今回は今NYでホットな話題を!といっても、全然楽しいお話ではなく・・・むしろ厳しいお話・・・。
なんと、今年2024年6月中旬より、マンハッタン内、60丁目以南に入る交通車両は、Congestion fee(混雑料金)を払うことが決定されました!
普通車両が$15(約2200円)、大型トラックが、その大きさにより、$24から$36(約3600円〜5400円)、モーターバイクが$7.5(約1000円)。
ニューヨーク州の5つのエリアで、地下鉄やバスを管理するMTA(Metropolitan Transportation Authority)いわゆる「メトロポリタン交通局」が、マンハッタン内の車の混雑を少しでも減らすためと、老朽化が進んでいる地下鉄などの修理に当てるため、に徴収をするとのことなんです。
マンハッタンの交通渋滞を減らすために、そして空気の清浄化に、どれほど役立つことになるのでしょうか。
ちなみに、1日に2回以上、マンハッタンに出入りする車両は、1日に1回払えば良いそうです。
気になるタクシーなどの割増料金ですが、イエローキャブでは、ワンライド(一回の乗車)につき、$1.25(約200円)上乗せされ、Uber、Lyft、revel などのアプリで呼べるカーサービスでは、ワンライドにつき$2.5(約370円)ずつ、上乗せされるそうです。
これは結構、お財布に響きますね。ただでさえインフレが目に見えているニューヨークでは、なかなかキビシイものがあります。
尚、この混雑料金の徴収に当てはまらない車としては、お葬式へ行く車や、スクールバス、救急車等が挙げられています。
この料金の徴収は、通常(月-金)は朝5時〜夜9時まで、週末は、朝9時〜夜9時まで。そしてそれ以外の時間帯は75%オフ、普通車両ですと$3.5(約500円)、になる予定だそうです。
メトロポリタン交通局としては、この措置により17%ほどの交通渋滞が減るものと見越しており、その成果がどれほど上がるのか・・・それとともに利用者の声をぜひ、反映してほしいと思います。
6月中旬以降にNYにお越しに来られる際は、このCongestion feeが掛かりますので、なんだそれは?とならないよう、お気をつけください☆
それではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。