おはようございます。
木曜日のCozyです!
突然ですが、皆さん。
アメリカには「John」という名前の男性がたくさんいますよね。
日本でいう「太郎さん」のような、昔からある一般的な男性の名前です。
ところがこのJohnさん、アメリカでは、ちょっと変わった場面でも登場するんです。
例えば、
“I need to go to the john.”
(Johnさんのところに行かなきゃ)
えっ? Johnさんって誰?
友達? 同僚? それとも親戚?
さて、このJohnさん、
一体、誰のことだと思いますか?
—どこにでもいるJohnさん!?—
Johnと言えば、
John Lennon(ジョン・レノン)、John Travolta(ジョン・トラボルタ)、Elton John(エルトン・ジョン)…と多くの有名人もいるほど一般的な名前です。
それくらいよく知られる名前のJohnですが、アメリカには “John”という名前が登場する、ちょっと面白い英語表現があるんです。
例えば、
“John Doe”
「ジョン・ドウ」と読みますが、聞いたことはありますか?
実は、特定の人物の名前ではなく、身元がわからない男性や、架空の人物を指すときに使われる名前なんです。
日本でも何かの書類の記入例に、「山田太郎」とか書いてあったりしますよね。
それと少し似た使い方です。
アメリカでは、そんな場面で “John Doe” という名前が使われることがあるんです。
もちろん、本当にJohn Doeさんという名前の人もいるかもしれません。
ちなみに、女性の場合は
“Jane Doe”(ジェーン・ドウ)
という名前が使われます。
Johnさんのお相手はJaneさん。
なんだか、昭和の英語の教科書に出てきそうな組み合わせですよね(笑)。
でも、これだけではありません。
Johnという名前は、昔から英語のさまざまな表現に登場してきたんです。
そして、その中には、ちょっと意外な場所を指すJohnさんもいるんです。
—Johnさんの正体って?—
“I need to go to the john.”
(ジョンのところに行かなきゃ)
です。
これって、John Doeのように誰か名前のわからない男性のところへ行くのでしょうか?
実は、この “the john”、
なんと、「トイレ」のことなんです!
ええっ、Johnさんがトイレ!?
って思いますよね。
そうなんです。
アメリカ英語では、トイレのことを “the john” と呼ぶことがあるんですよ。
つまり、
“I need to go to the john.”
は、
「トイレに行かなきゃ」
という意味。
誰かに会いに行くわけではなかったんですね。
普段、アメリカでトイレというと “bathroom” や “restroom” がよく使われますが、“the john” は、もっとくだけた言い方。
親しい人との会話などで使われる、俗語のひとつです。
それにしても、どうしてトイレがJohnさんなのでしょう?
実は、この呼び方、かなり昔から使われていたようなんです。
—Johnさんには親戚がいた!?—
今からおよそ300年前。
アメリカの名門、ハーバード大学でのお話です。
1734年~1735年のハーバード大学の規則に、こんな言葉が登場します。
“COLLEGE CUSTOMS, ANNO 1734-5.”(1734~1735年制定 大学規則)
“Article 20”(第20条)
“No Freshman shall mingo against the College wall, nor go into the Fellows cuz john.”
(新入生は大学の壁に向かって小便をしてはならず、またフェロー(大学役員)の「いとこのジョンさんの所」に入ってはならない)
条文の最後に、“cuz john”とありますよね。
“cuz” は “cousin” の略で、「いとこ」という意味。
つまり、
「いとこのジョンさん」
「いとこのジョンさんの所に入ってはならない…」ってどういうこと?ですよね。
実は、当時の “cuz john” は、トイレを指す言葉として使われていたんです。
トイレに行くことを、まるで親戚のJohnさんを訪ねるかのように遠回しに表したのではないか、ということらしいんです。
「ちょっと、いとこのJohnに会ってくるよ」
なんて言いながら、実際はトイレへ。
もし本当にそんな言い方をしていたとしたら、なかなか面白いですよね。
ただ、なぜJohnという名前がトイレを意味するようになったのか、その由来にはいくつかの説があるのだそう。
例えば、16世紀のイギリスには、 “Sir John Harington”(サー・ジョン・ハリントン)という人物がいました。
この人、なんと水洗トイレの仕組みを考案したことで知られているんですって。
しかも、エリザベス1世と縁の深い人物。
このように、水洗トイレの仕組みを考えたジョン・ハリントンの名前が由来だという説もあるのですが、もっと古いトイレの呼び方との関係を指摘する研究者もいて、はっきりしたことはわかっていません。
それでも、300年ほど前の記録にまでJohnさんが登場しているというのは、驚きですよね。
ところで、今回の “the john”。
アメリカの映画やドラマなどで耳にすることがあるかもしれません。
ただ、かなりくだけた表現なので、レストランやホテルでトイレの場所を尋ねるなら、
“Where is the restroom?”
と言うほうが自然です。
でも、もしアメリカ人の友達が突然、
“I need to go to the john.”
と言い出したら?
「あれ? Johnさんって誰だっけ?」
なんて思ってしまいそうですよね(笑)。
でも、そのJohnさんの正体は、トイレ。
まさか人の名前がトイレを意味するなんて、面白いですよね。
今度Johnさんという名前の人に会ったら、ちょっと思い出してしまいそうです(笑)。
今日はトイレに行くとき、誰かに、
「ちょっとジョンへ行ってくる」
って言ってみてください。
そしてどんな反応だったか教えてくださいー!
それでは、また来週~!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。







