「詳しくはホームページをご覧ください。」
よく聞くフレーズですよね。
この中で使われている英語は,もちろん「ホームページ」,
英語で書くと“home page”です。
いきなりですが,
あなたは「ホームページ」って何だと思いますか?
― “homepage”ってどこのこと?―
「ホームページはネット上のページのことでしょ。」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
このように「インターネット上にあるページ」のことを思われたと思うのですが,
多くの人は,
「企業やお店などが持っているページのこと」
をイメージされたのではないでしょうか。
お店や企業,個人など世の中には数多くの「ホームページ」が存在していますよね。
例えば,飲食店などのページでは
トップページ,メニューページ,お店へのアクセスのページ,お問い合わせ等がありますが,
日本ではこれらをまとめて
「ホームページ」
と呼んでいます。
でも,これ実は英語ではちょっと違うんです。
英語では1つの企業やお店のページ全体を
“Website”(ウェブサイト)と言い, “homepage”とは一番最初のページのことを指すんです。
つまり,日本で言うところの「トップページ」にあたるページ[だけ]が “homepage”なんですね。
わかりやすいように,飲食店をイメージしてサイトマップを描いてみました。
(わかり…やすい…ですよね^^;)
このマップの中の①を日本語ではトップページと呼んでいますが,英語ではここが
「ホームページ “homepage”」なんです。
ここ「だけ」です!
そして,2〜8のページはただの “page”または “web page”といいます。
そして,すべてのページ,つまりこのサイト全体のことを
“website”(ウェブサイト)
と言うんですね。
World Lifeで言えば,
このページのみが “homepage”ということになり,
このページからリンクする
“World Lifeについて”
“World Lifeの日常”
“World Life Story”
“お問い合わせ”
などは “ (web) page”ということになります。
英語で「ホームページはありますか?」と訊こうとしてついつい,
“Do you have your own homepage?”
(ご自身のホームページありますか?)
のように聞いてしまいがちですが,これでは
「最初のページだけありますか?」
という意味になってしまいますので,英語で訊く場合は,
“Do you have your own website?”
と訊くようにしましょうね。
― “homepage”は和製英語ではない!?―
「 “homepage”というのは和製英語です」
と説明されているのを見かけます。
先程ご紹介したサイトマップをご覧いただいてもわかるように,
「トップページ」のことを “homepage” と言いますので,和製英語ではないんですね。
おそらく「私たちがイメージしているサイト全体のことを “homepage”と言っているのは日本だけ」ということから「和製英語」だと紹介されているのだと思います。
英英辞書で調べてみても,
“Also called in-dex page, main page. the initial page of a website, usually containing an introduction and links to its contents:
(インデックスページ,またはメインページともよばれる。ウェブサイトの最初のページで,通常は紹介ページで,そこから各コンテンツ(ページ)へのリンクが含まれる:)
とあります。
ですので,和製英語ではないんですね。
ちなみに, “homepage”は, “home page”とも書くことができます。
1つの単語になってしまっているのは, “homepage” (トップページ)が一つの名詞(単語)として多くの人に認知されているからだそう。
“web page”は,まだそこまで認知されていないってことですかね。
まあ,たしかに英語では “page”と言うことのほうが多い「かも」しれません^^;
ということでちょっと今日は軽めかもしれませんが,とっても勘違いしやすい英単語のご紹介でした。
ところでみなさん,
“Do you have your own homepage…oops! website?”
それではまた来週〜♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。