Tennisはなぜテニスって言うかあなたは知っていますか。テニスって実はフランス貴族の間のスポーツから生まれた、そこに関係がありそうなんです。
召使が貴族にサーブをする時に「さあ行きますよ!」と言ってサーブを。その時の掛け声がフランス語でTenez! (トゥネ) 。元々「取って!」とか「持って!」という意味です。英語のCome on!(カモン!)みたいな感じ。
打ち合いの切れ目には、必ずサーブが。見物人の耳には何度も「トゥネ!…. トゥネ!…」。これがスポーツの名前になったみたいです。結局「テニス」は勘違いからのようです。こういう偶然ってあるのかも。
さて今のtennis(テニス)です。元々のフランス語Tenez! (トゥネ/取って、持って)同様、「持つ」という単語DNA TEN(テン/持つ)が。TENの関連語は…多いんです。ざっと調べた基本的な語で最低40語も。今日はその中からtension, tenderなどを見てみたいと思います^^
(10のtenは無関係です)
テンションは心が引っ張られる感じ
日本語でもよく、テンション高い、低いって言いますよね。英語ではtension(テンション/緊張感)。頭の所にTEN。心の両端ぎゅっと「持って」ぐいぐい引っ張る…と緊張感を表しているのかも。-sionの所は「ション」で、オートメイションとかよくある名詞の終わり方ですね。
tension → TEN (持つ) +名詞の語尾 -sion → 両端を持ち引っ張られる → 緊張(感)
肉は持って試す?
あなたはステーキってよく召し上がるでしょうか。私も昔はよく。
これ英語に関係ないですが、実は私肉に変な思い出が。オペラ歌手のすごい声大好きで、自分でもそんな声出せないかと。発声のスタミナ源は肉と信じ、一日数キロ食べてた時期が20代にあったんです。安くて固い肉ばかりで吐きそうな時も。今はそんな無茶はしなくなりました…
柔らかい肉の感じに戻ります。tender(テンダー/柔らかい)という単語、先頭にDNA のTEN (持つ)。
肉の柔らかさを手で持って確かめてる感じかも。この単語、肉や野菜の柔らかさを表すようです。
tenの後ろに-der。これは言いやすさの為かも。実は英語のtenderも元はフランス語。ちょっと細かくなりますが、フランス語は鼻音が好き。鼻音とは鼻にかかる「アン」とかの音。
試しにtenを「タン」と鼻にかけて言ってみてください。すると後にder「ダー」とかdre「ドゥル」と続けるのが、とても言いやすい感じ。実際フランス語はtendre(タンドゥル/柔らかい)です。
tender(テンダー) → TEN (持つ) +der(言いやすく) → 持って引っぱれる → 柔らかな
tenderの2つの意味をDNAがつなぐ
tenderには全然別の意味もあるのご存じでしょうか。「書類などを提出する」という意味。例えば、
She tendered her resignation.
(彼女は辞表を提出した)
普通は「柔らかい」と「提出する」、2つの全然別の意味として覚えようとするでしょう。それちょっと面倒かも。無関係なものを覚えるのって意外に大変だからです。
役立つのはTEN (持つ)のイメージ。「提出する」って、何かを「持って」差し出しまよね。「柔らかい」と「提出する」がDNAの「持つ」繋がりで、すっと覚えやすくなるはず。
↗「持って引っぱれる」→「柔らかい」
tender
↘「持って差し出す」 →「提出する」
同じDNA繋がりで、一見違う意味もこんな風に頭に入り易そうですね。
See you later!
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私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員