おはようございます!
木曜日のCozyでございます。
あなたには,こんなことありませんか?
いろいろ考えすぎて疲れちゃった時,
「何も考えないようにしよう!」
とベッドに横になるけど,どうしても考えてしまう…
頭を空っぽにするって難しいですよね。
そんな「考える」
ですが,英語では “think”です。
では,
「〜について考える」
とする場合,
“think of”と “think about”
があります。
あなたはこの2つの違い,わかりますか?
―〜について考える!?―
スピーカー,モニター,Blu-rayプレーヤーを設置したんです。
Blu-rayプレーヤーはリージョンフリーのもので,海外仕様のディスクなんかも観ることができるもの。
自分の好きな映画やミュージシャンのライブやミュージックビデオなどをBGM代わりにかけながら仕事をすると結構捗るんですよ。
私のお気に入りの一つに,80’sを中心としたディスクがあるんですね。
中学生や高校生の頃よく聞いていた曲などがたくさん入っているものなのですが,
ふと歌詞を聞いていたら
“Try not to think about you”
(あなたのことを考えないようにするの)
という歌詞が耳に入ってきたんです。
「懐かしいなぁ〜」
と思いながら口ずさんでいたら,次に
“Try not to think of you”
(あなたのことを考えないようにするの)
という歌詞が!
(あ,両方とも同じ意味だけど表現が違う…これはぜひ掘り下げて伝えねば!)
と謎の責任感が湧いてきた私。
ということで,ちょ〜っとだけその辺りを簡単にお話させてくださいね。
― “think about”と “think of”―
“about”は,「〜について」
“of”は「〜(のこと)を」
とよく訳されますよね。
なので,
“think about ~”=〜について考える
“think of ~”=〜(のこと)を考える
となり,
「意味はほとんど変わんないじゃん!」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません
確かに英語でも,意味はほぼ同じ。
でも,場合によっては微妙にニュアンスが異なるんです。
まず, “think about”。
“about”の意味は,先ほども述べたように「〜について」
でももう一つの意味は「約,およそ」。
その意味をふまえて考えると “think about”は,
「ざっくりと自由に〜について考える」
ようなイメージが強いように思います。
ざっくりと,というとちょっと違うかもしれませんが,この例で掴んでみましょう。
あなたは図書館で行われているイベントに参加しています。
そこで,1冊の小説についてみんなで話し合っています。
そこで司会者が,
A: What are you thinking about this novel?
(あなたはこの小説についてどう思っていますか。)
この場合,「この小説」という括りはありますが,この小説について考えていることは,
ストーリーの展開でも,
描写方法でも,
はたまた本の装丁でも
何でも自由に話してOK!というイメージです。
でも,
A: What are you thinking of the main character?
(あなたは主人公についてどう思っていますか。)
のように “of”を使うと,
「特定のものや人,事柄のような一つのことについて深く考える」
というようなニュアンスがあるんですね。
ですので,大雑把にわかりやすく考えると,
「何かについて自由に考える場合」は, “think about”,
「特定の事について深く考える場合」は “think of”,
と言ったニュアンスとおぼえておくと良いかもしれません。
―じゃあ,あの歌の歌詞は?―
「何かについて自由に考える場合」は, “think about”,
「特定の事について深く考える場合」は “think of”,
であれば,冒頭の歌詞
“Try not to think about you.”
“Try not to think of you.”
は,いずれも
(あなたのことを考えないようにするの)
という意味。
でもなんで “think about”と “think of”が使われているの?
って思いますよね。
この2つは基本的には同じ意味。
だからどっちを使っても間違いというわけではありません。
ただ,敢えて違いを掘り下げるとすれば, “about”と “of”ではニュアンスが違うということなんですね。
特に,”think about you” “think of you”のように
「あなたのことを考える」
と表現されているこの場合,
“Try not to think about you.”
「あなたのこと=あなたに関するあらゆること」を “try not”(しないようにする)
つまり,その人との思い出も含め,
「さまざまな関連することも考えないようにする」
という感じで使われているのだと思います。
一方,
“Try not to think of you.”
は,
その人の顔,香りなど
「あなた自身のことを考えないようにする」
というニュアンスで表現されていると考えることができるんですね。
ああ,年甲斐もなく
「その人の顔,香り…」とか表現しちゃって恥ずかしぃ…
じつは,さらに[手のぬくもり]なんて書こうかと思っちゃってたんですよ。
でも恥ずかしいからやめました!
って,ここで書いたら同じことじゃん!
まあ,それがワタクシCozyということでよろしくお願いいたします(笑)
ところで,この歌のタイトルわかった方いらっしゃいますか?
私が中学を卒業したばかりの頃くらいに聞いていた曲なのです。
ふふふ。
それでは宿題ということで!
また来週〜♫
“I will think of you~!”
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。