お盆真っ只中ですね!
お盆休みで一息ついておられる方,
休みなんてなくて,今日もお仕事中の方,
また,まとまったお休みのない方もいらっしゃると思います。
みなさま,大変お疲れ様でございます。
お疲れのでませんよう,ご自愛くださいね。
さて,明日,8月16日は一般的にお盆の最終日と言われています。
お盆と言えば,お墓参り。
「お墓参り」って英語ではどのように言うのでしょうか。
それでは,今日の「言えそうで言えない英語」について考えてみましょう!
―まだ慣れない東京?―
生まれ育った地元よりも東京での生活が長くなったとは言え,私,まだ慣れない習慣・感覚があります。
例えば,食事の配膳。
外食などで定食を頼むと,必ずといっていいほど右手前に配置されている味噌汁。
右利きの私からすると,
(右手前に置いたら,右手があたってこぼしてしまいそう…)
と思って,いつも左上(奥)に置き換えるのですが,こちらの方たちからすると,「それは変」なのだそう。
でも私はやっぱり左奥に置きたい…(笑)
あとひとつ,3月が近くなると店頭に並ぶ「桜餅」。
私が「桜餅」と呼んでいるものは,こんな感じ
なのですが,こちらではこれを
「道明寺(どうみょうじ)」
と呼ぶんですね。
関東?の桜餅は,餡を小麦生地を焼いた皮で包んだこういうもの。
近所の和菓子店にはどちらも並んでいるのですが,やっぱりまだ慣れません。
両方美味しいんですけどね。
そして,もう一つあるんです!
それは…
―お盆って素敵な風習―
お盆って言うと,私は8月13日〜16日という認識なのですが,
こちらでは1ヶ月早い7月13日〜16日。
その頃になると,灯りのともった提灯を持った人たちがお墓に向かう様子をよく目にします。
これは迎え提灯と言って,ご先祖様がお盆の間,自宅で過ごせるように迎えに行くのだそう。
私の地元ではあまり見たことのない光景なので,見るたびに
「あれ,何をしているんだろう?」
と今でも一瞬思ってしまいます。
でも,そういう風習って良いものですよね。
お盆といえば,お墓参りに行かれる方も多いかもしれません。
でも
「お墓参りに行く」
って英語でどう表現するんでしょう。
そもそも「お墓」という言葉,英語で会話する際にはあまり使う機会がないかもしれませんね。
でも,お盆休みが明けて知り合いに,
“What did you do during the holiday?”
(休暇中には何をしたの?)
と聞かれるかもしれませんので,覚えちゃいましょう。
―お墓を表す英語―
お墓を表す英語はいくつかあります。
よく聞くのが,
“tomb”(テューム)
“grave”(グレイヴ)
“cemetery”(セメテリー)
でしょうか。
“tomb”と聞くと,私はすぐにゲームから映画化された
“TOMB RAIDER”を思い出すのですが,あなたはどうでしょうか。
これは「墓から装飾品やお金になりそうなものを盗む者」という意味。
ほら,Indiana Jones(インディ・ジョーンズ)の1作目は
“Raiders of the Lost Ark”(レイダース/失われたアーク)じゃないですか!
その “Raiders”です(笑)
と,ちょっと話が脱線してしまいましたが,
“Tomb Raider”からもわかるように, “tomb”というのは
「王族などの墓」
のイメージで,宝が埋蔵されているような感じ。
そして, “cemetery”(セメテリー)は「墓」というよりも
「霊園」
という感じでしょうか。
ですので,私たちが使う「お墓」というイメージで使われるのが
“grave”です。
これは埋葬するための場所・穴のことなのですが,
「ご先祖様のお墓参りに行ったよ。」
という場合は,
“ancestors”(先祖)
という言葉を使って,
“I visited my ancestors’ grave.”
(私は先祖の墓を訪れに行きました)
のように表します。
でも, “ancestors”(先祖)って難しいですよね。
もっと簡単に “family grave” を使って,
“I visited our family grave.”
(家族=先祖の墓参りに行ったよ)
と表現することもできますよ。
このように,「◯◯のお墓参りに行く」というのは,
“visit ◯◯’s grave”(◯◯のお墓を訪ねる)
“go to ◯◯’s grave”(◯◯のお墓へ行く)
でOKなんですね。
「 “お墓参り”って何て言うんだろう?」
「参る…まいる…」
と,「参る」にあたる特別な言葉があるかと思ってしまいがちですが,
このように,既に知っている言葉で表現できるんですね。
さて,一般的にはお盆は明日で終わり。
お墓参りをした人も,私のように遠くて行けない人も
「ご先祖がいたから,今の自分がいる」
と思って,手を合わせてみるのはいかがでしょうか。
きっと,
「お,がんばってるじゃん!」
と思われているかもしれませんよ。
それではまた来週〜♬
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。