Hi, Jiroです。
少し前の記事で、vegetable-vigor-victimの繋がり,単語のDNAのお話をさせて頂きました。
単語のDNAを辿ると、意外な意味を持っている理由が分かり、ちょっと単語を覚えるのが楽しくなるということでした。
今日はそんな単語のDNA <元気・活気>繋がりということで、少し基本的なwait(待つ)とwatch(見る)という2つの単語を中心に一緒に見ていこうと思います^^
疑問の初め
「何だこれ、どういうこと?」
私大学受験期にいろいろな熟語を覚えようとしてた時、どうしても腑に落ちないものがあって、それが
wait on ~ で「~に仕える・給仕する」
だったんです。
wait for ~は知っていたので、それと比べて何だかギャップがある気がして。
wait for が「~を待つ」で、wait on ~だと「~に仕える・給仕する」って違和感がありました。同じwaitで「待つ」なのに、wait onになると急に何か仕事を一生懸命やるって感じになるのが分からない…
(ややマイナーな熟語かもしれませんが、読んでくださっている方の中にも似たようなこと思い当たる方がいらっしゃるかもしれませんね。いないか。)
そこで冒頭の「何だこれ、どういうこと?」でことあるごとに???といっぱいになりました。
ただ当時は大学受験、とにかく覚えろ、覚えようとスルーする疑問が多かったんですね。
でもある時
「あれ?こういうことだったのか!」
と今度は心の中が「!」で一杯になった時があったんです。
長~い疑問が氷解!
スルーしてしまったと思っても、実際はスルーできずにどこか心の底に残っていた疑問が、一気に解けて気分が良くなることありますよね。
このwait on も少し大袈裟ですが、似たような経験で、自分がこの数十年間心の中に違和感を一つ閉じ込めてきたのが分かったんです。
それは受験時代もとっくの昔に終わり、自分が受験生を教える立場になって何年かが過ぎた頃です。
単語DNAを知り、waitが「元気・活気」のDNAを持っていると知った時のことです。
そこでさっきの「あれ?こういうことだったのか!」と今度は心の中が!で一杯になったのです。
つまりwaitはただボーっと待っている状態ではなくて、いざとなったら即対応ができるように油断なく「生き生きと待ちかまえる」っていうことなんだな、と知ったのです。
wait on ~は、お客さんなどの注文や用事を、車のエンジンをかけっ放しのように近くで待ち構えているという意味だと分かりとても楽しく爽快な気持になったんです。
(VとWの繋がりについては以前お話の通り、すごく密接な関係があるのですね。)
でも話はそこで終わらなかったのです。
もっと以前に、もう一つ「ええ、何だそれ?」
受験期からさらに3,4年、中学生だった頃まで遡ります。英語の教師が「君ら『足元注意』って英語で何ていうか知ってるか?」ってクラスで質問したのです。
Be careful of your legs…..foot….feetか?
なんていろいろ考えていると「Be ccareful とか日本人は言いがちだが…」と教師が続けて、
「正しくはWatch your step.だ。」
と言ったんです。
そこでさっきの「ええ?何だそれ?」で、ここでも違和感が生じ「?」で頭がいっぱいになったわけです。昔のことですが…
「何で「watch(見る)」だけで注意なの?足をただ見ていても危ないだけだろ」というような疑問を感じたんです。
皆さんの中にもそう感じる方はいらっしゃるかもしれませんね。ただ英語を習いたての中学生ですから、このときも細かいことは脇へ置きどんどん進むという感じで、その疑問もいつのまにか忘れたつもりになっていたんですね。
単語DNAの考え方で再び「ああ、そうだったのか!」
で、その違和感も、さっきのwaitと、前後して「ああ、そうだったのか!」という爽快感とともに見事に解消したのです。
watch と言う単語も「元気・活気」のDNAを持っている、つまりWatch your step が、ただぼんやり「歩みを見つめる」ではなく、「元気・活気」状態のまま、つまり「気を張り続ける」と言う意味で「足元注意」なんだ、ということが分かったんです。
この疑問が解けた時感じた楽しさと爽快感はさっきのwaitの時より古く長い疑問だったせいか、身体まですっとして、何だか急にトイレに行きたくなったほどでしたw。
そういうwatchの一種の緊張感が出ている例として他にも、
Watch your weight.
(体重に注意して)
という表現もあります。
ダイエットとが失敗して体重が増加しないように油断なく気を付ける、と言う意味ですね。うっかり気を緩めると、本当にすぐ太ってしまう例ってよくありそうです。
英語をすっきり学ぼう
本日は単語DNAを辿って<元気・活気>のDNA繋がりで wait, watchなどについてお話ししました。
今回、単語DNAの考え方が、長年の疑問を解くのに役立ちました。
自分でも気づかなかった疑問が解けるってホントにすっきりして爽快です。
英語を学ぶ楽しさも倍増です。
これからもこんな風にすっきり楽しく、英語を学んでいきましょう!
See you soon.
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員