私最近,超疲れてるんです。
と,いきなりネガティブから始めてごめんなさい。
木曜日のCozyですww
最近は,暑さで体調を崩したり,
仕事のストレスで疲れたりと,精神的にも本当に「ネガティブだなぁ」と感じことが多い今日このごろ。
「美味しいものでも食べよっと!」と,近所に新しくできた店で食事をしていると,
隣のテーブルから大きな声が聞こえてきました。
否が応でも耳に入るその内容は,なんと「愚痴」。
「ああ,この人も疲れてるのね。」と思ってスルーしていましたが,
ノンストップで続く愚痴に不満に,美味しい料理も美味しく感じなくなってしまいました。
「愚痴」って,読んで字のごとく「愚かに痴」。
いかにもネガティブって感じじゃありませんか?
愚痴は言った方も言われた方も疲れてしまう。
良いことってないんですよね。
ところでそんな愚痴。
英語で「愚痴を言う(こぼす)」って何ていうのでしょうか。
―愚痴と不満の違い―
“complain”と思ったアナタ,さすがです。
“complain” の意味は,「不満を言う」で, “complain about ~”(〜についての不満を言う)となります。
でも微妙に「愚痴」と「不満」って違う気がしませんか?
国語辞書によると,愚痴とは
「言っても仕方のないことを嘆き,相手に同意や同情を求めることであり,感情・気分によって発する言葉」とあります。
対して不満とは,
「言う人が抱く理想と現実の差異や,言う人の能力と下された評価のギャップに対して意思表示をすることであり,不公平・不十分などから発せられる言葉」
のように説明されています。
なるほど!愚痴と不満って似ているようで,全然違うんですね。
不満は状況によっては満足に変えることができるけれど,愚痴は
「言っても仕方のないこと」。
それにも関わらず言ってしまって,聞いている人を巻き込んでしまうんですねぇ。
たまに,他人に対して文句を言う人がいますよね。
「あの人がああだ,この人がこうだ・・・」とか。
人は変えられないのだから,言っても仕方のないこと。
まさに「愚痴」です。
この説明から考えると,「愚痴」という漢字,まさにその意味を表していますね。
っと日本語の説明になってしまいましたが,この「愚痴をこぼす」という言葉。
英語では “complain about ~”(〜について不満を言う)と訳されていることが多いのですが,
「日本語と全く同じ」という表現は残念ながらありません。
でも,近いものはあります。
それは,
“whine”という単語。
犬が悲しそうに「クゥ〜ン,クゥ〜ン」と啼くような意味があるなのですが,
「泣き言を言う」
「駄々をこねる」
という意味もあります。
子どもに対して言いがちな感じですが,
大人にも使えます。
それはまさに「愚痴を言う」という意味で。
泣き言を言ったって,駄々をこねたって仕方のないことに対してグチグチ,グチグチ・・・。
まさに「愚痴」ではありませんか!
そういうのを “whine”というのですね。
― “whine”の発音は?―
“whine”の発音は, “wine”(ワイン)と同じと考えて大丈夫。
辞書などでは,【hwain】のように前に[h]を入れて「ホワイン」のように書いてあるものもありますが,現代では“wine”と同じ発音が主流になっているのだそう。
年配の方などは使い分ける方も多いようですが,今は “wine”と同じ「ワイン」で大丈夫です。
さて,その“whine”という言葉。
どうやって使うのか,それではいってみましょう。
今週の妄想タイム!(あ,イメトレタイムです(^_^;)
Part 1
A: You don’t understand how I’m feeling!
(あなたには私の気持ちなんてわからないよ!)
B: I know what you mean but that’s the way it is.
(私にもあなたの言いたいことはわかるよ,でもそういうもんなんじゃない?)
A: No, I just want …。
(ちがう,私はだだ…)
B: Hey, please stop whining. You should accept that.
(ねぇ,泣き言はやめなよ。受け入れた方がいいよ。)
Part 2
A: I don’t like his way of speaking.
(彼の話し方が好きじゃないな。)
B: I don’t think he’s that rude.
(そんなに失礼じゃないと思うんだけど。)
A: I just don’t like that.
(ただ気に入らないだけだよ。)
B: You are always whining about other people, aren’t you?
(あなたはいつも他人のことで愚痴をこぼしているよね。)
“whine” は動詞の原形で,今回のイメトレは現在進行形や動名詞にして
“whining”としていますが,ちょっとイメージは掴めましたか?
―もう一つの「愚痴る」―
もっとカジュアルな言い方もあります。
それは “vent”。
これは「愚痴る」というよりもただ単に「ストレスを吐き出す」という感じ。
“vent”は,名詞では「通気口」や「排気口」を指し,動詞では「(煙などを)排出する」という意味になります。
そこから,不満などを「吐き出す」という意味で使われるんですね。
こんな感じです。
A: Oh, I’m so frustrated.
(ああ,超イライラする。)
B: What’s wrong?
(どうしたの?)
You should vent if you want to.
(吐き出したかったら吐き出した方がいいよ。)
―It’s not my day!―
嫌なことが続き,ついてないなぁ,って思うことがあるとついついネガティブ思考に陥りやすいですよね。
そんな時,私にはとても好きな言葉があります。
それは,
“It’s not my day.”という言葉。
直訳すると,
「自分の日ではない」となり,「ツイてない日」という意味になります。
日本語で「ツイてない」ってなると,「運が悪い」という感じで,先に希望を見出す感じというよりも,「マジ,ツイてない。はぁ〜。」とため息をつきたくなります。
でも, “It’s not my day.”は,「(今日は)自分の日ではない。」ということから
「今日はたまたまツイてない。きっと明日はまた違う日さ。」
のような,「ま,今日は仕方ない,また明日だ!」と捉えることができそうではありませんか?
なので,嫌なことがあった日は,
「なんて日だ!」
と叫ぶのではなく,
“Oh, it’s not my day!”と思ってはいかがでしょうか。
そうなると,隣のテーブルで大声で “whining”している人がいても少しは美味しく食べられるような気がします。
そう,気がするだけです。
その「気」を大切にするだけでも, “complain”も “whine”も必要ない心になると思うのです。
ということで,また来週〜!
あ,先週の答え,忘れるところでしたm(_ _)m
先週の答えは,
“I’ll get it.”でした。
電話に出ることを,「今,決めた」ので “will”が使われているんですね。
最後までお読みいただき,ありがとうございました。
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。