米大リーグの大谷選手が、19日MVP(Most Valuable Player Award)を受賞しました。
これはほぼ全大リーガー対象に、一年通した活躍度を評価する飛びっ切りの賞。日本人選手はイチロー選手以来20年ぶりとか。私も嬉しかった!
私大谷選手で思い出すのがHRダービー。これオールスターゲーム期間中のイベントで、選り抜きの打者達が一定時間内のHR数を競うもの。日本人として初選出され、TV中継が今も強く印象に残ってるんです。
そこで今回取り上げるのは「ダービー」。今は「競馬」とか「競争」の意味で使われている「ダービー」ですが、私の関心は言葉その物。「ダービー」という単語自体の語源や深い意味、単語から直に知りたくなるんです。これ一種の趣味かも。
そこで単語DNAという九千年前まで辿れるツールで、Derby(ダービー)のDNAを見てみました。
すると意外なことが分かったんです。
<Derbyとdeerのつながり>
Derby(ダービー) のDer-は単語DNAのDHEUE(デウエ/動物・息)というものに由来します。-byは「村」。つまりDerbyの意味は語源的に「動物村」。何だか楽しそうな村の名ですね。狩りとかが盛んで、腕の良い狩人が大勢いたのかも。
(DHEUE→)Der (動物) +-by (村) ➾ 「動物村」
Der -と同様、DHEUEから生まれたのが今のdeer (ディア/鹿)。但しDHEUEから生まれた当初は、deerは鹿に限らず「動物一般」を表す意味でした。その後「動物一般」の意味はanimalが担いだし、deerは「鹿」だけの意味になったようです。
ちなみにドイツ語では、同じDHEUEからTier (ティア/動物・獣) が生まれました。そして今も「動物一般」の意味で使われています。
<息で曇る物とは?>
DNA DHEUEには「息・呼吸」の意味もありました。大昔の人は動物の特徴を、呼吸だと捉えたのでしょうか。そして「息」から「(息で窓が曇る様に)目/頭がぼやける」という意味もできたみたい。例えば
DHEUE → dusk(ダスク/目がぼやけ見えにくい→黄昏)
DHEUE → dumb(ダム/頭がぼやけ➾バカな)
どちらも語尾は、長い間に少し変わったのは仕方ないかも。数千年の時間が単位ですから。
↗dusk(目がぼける)黄昏
DHEUE(息・呼吸) ➾(息で曇るように)
↘dumb(頭がぼける)バカな
<大谷選手の息が上がったわけ>
HRダービーの会場、クアーズフィールドがあるコロラド州デンバーは標高1600mの高地。大谷選手も息が苦しそう。TVにも「疲れた~」という口の形がはっきり映っていました。
大変そうな彼の様子に、私の頭に浮んだのが、Derbyの呼吸繋がり。
Homerun Derby (ダービー) …Der-(ダー/動物)… DHEUE(デウエ/息)
の繋がり思い、ついニヤリとしてしまったのはきっと私位ですね。
栄えあるMVPを取った大谷選手。来年もさらに活躍できるといいですね。
追伸
成人馬の競争、所謂ダービーは、大本は1780年ダービー伯爵(Earl of Derby)が始めたそうです。
ダービー(Derby)伯爵の名前は「動物村」の意味。つまり「動物村」様が動物の競争を始めた…偶然にしては出来過ぎ?
名前の持つ意外な影響力については、こちらの記事をどうぞ。
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員