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英語が伸びる大人の勉強法(記憶編)

World Lifeの英語術
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最近物忘れがひどくて,,,,,,
昨日の晩御飯,何食べかを思い出せないことがある。

若い頃は,昨日の夜に何を食べたかを思い出す必要もなかったのかもしれません。
昨日食べたものを記憶するのは,短期記憶と呼ばれています。

10代の後半になると,その短期記憶力が急激に衰えていくのです。!
だから物忘れが、ひどくなってきているのか!と納得。しかし、話はそんなに単純でもない。

今回,お話したいのは,大人の記憶力についてです。
2つの記憶力,短期記憶と長期記憶。
大人が生活で効果的に利用できるのは,じつは、長期記憶。
その方法とは,,,

サバイバルするための記憶力

近年、脳科学の発達は目覚ましいものがあり,記憶の秘密を解き明かしてくれています。
記憶には、短期記憶と長期記憶があります。わかりやすく説明していきましょう。

まず,短期記憶ですが,子供の頃急速に発達し,10代後半で衰退する能力です。
物事を短い時間記憶する力?つまり、短時間しか記憶をキープできない。

例えば,沸騰しているヤカンに、子供が向かっていったときに,母親が咄嗟に「あぶないよ!」と,声をかける。子供は一瞬にしてヤカンが危険であることを察知します。

次の日。その子供は、忘れてしまったかのように、またヤカンに不注意に近づいていきます。
子供は昨日注意されたことを、「忘れている」のです。それが短期記憶。

短期記憶は,サバイバル(生き残るため)の記憶です。
その時,危険であることが分かり,危険が去るまでは覚えている。

もう一つの例は,高校の時にやった試験勉強です。
いわゆる「一夜漬け」勉強です。次の日の試験科目を、一晩で猛烈に暗記します。

試験が終わり,ほっとした瞬間,あっという間に忘れてしまいますね。笑
実は、高校生の頃が、短期記憶の絶頂期!なのでした。汗

大学生が2~3年生になると,面談で「この頃、物覚えが悪くなった」とつぶやきます。
それは物覚えが悪くなったのではなく,短期記憶力がピークを過ぎて衰えてきているということ。

その代わり、長期記憶がしっかりと活躍し始めているのです。「すぐ覚えて、すぐ忘れる」という短期記憶に代わって、理論的にものを覚えていくという能力が発達するのですぞ!

その証拠に、大学生に専門科目について質問をすると、よどみなく学生の考えを披露します。内容や情報が頭につまっている。これが長期記憶!

大学2年生ぐらいから、長期記憶の出番です。長期記憶の容量は,短期記憶の数百倍と言われています。そんな大容量の記憶力を使わない手はありません。

手持ちのパソコンが大型コンピューターになるようなものですからね。

人生を豊かにするための記憶力

短期記憶は,「サバイバルのための記憶力」です。長期記憶は,「人生を豊かにするための記憶力」です。

頭が良いとか悪いといいますが,自分で「頭が良い」と思う人はあまりいません。周りの人から「頭がいいですね」とほめられて「その気になっている人」です。

逆に、頭の悪い人も同じで,周りから頭が悪いといわれたことを「信じている人」です。

一度言われたらすぐに覚えるひとを,「飲み込みが早い」とか「頭が良い」とほめます。頭が良いと評価された人は,記憶力に自信がつきます。しかし,その内容を忘れたことを自覚していません。

記憶力が悪いと言われた人は、記憶に自信がありません。当然です。しかし、大事なことを「忘れてしまったこと」を、実は覚えている。内容は忘れたけど、「忘れた」ことは覚えている。笑

