独立記念日は、「インディペンデンス・デイ」とも言います。映画のタイトルで、聞き覚えのある方もいらっしゃるでしょうか。
少し古いところでは、「7月4日に生まれて」と言うトム・クルーズの映画も評判でしたね。独立記念日、米国では、毎年恒例の国家のお祝いです。本年2024年は、248回目の、アメリカ合衆国のお誕生日だったそうです。
アメリカでは、各地で大きな花火大会が開催され、庭でのバーベキューで盛り上がったり、テレビ中継で見事な花火大会を見たり、そこから週末にかけて連休にして、ビーチなど早めの夏のバケーションを計画したりと、人々が思い思いに夏の休暇を楽しみます。
アメリカ誕生の歴史をひもとくと、1776年7月4日の大陸会議による独立宣言の成立を、記念しており、それまでブリテン(イギリス)の植民地状態であったアメリカは、1776年7月、議員たちにより独立宣言が発表され、植民地であった米国は独立国家となり、王政イギリスの支配下で運営されなくなる、と宣言しました。
議会は7月2日に独立を宣言することに投票し、2日後の7月4日に発表されました。
18世紀当時、絶対の王政の権威をふるっていたイギリス国王に刃向かったのですから、今考えればすごいことです。
「自由と平等」をスローガンに、イギリスからかけられる重税に苦しんでいた、当時13州しかなかったアメリカは、十分な軍備など持っていませんでした。
しかし、フランスやオランダ、スペインなどの援助を得ながら、イギリス王国の強固な軍隊たちと、アメリカ大陸での戦争を続け、そして独立宣言を出してから7年後、1783年に、やっとイギリスに対して勝利を収めます。イギリスが降伏し、アメリカの独立を認めたのです。
このアメリカ合衆国と言う国が、建国されて独立国となったのが、たった248年前のことかと思うと、不思議な感じさえします。
ちょうどこのアメリカ独立戦争の頃、日本では江戸幕府の第10代将軍徳川家治、そしてその家臣であった田沼意次が政権をとっていた時代です。
それにしても、たった248年でここまで大きな国を形成してきたアメリカ合衆国と言うパワーを、ひしと感じます。
余談ですが、この時、アメリカを必死で援助した王国フランスは、この後大変な財政困窮に陥り、大きな市民の反発を引き起こしてしまいます。そしてその翌年には、市民が自由と平等を求める、フランス革命へとつながっていきます。世界の歴史って、今更ながらですが、こんなふうに動いていたんだなぁって再感動しちゃいます。
さて、私の今年の7月4日は、ミートディストリクトにある、VIPがよく訪れる、ザ・スタンダードホテルの、ルーフトップ・テラス席に招待いただきました☆
通常だと250ドルのチケットが必要らしい。直前には、マドンナも4人のガードマンとともに来場したとか。彼女用には特別なエレベーターやVIP席が用意されていて、一般人とは全くノータッチなのだとか。お店側からも、特別に5人のガードマンを派遣したのだそうです。さすが凄い。
そこからの街並みにあかりが灯った様子を、そして最後に、ハドソン側上の4か所で開催された「メイシーズ・FIREWORKS」の模様をビデオでお届けしますね。
それではまた来週🎵
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。