早いもので,今年も残すところ今日を入れて4日。
あなたはこのセリフを何度くらい言いましたか?
「良いお年を!」
おそらく,まだ何度かは使うと思われるこの「良いお年を!」。
英語でもこの挨拶はあるのですが,
さて,どのような単語を使ってどう言うのか
あなたはどんな表現を思いつきますか?
―具体的に表す「良いお年を!」―
もう28日ですよ…
ちょっと早くないですか?
なんだか1時間が2倍の速度で進んでいるような気がしているCozyです。
教材の制作作業も
「あと◯日あるから大丈夫!」
と根拠のない大丈夫感を出していた私ですが,気づけば28日。
いやぁ,本当に大丈夫なんですかね?
思ったように進んでいない気がするんですけど,これもきっと師走マジックだと思います。
だって,大掃除,年末年始のお買い物,
「早めにやらなくちゃ!」
と思っていたことが,あら不思議。
出来ていないんです…(T_T)
どうしてなのでしょう…やっぱりマジックなんですね。
と冗談は置いておいて。
28日ともなると,既に仕事納めして休暇に入っていらっしゃる方も多いかもしれませんね。
「良いお年を!」
という必ずといっていいほど使うこの挨拶。
この1週間で,あなたは何度使いましたか?
「たくさん使ったけど,英語ではどう言うのかな?」
「そもそも英語にも[良いお年を]のフレーズってあるのかな?」
という疑問,今日はチャチャッと覚えちゃいましょう。
まず,英語で「良いお年を」に該当する表現はあります!
日本語では,
「よいお年を!」
「よいお年をお迎えください。」
の2つの表現が一番使われると思うのですが(←Cozy調べ)
英語にはたっくさんあるんです。
アメリカなどでは,クリスマス前から年末年始にかけての休暇を
“holiday season”(ホリデーシーズン)といいます。
なので,クリスマス前だと
“Merry Christmas!”などと挨拶する方も多いのですが,宗教的にクリスマスを祝わない人たちも多くいます。
ですので, “Merry Christmas!”よりも,
“Happy holidays!”
という言い方をする人も多いんです。
“Happy holidays!”とすれば,宗教に関係なく使うことができますもんね。
しかし,この挨拶にはクリスマスも含まれています。
クリスマスも終わってお正月が近づいて来るまさに今の時期,
“Happy holidays” よりも
“Enjoy the rest of the year.”
(今年の残りを楽しんで。)
“Have a great rest of the year.”
(今年の残りを素敵にお過ごしください。)
“Have a great rest of your year.”
(あなたの今年の残りを素敵にお過ごしください。)
などの言い方をすることができます。
かなり「今年の残りの日々」に的を絞っていますよね。
それもそのはず。
私たちが使う,日本語の「よいお年を!」も,
年内に使う挨拶で新年になってからは使いません。
ですので,英語でも具体的に “the rest of the [your] year”(年の残り)という言葉を入れて
「良いお年を」という「本来の意味」に近い表現にすることができるんですね。
―他にもある「良いお年を!」in English―
クリスマス前には, “Merry Christmas!”の変わりに
“Happy holidays!”
とすることによって,クリスマスの挨拶も「良いお年を」の挨拶も含めることができます。
でも,クリスマス後は “Happy holidays!”よりも
“Enjoy the rest of the year.”
(今年の残りを楽しんで。)
“Have a great rest of the year.”
(今年の残りを素敵にお過ごしください。)
“Have a great rest of your year.”
(あなたの今年の残りを素敵にお過ごしください。)
などが,「よいお年を」に近い表現。
でも,ちょっと覚えにくいかな,と感じることもありますよね。
実はまだまだあるんです。
“Have a great new year’s!”
これはまさにこれから使える表現。
“Have a great new year!”のように “’s”がつかない場合は,
「良い新年を過ごしてください」
といった意味で「新年」にフォーカスしていますので,今年の残りの意味はありません。
でも, “ ’s “をつけて
“Have a great new year’s!”
にすることによって大晦日と元旦が含まれ,
「良い大晦日と元旦をお過ごしくださいね。」
といったニュアンスで使うことができるんです。
なんだか時期によっていろいろと使い方があるんですね。
(たくさんあってちょっと不安…)と思われた方,ご安心を。
クリスマス前であれば, “Happy holidays!”というとてもシンプルな表現が使えたように,
年末年始に使えるシンプルな表現,あるんですよ。
それは,
“Happy new year!”
これ,超有名な挨拶ですから,馴染もありますよね。
でも,
「え?」
と思われた方,いらっしゃるかもしれませんね。
多くの人は,
“Happy new year!”=「新年,あけましておめでとう!」
という意味qであり,新年が明けないと使わないんじゃ?と思われていると思います。
実は英語ではこれ,
「良いお年を(お迎えくださいね)」の意味でも使うことができるんです。
例えば今日,あなたは誰かに会う予定があるとします。
そして次に会うのはおそらく来月の1月,今年はもう会う予定はありません。
一緒に過ごした後「バイバイ,じゃーね。」と言う際に,
A: See you next month!
(また来月ね。)
B: See you. Happy New Year!
(じゃあね,よいお年を!)
A: Happy New Year!
(よいお年を!)
のように年内にも使えるんです。
ちなみに,よく
“A Happy New Year!”
のように書かれていたり,言ったりするのを見かけたり聞いたりしますが,
“a” を前につけるのは, “Have a happy new year.”のような「文章の時」です。
ただ, “Happy new year!” と言う場合には “ a “はつけませんのでご注意を。
ほら,クリスマスでも
♪“We wish you a merry Christmas.”♪
のように文章では “a merry Christmas”と “ a “がついていますが,
“Merry Christmas!”
(メリークリスマス!)
だけを言うときは “ a / A”をつけませんよね。
それと同じです。
さあ,今年も残すところあと4日。
バタバタすることも多いかと思います。
「あれもこれも今年中にやっておかなくちゃ!」
と焦ることもあるかもしれませんが,
2024年は,
“Year of the Dragon”
辰年,龍の年です。
来年はもっともっと明るく楽しい年,昇り龍の年になると信じて
みなさま
“Happy New Year!”
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。