Cozyです!
どんな画像を使っていますか。
私は,ロサンゼルスのフリーウェイの画像を使っています。
スクリーンセーバーと連動していて時間が立つと動画化するもの。
でも,これを見ると必ず思い出すことがあるんです。
それは
「パンク」。
車のパンクです。
あなたは,これを英語でどう言うか,わかりますか。
―トラブルから学んだ英語―
以前,ロサンゼルスからサンフランシスコへ向けて
フリーウェイを走っていたときのこと。
急に
「ハンドルが取られるなぁ」
と思ったら,パンクしてたんです。
釘か何かを踏んだんだったと思います。
車を路肩に寄せ,中央分離帯近くに腰掛けてAAA(トリプルエー:American Automobile Association)を待ちました。
AAA(トリプルエー)とは,全米自動車協会のことで,
日本で言うJAFのようなロードサービスなどを提供してくれる
頼もしい存在。
AAAのおかげで,なんなくパンク修理をすることができたのですが,
いやぁ,怖かったですね。
そんなことを,フリーウェイを見ると思い出すのです。
さて,そんな「パンク」ですが,
英語ではどのようにいうと思いますか?
そのまま
“punk”?
これだと,
音楽の
「パンクミュージック」
になってしまいます。
では,なんて言うのか。
実はこれ,
意外なほど,あっさりした表現なんです。
あなたは,
“flat”
って聞いたことはありますか?
「フラット」
です。
なんだか,平坦で平らなイメージですよね。
実は,英語でパンクを表すのは,この
“flat”
なんです。
“a flat tire”(パンクしたタイヤ)
というんですね。
直訳すると
「平らなタイヤ」。
でも考えてみると,確かに,空気が抜けたタイヤって,
ぺちゃんこで,ぺたんとしてて,
「穴があいた!」というより
「平べったくなった」が近い気がするんですよね。
だから英語では,
「タイヤがパンクしちゃった」
という場合は,
“I got a flat.”
“I have a flat tire.”
こんなふうに言います。
ロサンゼルスのあの路肩で,
AAAの人が最初に言ったのも,
“Oh, you’ve got a flat.”
でした。
「パンクですね!」
緊迫感はゼロ。
いやあ,お世話になりました。
―「パンク」は和製英語じゃなかった!?―
でも,どうして日本では「パンク」って言うんでしょうね。
これ,和製英語でもなんでもなかったんです。
実は私たちが使っている「パンク」という言葉は,英語の
“puncture”(穴をあける,刺し傷)
から来ているんです。
“puncture a tyre.”
タイヤに穴があく,という意味。
つまり,「ぺちゃんこ」になる前のもっと前の段階。
「穴があいた」という,原因そのものなんですね。
だからイギリスでは,今でもふつうに
“I had a puncture.”
なんて言います。
直訳すると,
「穴あいちゃってさ」。
アメリカだと
“I have a flat tire.”
(タイヤが平らになってる=パンクした)
なのに,
イギリスは
“I had a puncture.”
(穴があいた=パンクした)
見ている場所がぜんぜん違うんですね。
こういう違いに出会うと,
「あぁ,言葉って,ほんと視点なんだな」
と思ってしまい,ますます言語への興味がわくんですよね。
あ,イギリス英語の場合は
“I had a puncture.”
のように “tyre”(タイヤ)はつけなくても大丈夫。
あえてつける場合は,
“My tyre has a puncture.”
のようにいいますよ。
さらに,
お気づきの方,いらっしゃいます?
イギリスでは「タイヤ」のことを
“tyre”
と書くんです。
アメリカでは
“tire”
この違いも面白いですよね。
―「パンク」は “puncture”の省略語―
日本語の「パンク」って,
このイギリス式を省略したものだったんですね。
私たちは無意識に,
「 “flat” = 平らになった」というアメリカじゃなくて,
「 “puncture” = 穴があいた」という
イギリス式を採用していたんです。
和製英語どころか,むしろ本家の英語寄り。
なんだか,ちょっと「へぇ」って感じじゃないですか。
「パンクしたー!」って叫びながら,実はイギリス英語をしゃべってたなんて。
そう思うと,いつものトラブルも少しだけ英語ネタに見えてきます。
もし海外でタイヤがパンクしちゃったら,
“Punk! Punk!” と言わずに
アメリカであれば,
“I think I have a flat tire.”
イギリスであれば,
“I think I have a puncture.”
といいましょう。
…とはいえ,
もう二度とフリーウェイの路肩には止まりたくないですけどね。
今,あなたのパソコンの背景は,どんな景色ですか。
それを見るたびに思い出す英語,
きっと一つくらい,あるかもしれませんよ。
それでは,今日も良い一日を。
See you next week~!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。











