おはようございます!
木曜日のCozyです。
今日は12月25日。
クリスマス,いかがお過ごしですか。
クリスマスには「定番」っていえるものがいくつかありますよね。
たとえば
サンタさんは “Ho! Ho! Ho!”と笑う,や
♫ジングルベルの歌とか。
でもそれらの定番って実はちがった!
って言ったら驚きませんか?
今日はそんなクリスマスのちょっとした豆知識をご紹介。
きっと誰かに話したくなると思いますよ。
―”Ho! Ho! Ho!” は笑い声ではない!?―
サンタクロースといえば,
“Ho! Ho! Ho!”(ホー!ホー!ホー!)
という声が有名ですよね。
私は
“Ho! Ho! Ho!”
を貫禄のある「笑い声」だと思ってたんです。
でも,実はあれ,笑っていないんです。
“Ho!” は,もともと
「おーい!」
といった呼びかけ・注意喚起の間投詞として使われてきた言葉だったんです。
つまり,サンタさんの
“Ho! Ho! Ho!”
は,「大笑いしている」というより,
存在を知らせている声だったんですね。
「サンタが来たよ」
子どもたちに自分のことを知らせるためだったなんて
私,知りませんでした(笑)
―”Xmas” は失礼な書き方?―
クリスマスを英語で書くと
“Christmas”
ですよね。
また,よく
“Xmas”(クリスマス)
と書かれているものも目にします。
この表記について,
「“Christ”(キリスト)を省略いていて失礼だ」
と感じる人もいるのだそう。
「えー,そうなんだ!」
と思うと同時に,
「確かに自分の信仰を省略されたら嫌かも」
とも思うんですよね。
でもね,これ省略じゃないんです。
この “X” は,
ギリシャ語 Χ(Chi)。
“Christ” のギリシャ語形
“Χριστός”(キリスト)
の頭文字なんです。
つまり “Xmas” は,省略でもなんでもなく,むしろ宗教的な背景を持つ表記なんですね。
でも,やっぱり「失礼」と感じる人もいらっしゃることは事実。
だから,近年では “Christmas”と書くのが主流になりつつあり,
“Xmas”の表記はあまり使われなくなっている傾向にあるそうですよ。
―”Xmas” と “X’mas” は別物―
“Xmas”が省略されたものではない,ということはわかりました。
でもこんな表記をみたことはありませんか?
“X’mas”
アポストロフィ(’)は,本来
“I am”を “I’m”
“do not”を “don’t”
のように,
「省略された文字の位置を示すもの」
です。
でも先程もお話したように,
“Xmas” には省略された文字が存在しません。
そのため,英語の校正ルールでは
“X’mas” は基本的に使われないんです。
でも,ネイティブでも「省略」と勘違いする人もいるようで
たま〜に “X’mas”と書いてあるのを見ることがあります。
でもこれは俗称。
“Xmas”もだんだんと使われなくなっていることを考えると,やっぱり
“Christmas”
と書いたほうがいいかもしれませんね。
”Christmas” は「誕生日」の言葉ではない
“Christmas” は,
イエス・キリストの誕生日を祝う日だから
「誕生日おめでとうございます」
という意味だと思う人も多いそう。
でも “Christmas”は,
“Christ”(キリスト)+ “Mass”(ミサ)
からできた言葉。
つまり,本来の意味は
「キリストの誕生を祝うミサの日」。
言葉そのものは,宗教行事を指す表現なんですね。
「クリスマスケーキの日」でも
「パーティーの日」でもなく,
ミサという
「礼拝の日」
なんですね。
そこをしっかりと知った上で,家族でお祝いしたいものです。
―”Jingle Bells” はクリスマスソングではなかった!?―
“Jingle bells, Jingle bells, Jingle all the way♪”
この “Jingle Bells”(ジングルベル)の曲は,
クリスマスの定番曲ですよね。
ところがこの歌,もともとクリスマスのために作られた曲ではないってご存知でしたか?
作曲者は James Lord Pierpont。
1857年に発表されたときの曲名は
“One Horse Open Sleigh”(一頭立てのソリ)
でした。
英語の歌詞を見ても,“Christmas”(クリスマス)という言葉は一度も出てきません。
描かれているのは,
雪道をそりで走る楽しさや,鈴の音,若者たちの冬の遊び。
宗教的な要素はないんですよね。
実際,この曲は
感謝祭(Thanksgiving)の時期に歌われていた
という記録もあるんです。
つまり,当初は「冬の娯楽」「楽しいそり遊び」を描いた世俗的な歌だったのです。
それが後になって,
雪
鈴
冬の情景
といったイメージが重なり,
いつのまにか
クリスマスの定番曲として定着したと考えられるそう。
日本語歌詞の
「今日はたのしいクリスマス♪」
というのは後付けだったんですね。
毎年当たり前のように流れている曲ですが,
実は「クリスマス用に作られたわけではなかった」。
そう知ると,あのメロディの聞こえ方も,少し変わる気がしませんか?
それでは,
Merry Christmas & Happy Holidays!
今日も良い一日を。
See you next week~!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。












