウント取る人は、これから「私がマウントを取ります」とは言わない訳で、口を開いた瞬間から、自慢話や相手を小ばかにした発言を始める訳です。

それによって、人を馬鹿にしたり、人をさげすむ行為を批判されることになります。

コミュニケーションが巧みになってくると、直接的に他人を攻撃するような表現を避けるようになります。その時に、よく使われるのがcondescending(コンディ・センディング)という単語です。

Condescendingは、態度・話し方などが下の者に対して「見下すような、上から目線の、威張った、偉そうな、横柄な」ことを意味しています。

この形容詞の意味を巧みに使って、態度でマウントを取っていくのです。
心理的に相手を貶めて、自分に従わせるようにするということですね。

condescending(コンディ・センディング)で、マウントを取る相手を批判します。

He has condescending air.
(彼は見下したような態度がある)

She has condescending smile on her face.
(彼女は人を馬鹿にしているような笑いをする)

He has condescending tone.
(彼は、人を馬鹿にしたような口調で話す)

一方で、直接的に相手を軽蔑するような態度ではなく、その真逆である謙遜することによって、
相手を馬鹿にし、マウントを取る方法もあります。

ことわざにもある、「へりくだるのも、自慢のうち」です。「いえいえ、そんなことはありません。とんでもない。」と言いながら、しっかりと自分の自慢をする人のことです。

英語にもそういう表現がいくつかあります。

His saying sounds condescending.
(彼の言っていることは、恩着せがましく聞こえる)

言っていることが、condescending(馬鹿にしているように聞こえる)ということです。
言ってみれば、一から十まで言わないと気が済まないタイプですね。私は、あなたにこんなにしてやっているのに、わかっているのかなという言い方ですね。

She adopts a condescending attitude.
(彼女は、謙遜した態度でいる)

adopt a condescending で謙遜していることを表します。attitudeは、そういった態度があるということですから、意識的に謙遜している。つまり、謙遜しながら相手を馬鹿にしているということになります。

<マウント取る必要はありますか?>

「マウントを取る」という言葉は、もともと相手を小ばかにする状況がSNSで炎上して、一般化した言葉です。

最近、チームでリーダーシップをとっていくことが、必ずしも強いリーダーシップが必要ではなくなるといった現象が起きています。

「俺についてこい」的なリーダーシップではなく、チームの中で適度にマウントを取っていくという感じのリードが求められているようです。

もちろん、実力もなくポリシーもないままに、目立ちたい精神でマウントを取られては、チームとしては大迷惑です。それは批判の対象になって、疎外されることになります。

現在では、チームの中の多様性(ダイバーシティ)が尊重されるようになってきました。
様々な人と関わり合う中で、適度にマウントを取っていくことは、チームが進む方向性を決める意味で大切になっています。

多様な人がいて、多様な意見が交わされる中で、結節でマウントをとることは、ある意味必要なリーダーシップになります。

そういったソフトな中にも、きりっと引き締まるようなマウンティング(リーダーシップ)が必要になってきています。

チャレンジしてみましょう!

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