こんにちは
NYのKayoです。
みなさまは「ミールキット」をご存じですか?
私はてっきり、ニューヨークのように働く女性が多い土地だからこそ生まれた、新しいビジネスなのかと思っていました。
ところが、なんと日本にも昔からあったんですって!それを聞いてちょっとショック。先端を行っている気でいたのですが。でも、確かにこんな便利なもの、日本人がもっと以前に考え出さないはずはありませんよね。
先日、仕事でバタバタしている友人夫婦が、「最近、家のディナーがまるでレストランみたいなのよ〜」と楽しそうに話していたので、てっきり高級レストランのテイクアウトかと思いきや、その裏ワザがこの「ミールキット」だったのです。
箱を開けると、美味しそうな完成写真つきのレシピカードが。
“メープルソースのグリルチキン”や“ハーブ香るスパイシーポーク”など、名前を聞くだけでワインを開けたくなります。しかも毎週メニューが変わるので、数十種類の中から食べたいものを選ぶだけ。まるでレストランでのメニュー選びみたいです。
控えめ食の私が感動
それに比べて私の普段の献立といったら……
「カロリー控えめ」「糖分控えめ」「炭水化物控えめ」「油分控えめ」。まるで、控えめ大会(笑)。
「これじゃ、食べる楽しみまで控えめになっちゃう」と、自分にツッコミを入れながら、出汁の味で乗り切っているのが現実。でも、やっぱり毎日の献立を美味しく健康的にキープするのって、けっこう大変ですよね。特にこちらニューヨークでは、日本食材も限られていて、納豆ひとつにしても高いし、豆腐の種類も少ない。そんな環境で毎日バランスを取るのは、正直ちょっとくたびれます。
手抜きじゃなくて、ごほうび
それにしても、このミールキットの登場にはちょっと心惹かれます。
だって、買い物リストを作らなくていいんですもの。
混んでるスーパーで「生姜どこ?」「このセロリ1本しかいらないのに…」とウロウロしなくていい。冷蔵庫で、余った野菜たちとにらめっこして、どうやって使おう?早く使わないと痛んじゃう、なんて悩まなくてもいい。
必要な分だけ、きれいに小分けされた食材が届きます。
特に素晴らしいのが調味料。普段、家庭ではめったに使わないようなスパイスや香草が、必要な分量だけちゃんと届くのです。
あとはレシピ通りに炒めたり焼いたりするだけ。まるで私が作ったとは思えない(?)、まるでレストランみたいな、プレゼンテーションも抜群なお料理が完成するのです。
このニューヨークの物価高、レストランの料金もうなぎ登りで、ちょっと前菜をつけてメインディッシュを頼んで、ワインを一杯飲めば、それにタックスとチップを足して、1人ほぼ $100 (約15000円)。それを考えれば、納得のいくお値段かなと思います。
「でも、それって手抜きじゃない?」なんて、かつての私なら言ってたかも。けれど今や、時間や手間を節約しておいしいものを食べるのは、立派な「現代の知恵」。むしろ、自分を楽にしてあげるスキルのひとつだと、最近思うようになりました。
箱を開ける瞬間のワクワク感といったら、まるでクリスマスプレゼント。
いつもは、「野菜山盛りお味噌汁」中心の地味な夕食が、その夜は「ローズマリー香るバルサミコソースのポークチョップ」。
出来上がったお皿をテーブルに置いた瞬間、思わず自分で拍手してしまいました(笑)。
まぁ香りの良いこと。それだけでも元気になる気がします!
こんなふうに、忙しい日々の中でちょっとだけ特別感を味わえるのが、ミールキットの魅力なのかもしれません。
料理って本来、作るのも楽しい、食べるのも楽しい時間でありたいものですよね。
次はどんなメニューに挑戦しようかなぁ。「サーモンのレモンバターソース」か、それとも「スパイシー・タコライス」?週に1〜2回の贅沢ですが、考えるだけで、もうお腹が空いて来たような。
こんなことからもエネルギーって生まれてくるのですね。人間って不思議です。
それではまた次回♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。




