Hi!
火曜のJiroです。
あなたは何かしらの寮に入ったことはありますか?
私が初めて寮に入ったのは、米国の大学へ留学した時。
しかも二人部屋で、二人部屋での寮生活はこの時が初めてでした。
ですがそれも、たったの1日。
なぜなら、初日の夜にルームメイト(イケメンのテニスチャンピオン・セレブな家柄)と大喧嘩し、決裂してしまったから。
何が問題だったのか。
それは、日本人特有のある性格が原因だったのではないかと思います。
短い自己紹介の直後、交わした会話をできるだけ忠実に振り返ってみました。
<実際の会話>
(Bは「バスター」彼のあだ名)
①
B : 俺はいつもラジオを聞いて寝る。一晩中ラジオをかけっ放しで寝てもいい?
私 : OK。I don’t mind
(気にしないよ)
―気にしないよ、って実は本心ではなかったんです。
本当は、
I can’t sleep like that.
(それでは眠れない)
と率直に言うべきでした。
あるいは
..unless you use your earphones.
(君がイアホン使うなら別)
もアリだったかも。
そして次、
②
B : 俺は鼻が悪い。換気しないと寝られない。真冬も一晩中窓を開けといていい?
私 : OK。I don’t mind.
―これも本心じゃありませんでした・・・。
I’ll freeze to death.
(凍え死ぬ)
I can’t sleep like that.
と言うべきでした。
③
B : 俺は彼女がいる。彼女が来る時は部屋に2人にしてくれるかい?
私 : OK。I don’t mind.
―またまたこれもウソでした。
同じ嘘なら
I study here. So I can’t do that.
(ここで勉強するから無理)
と言うべきでした。
…unless we three study together here.
(ただ一緒にここで勉強するなら別)
は言ってみたかったw
そしてその夜のこと…
ラジオのDJの声が流れ出す。
彼は窓を開ける。
眠れない私は窓を無言で閉める…
彼が無言で窓を開ける…
私が閉め彼が開ける…
私が閉め彼が開ける…
怒鳴り声と叫び…
彼がドアを蹴って出ていく…
毛布を被り私は泣く。
<すれ違った思い込みと期待>
―私はまず
” Buster, I need to talk.”
(バスター、話がある)
とか言うべきでした。
言い分があればとにかく口に出す…米国流のコミュニケーションも聞いたことはあったはずですが、単なる知識。
言わないでも分かってもらえると、どこかで思いこんでたんでしょうかね。
彼は、私が窓を勝手に閉めるという、約束破りの行動に憤慨。
私は、彼の察する素振りがゼロで、ホントに窓を開けラジオをつける自分勝手さに憤慨。
発想がずれっ放しの二人が、すぐ衝突したのは当然だったかも。
Do in Rome as the Romans do.
(郷に入りては郷に従え)
は余りに有名な諺。
外国の言語や文化には、諺通り相手の身に自分を置いてみるのが基本ですよね。
でも当時の私は、初対面のアメリカ人ルームメイトに対して自己主張するのって難しかったんです。
なにぶん留学も寮生活も、何もかも初めてだった私には、とにかくハードルが高過ぎました。
また、「イケメン・チャンプ・セレブ」の3拍子にも多少ビビってたのかもw
数週間後にバスターと偶然キャンパスですれ違った際、
How are you doing?
と一言二言話しましたが、その時はもう何事もなかった顔つき。
アメリカって、ぶつかっても後を引かないのかなって思いました。
あれからずいぶん時間が経ちましたが、あの一夜は、今でもふとした時に思い出します。
言葉そのものより、「言うべきことを言う勇気」。
異文化の中では、それも大切なコミュニケーションなんだと、少し遅れて学んだ経験でした。
See you again,
Jiro
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員

