おはようございます。
木曜日のCozyです!
「バズる」
「ネットで大バズリ!」
最近よく聞く言葉ですよね。
きっとあなたも聞いたことがあるはず。
イメージ的には
「超人気」
「超話題」
のような感じですが,
そもそも
「『バズ』って何?」
って思ったこと,ありませんか?
今回は「バズる」についてお話しちゃいます!
きっと誰かに教えたくなるハズですよ〜!
―「バズる」って何?―
「バズる」ってよく聞きますよね。
「再生回数1500万回の大バズリ!」
なんて言葉,本当によく耳にします。
でも,そもそも「バズる」って一体何なのか,
ちょっと気になるところじゃありません?
英語では,
“buzz”
と書きますが,この“buzz”という英語,
もともとは「音」なんです。
“buzz, buzz, buzz”とちょっと声に出して読んでみてください。
何かイメージ湧きました?
実は“buzz”は,蜂がブンブン飛ぶときの羽音。
その擬音から生まれた言葉なのです。
日本語だと「ブンブン」ですよね。
その英語版が “buzz”なんです。
“Bees are buzzing in the garden.”
(蜂が庭でブンブン飛んでいる)
しかしこの“buzz”という音には,ただの「音」以上のものがあります。
小さな音があちこちで鳴っていて,まわりがなんとなくそわそわしている感じ。
そこから転じて“buzz”は,
「ざわめき」「うわさ」「興奮した雰囲気」
を表すようになったんです。
“There’s a buzz in the room.”
(部屋の中にざわつきがある)
“What’s the buzz about?”
(何の話題でざわついてるの?)
つまり“buzz”は,
「人が集まって何かを話している」
「空気がにぎわっている」
という“音の広がり”を表す言葉なんですね。
これらを基本として,覚えておいてくださいね。
―日本語の「バズる」と英語の “buzz”の違い―
では,日本語で言う「バズる」とは何が違うのでしょう?
たしかに,日本語でも「今,大バズリ中!」なんて言いますよね。
つまり「バズる」は,
何かが注目を集めていて,広がりの途中にある感じ。
その点では英語の“buzz”とよく似ています。
でも,少しだけ焦点が違うんです。
日本語の「バズる」は,多くの人が「数字」や「反応」を思い浮かべる言葉。
「いいねが何千」
「再生数が何百万」——
そんな“目に見える盛り上がり”のことを指します。
一方で英語の“buzz”は,そのもう少し手前の段階,
「話題になりつつある空気」や「ざわついた雰囲気」。
人の会話や期待感のような,目に見えない熱を指すんです。
たとえば映画の宣伝でも,
“There’s a lot of buzz about the new movie.”
(新作映画の話題で持ちきりだ)
と言うとき。
まだ大ヒットはしていなくても,みんながワクワクしながら話している,
そんな状態を表しています。
日本語の「バズる」と英語の“buzz”。
同じように聞こえるけれど,
前者は「結果の盛り上がり」,後者は「始まりのざわめき」の意味合い。
ほんの少しだけ,感じている温度が違うんですね。
―日本語の「バズる」を英語で言うと…?―
そしてもうひとつ。
英語では,よく“buzz”と並んで使われる言葉があります。
それが
“go viral”
あまり聞きなれないかもしれませんが,
“viral” は
「ウイルスのように広がる」
という意味の言葉。
つまり “go viral” は,
「ウイルスのように一気に広まる」=「爆発的に拡散する」
ことなんです。
“buzz” が「人々の間で話題になっている」状態だとすれば,
“go viral” は「一瞬で世界に広まる」状態。
英語ではこの2つをしっかり使い分けます。
“buzz” は静かなざわめき,
“go viral” は大きな波。
“go viral”が拡散のスピードを表すなら,
“buzz”は広がる空気を表しているんです。
たった一語でも,
見ている景色がちょっと違うんですよね。
“buzz”は音。
小さな“buzz”があちこちで生まれて,やがて大きな“ざわめき”になる。
それが一気に広がったとき,“go viral”と言うんです。
だからもしあなたが英語で
「この投稿,バズった!」
と言いたいなら,
“go viral”を使って,
“This post went viral!”
(この投稿バズった)
の方が近いかもしれません。
“viral”は,「ヴァイラル」と読みますよ。
もし,
「最近ちょっと話題になってきたね」
と言いたいなら,
“buzz”こそぴったり。
“It’s starting to get some buzz lately.”
(最近ちょっと話題になってきたね)
のように言うことができます。
なんだか「バズる」という言葉って,ちょっと派手な印象がありますよね。
でも,英語の“buzz”は私たちが考える「バズる」よりも少し控えめ。
“人の気持ちがざわざわ動き始める”
そんなニュアンスなんですね。
だから,日本で言う「バズる」を英語で言う場合は
“go viral”
“It’s going viral right now!”
(これ,今,大バズリ中!)
のように言ってくださいね。
あなたは自分の投稿がバズったこと,ありますか。
私は…
…ありません(笑)
それでは,今日も良い一日を!
See you next week〜!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。