ここのところをよく考えてみると、、、、

「忘れたことを自覚しない」頭の良い人。
忘れてしまった行為を、「いつまでもおぼえている」記憶に自信がない人。

記憶に自信がない人の方が、長期記憶の能力が高いと思いませんか?つまり,自分の身に起きたことは、覚えている。嫌なことをずっと記憶している。これは,長期記憶です。

大人になってから,物覚えが良くなったという人、いませんか。小学校の成績はぱっとしないけど、、、。

人のうわさが好きな人。誰がいつ何をしてどうなったというウワサ話。他人のことなのに何年も前のことまで覚えています。話を振れば昨日のことのように,生き生きとして再現してくれる。

凄い記憶力です!噂話は笑い話ですが,自分の生活のことをストーリーにして覚えると,長期記憶として記憶されるのです。さらに何回も話すことが加われば,絶対に忘れません。

短期記憶は、ある程度記憶を維持するために、一夜漬けとか集中して記憶する、何回も反復するとかの努力が要ります。それで、記憶が保持できる。時間がたつと、きれいさっぱり忘れてしまう。

長期記憶は、ストーリーにするとなんとなく頭に残ってしまい「忘れない記憶」です。高校時代に、暗記科目が苦手であまり勉強に身が入らなかった人。大人になって,記憶力が伸びていますよ。

若い時に使わなかった短期記憶ではなく,長期記憶能力が向上しているのです。

それを英語の学習でも応用しようというのが、今回の、私の提案であります。
そのためにはちょっとしたコツがあります。

情報処理で記憶力アップ

獲得した情報を,長期記憶にするためには,ちょっとしたコツが必要です。
科学的に言えば,情報を,頭の中で加工する(情報処理)することです。

具体的な例をあげましょう。

総務省の調査では,人が1分話すだけで,約300語の単語が伝達されると言います。
人が話したことをすべておぼえるのは,いくら短期記憶が良くてもできません。

人間が瞬間的に覚える記憶力というものがあります。ワーキングメモリーと言います。それは1回に7語程度だといわれています。大人でも,お使いを頼むときに7個以上頼むのは無理。その時はメモを書いて渡すような配慮が必要。

その瞬間的に覚える限度「ワーキングメモリー」を科学的に利用するのも良い方法。

まず,7つ以内なら瞬間的に覚える可能性が高いのですから,言われたことを7個以内にまとめる。
10個あったならば,5個と5個に分けて覚えるというような工夫です。

大切なことは,言われたことを数字と結びつけることです。

誰かに頼みごとをされた場合。相手はだいたいやってもらいたいことを立て板に水のように,ペラペラと話して,場合によってはそのまま立ち去ってしまいます。

その時言われたことを,瞬間的に覚え,1~5に数字をつけて整理するのです。

Aさんは,私に次のように言ったとします。

A: 明日の朝,8時15分に,新宿公園のブランコの前に集まってください。草取りのボランティアをするので,汗をかくかもしれないから,カジュアルな服がいいわね。それとタオルも忘れないようにしてね。作業が終わったら解散するので,頑張れば早く終わります。目途としては,11時ぐらいかしら。じゃあ,皆に伝えておいてね。

Aさんが私にいったことは,以下の5つである。

1、集合時間について 8時15分
2、集合場所について 新宿公園
3、服装について   カジュアルな服装
4、携行品について  タオル
5、解散時間について 11時ぐらい

以上のように,番号をつけて情報を整理するのです。記憶するには抜群の効果があります。
情報がいくつあったことが確認できれば,記憶しやすく,思い出しやすいのです。

これが情報を処理するということ。頭で情報を処理することで、長期記憶になるのです。

短期記憶能力は年齢とともに,衰えていきます。大人になって高校生と同じ勉強方法では,英語は覚えることはできません。記憶するところで,挫折してしまいます。

かつての「頭の良い高校生」は,現在は、暗記力(短期記憶)が衰えている自覚がない大人。
過去の幻想に生きてはいけません。高校時代と同じ勉強法では,うまくいきません。

長期記憶をうまく利用して、大人の英語学習を楽しみましょう。
次のブログでは,実際にどのようにしたらよいか(練習編)についてお話します。

 

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