Hi!
火曜のJiroです。
やや難しいドイツ語の本を、AIに英訳させながら読んでいた時のこと。
独英二つを比較しながら読み進めていると、途中で「あれ?」と思うところが。
私が何に引っかかったか、想像できますか?
AIの訳が、おかしい?
AIの訳に、変じゃないかと感じた箇所があったんです。
◯ドイツ語の原文
…die Versuche, etwas als seiend darzustellen, was den flüchtigen Augenblick des Tuns nie überleben kann, scheitern.
(行動というものは瞬間で消えてしまう。行動を永続的な物として描こうとすると失敗する。)
◯AIの訳
…the attempts to portray something as being that cannot survive the fleeting moment of action fail.
(瞬間で消える行動として何かを描こうとする試みは失敗する。)
少しマニアックになりますが、前後の流れを説明します。
「善い行動の結果は一瞬で消える。善い人間でいたければ善い行動をし続けること。善い人=善い行動を続ける人」
という流れ。
つまり、行動が大事という文脈です。
ドイツ語から考えると「行動も(行動の善い結果も)一瞬で消える」とすんなり分かる。
でもAIの訳からだと「行動は一瞬では消えない」となり、文脈とつながらないんですよね。
「やっぱり違う。確かに誤訳だ」
そう確信したとたん、ふと気になりました。
「君は間違ってる」とAIにズバッと指摘したら、どんな反応をするんだろう?
気になりますよね。
あなたも予想してみてください。
次の4つから。
① 謝る
② 言い訳する
③ 無視して答えない
④ キレまくり、とにかくすごいことになる
さて、答えは……
①でした。
I apologize for my mistake. I’m sorry for the confusion.
(間違いをお詫びします。混乱させてすみません)
案外あっさり謝るので拍子抜け。
謝罪を読んだ後、
「では、あなたの誤文をこうしたらどうでしょう?」
と伝えました。
The attempts to portray something as durable, which cannot survive…
(ドイツ語と同じ意味)
すると間髪を入れず、
「その文は正しい。それで意味の流れがはっきりしましたね」
と。
思わず、
「それなら最初からそう訳せば?」
と、つっこみたくなりました(笑)。
人として感じること
考えてみれば、相手は機械です。
言い訳もしない。
自己弁護もしない。
ダンマリも逆ギレもしない。
パターンとして謝るのは当然と言えば当然なのかも。
だからAIの謝罪に、「素直だ」「潔い」と感動するのは、どう考えても変でしょう(笑)。
でも、普段の私はなかなか素直に謝れないので、機械のパターンだと知りながら、ついほだされてしまいました(笑)。
それにしても、こういう双方向のやり取りができるのが、対話型AIの面白いところなのかもしれません。
今回分かったのは、
ミスが分かったら、ちゃんと指摘すればいい。そして、その指摘が正しければAIは素直に認め、修正してくれる。
ということ。
ぜひ、あなたもAIとの対話を試してみてください。
英語でやり取りすれば、英語の練習にもなります。
AIは答えを教えてくれるだけではなく、一緒に考えてくれる学習パートナーにもなってくれます。
そんな相棒がいると思うと、英語の勉強も少し楽しくなりそうですね。
See you soon!
Jiro
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員

