英語を学ぶには歌が良い、とあなたは聞いたことあるでしょう。確かにそう。英語には歌。
でもですよ。言語の中には、歌が学習にほとんど無駄な言語があること知ってますか?
それは中国語。でもまたなぜ?って知りたくありせんか?だってそれなら英語の歌って結局どうなのって、気になりませんか?
私実は、いくつかの言語に挑戦する中で、中国語はダメだったんです。そのダメ原因が「中国語では歌は学習には無駄」。
いったいどういうことでしょう?…今日はあなたにそれをぜひ伝えたい。これを知ると英語では歌が役立つワケがピンと来るからです。
では歌が学習に無駄な為に中国語に挫折バナシ。少しマニアックな所も…。
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中国語には、単語毎に一つ一つイントネーションがある。中国語ではイントネーションとは言わず四声(しせい)と呼ぶ。呼び名から分かるように、四声とは「4種類のイントネーションの型」。
中国語の単語は、四声=4つのイントネーション型、のどれか一つを持つのだ。
例えば「マー」。日本語だと、どう言おうが「マー」は「マー」で同じ「マー」。
でも中国語では4種類の単語に区別して発音する。
1、高い音を高いまま伸ばし「マー」というと、「母」の意味。
2、低めから急に上げ「マ⤴」と言うと「麻(あさ)」。
3、低めから(中途半端に)少しだけ上げ「マv」と言えば「馬」
4、高い音から急に下げ「マ⤵」だと「叱る」の意味になるそうだ。
そしてこの1から4までの音程の型を四声といい第一声…とか呼ぶ。つまり
第一声 mā 妈 お母さん
第二声 má 麻 麻
第三声 mǎ 马 馬
第四声 mà 骂 しかる
これは日本語で、同じ「はし」でも「橋、端、箸」を、高い低いの微妙な感じで言い分けるのに似ているかも。
文章にしてみる。(説明上単純化した)
例えば māmàmǎ(妈⓵+骂④+马③)だと「お母さんが馬を叱る」
mǎmàmā(马③+骂④+妈⓵)だと「馬がお母さんを叱る」
結局、学習者は中国語の単語を覚える時、第何声かも一緒に覚えていくことになる。
あなたは、複雑だなあとビビるだろうか。私は全然。というのも最初
「好きな歌を使えばいい。歌詞の単語にも四声があるはず。だから中国語の歌を歌っていれば、自然に四声が身につくはず」と呑気だったから。
あなたはテレサテンという歌手を知っているか?私は好きだった。で彼女の懐かしい感じの中国語版CDを見つけ、何度か真似てフンフン♫呟いているうちに、あれ?と。辞書の四声と違うのだ。
例えばある曲。
サビで5つの単語のメロディーの上がり下がりの大体が…
⤴ ⤵ ⤵ ⤴ ⤵
何 日 君 再 来
でもこの五つの単語の本来の四声の上がり下がりは?というと
⤴ ⤵ → ⤵ ⤴ (→は第一声)
何 日 君 再 来
メロディーの感じと四声を比べると、最初の二語はOKだが、後の三語は
全然違う。
こんな歌を習って、単語の四声を覚えられるのと???で一杯になった。
結局、中国語の歌は四声がほぼ無視されてメロディーが作られると知った時、思わず「エーッ!」と。
(歌は中国語の学習には役立たない)と分かり、歌好きの私は中国語欲が激減した…
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中国語挫折バナシはこまでですが、あなたに最後に伝えたいのは、英語の歌と学習について「アッそうか!」と気づいたこと。 それは…
(歌が語学に役立つのは当たり前とか、当然のことじゃなかった)
(英語はー中国語のようにー歌のメロディーが単語の高い低いとぶつからない。単語に音の高い低いとかないから。これってラッキーだった)
(もし英語が中国語みたいだったら、歌が学習に役立たなかったら、こんなに英語を好きになれなかったかも…)
あなたも、(歌が大嫌いなら別ですが、そうでない限り)英語のラッキーな歌と語学の結びつきを(もっと/今こそ)活用した方が良いのでは。
もっともっと歌って学ぶ、学んで歌う方がイイのでは?
英語が楽しく学べると良いですね。便利な歌も使い楽しく学べれば良いですね。
See you next time!
Jiro
↓ ↓ ↓
◯追記1:
中国語で歌おう! 決定版 テレサ・テン編
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◯追記2:
メロディーと単語のイントネーションのズレは日本語でも起きる。例えば唱歌の「♪サクラサクラ」の節は、♪ーー↗、ーー↗、がメロディーだが、「桜」の「イントネーション」(日本語ではアクセントと呼ばれる)はーーーである。でも日本語は単語のイントネーション(=アクセント)の高低があまり大きくないので、不自然に聞こえにくいらしい。
◯追記3:
中高生に英語を教えた時、英語の歌を授業の冒頭数分一緒に歌った。その中から、割とノリが良かったもの。珍しそうなもの、意外なものを。
◯ABC Rock
https://www.youtube.com/watch?v=iSKcUJOF-Dw
◯Number Rock
https://www.youtube.com/watch?v=v4sWyckBaOM
以上2点は英語の習い始めに。
◯ハッピー・チャイルド!英語でうたおう
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Dragon Balls(ドラゴンボール)
Astro Boy (鉄腕アトム)
Sazae-san (サザエさん)
Geh Geh Geh no Kitaro (ゲゲゲの鬼太郎)
Space Battleship Yamato (宇宙戦艦ヤマト)
Anpanman (アンパンマン)
(TVアニメソング。以上のリンク)
◯R.P.M. / Time Goes Around vol.1
https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_k58I2q787HZrg8YQJ7R4rTOmM7OR7G2pg
I would give you anything (翼をください)
I wish you could come back once more(あの素晴らしい愛をもう一度)
◯Peter Paul & Mary / Puff The Magic Dragon
幼少期から少年へ
https://www.youtube.com/watch?v=Y7lmAc3LKWM
◯Synchronized Love(武富士CMソング)
https://www.youtube.com/watch?v=dvggclO6e0M
◯Backstreet Boys / I want it that way
https://www.youtube.com/watch?v=4fndeDfaWCg
◯Backstreet Boys / Shape of my Heart
https://www.youtube.com/watch?v=OT5msu-dap8
◯Aerosmith / I don’t want to miss a thing
https://www.youtube.com/watch?v=JkK8g6FMEXE
◯Stevie Wonder / To Feel the Fire (缶コーヒーのCM)
https://www.youtube.com/watch?v=Qy-52ThKoac
◯Can’t take my eyes off you (君の瞳に恋してる)
https://youtu.be/Cc1QzIWWIrc?feature=shared
◯浜辺の歌、花など日本の童謡
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◯Carpenters / Yesterday once more(元気のいい曲の間に)
https://youtu.be/Aa9YmR8SdeA?feature=shared
◯the Beatles / Yesterday(卒業式シーズンにぴったり)
https://youtu.be/NrgmdOz227I?feature=shared
◯the Beatles / John Lennon(反戦歌)
https://youtu.be/VOgFZfRVaww?feature=shared
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員