昨年はロックダウンのため、全くクリスマスっぽくなかったニューヨークですが、今年はクリスマス、戻ってきました。
オミクロン株のことを考えると、手放しで楽しむわけにはいかないのですが、一応屋外だし、しっかりマスクとメガネと手袋で装備を固めて、ハンドバックにはハンドサニタイザーを常備。
ミッドタウンの、ニューヨークを代表するロックフェラーセンターのクリスマスツリーを見に出かけました。
ニューヨークの日没は現在夕方の午後4時半ぐらいですから、5時にはすっかり夜のきれいなニューヨーク、クリスマスの夜景が楽しめます。
ロックフェラーセンターは5番街と6番街の間、49丁目と50丁目の間のロックフェラー・プラザという広場にあります。
Saks Fifth Avenue(サクス・フィフス・アベニュー)
まずは、そんなクリスマスツリーの目の前、5番街を渡ったところにある、デパートメントストア、「Saks Fifth Avenue(フィフス・アベニュー)」のクリスマス・イルミネーションから。
イルミネーションの動画ご覧ください☆
アメリカでは、コロナでの死者数が80万人を超えました。ニューヨーク州だけでもコロナでは既に約58,000人を失いましたが、こんなふうに美しいものを見たりして、少しずつ元気を取り戻さなければと、心に誓いました。
本当に未曾有の出来事でしたが、一人一人がコロナに負けず、頑張って生きていかなくては。
神戸のイルミネーション
イルミネーションを見ていると、以前、偶然見ることのできた神戸のルミナリエを思い出されます。
当時、ジャパンコンサートツアー中で、日本各地を回っており、ちょうど神戸にいたのです。ルミナリエがどういうものだか知らなくて、あまりの人出の多さに驚きましたが、イルミネーションを目にした時、息を飲んだのを覚えています。
あんなに見事なものが、この世にあるのだと思いました。震災の復興を願ったものだと言うことを後で知りましたが、人々がうつむかないように、空を見上げながら生きていけるようにという思いで始まったと聞き、感動で胸が震えました。
Cartier(カルティエ)のクリスマス
さて、お話をNYに戻しまして、こちらは、Cartier(カルティエ)のクリスマス・デコレーション。もうずいぶんと前になりましたが、初めてニューヨークに降り立ったときにも見た、5番街のカルティエ。
このクリスマスの飾り付けは、今でもしっかり覚えています。あの時は、まさか、自分がこのニューヨークに住んでピアニストとしてやっていくことになるなど、思いもしませんでした。あの頃は、そんな事は夢のまた夢だったのです。
今改めてこのデコレーションを見て、感無量です。
Radio City Music Hall(ラジオシティ・ミュージックホール)
こちらは、ロックフェラーセンターのすぐ隣にある、Radio City Music Hall(ラジオシティ・ミュージックホール)。ここでは、クリスマス・スペクタキュラーのダンスショーが有名です。
女性のみで形成されている、ダンス劇団主催による、ニューヨークを代表するクリスマス期間限定ショー。私も何度か観劇したことがありますが、子供向けのショーとはいうものの、大人でも充分楽しめる見事な構成になっています。
美しい女性がずらっと横1列になって、きれいなスラッと伸びた長い足を上げて踊るさまは、まさに、ワンダフル!としか言いようがありません。これも、アメリカのクリスマスを満喫させてくれるものです。
Rockefeller Center(ロックフェラーセンター)
そして、こちらが本日のメインイベント、ロックフェラーセンター前の、アイス・スケート・リンクの上に高くそびえるニューヨークのクリスマスツリー。
1931年のクリスマスに、このロックフェラーセンターを建てた人たちが、皆でお金を出し合い、20フィートの大きなクリスマスツリーを飾ったのが始まり、と言われています。
来年はもっといい年になりますように。
それでは、ニューヨークより、メリークリスマス!!
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。