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NY渋滞税、市民にメリットある?

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世界では既に、ロンドンやシンガポールなどで施行されており、渋滞緩和や大気汚染改善にすでに良い結果が出ている、と言われている、Congestion Pricing / コンジェスチョン・プライシング(混雑料金制度)。

アメリカで初となる、自動車のコンジェスチョン・プライシング(混雑料金制度)が、今年1月から、ニューヨーク市で始まりました。

有名な同市の交通渋滞の改善と、公共交通網整備のための資金調達が目的、ということで、MTA により、徴収されます。

MTAは、Metropolitan Transportation Authority / メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティの略称で、ニューヨーク市とその周辺地域の公共交通機関を運営する組織で、バス、地下鉄、通勤鉄道などを管轄しています。

乗用車1日一台9ドル(約1400円)

この渋滞税については、ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事が2年前に提唱しましたが、通勤者や企業などからの苦情が噴出。大統領のドナルドトランプ氏も最初は反対派でしたが、当初の車1台$15(約2200円)から$9(約1400円)に引き下げることによって、認可されました。

対象となるのは、マンハッタンの60丁目以南、セントラル・パークの南側一帯で、エンパイア・ステート・ビルディング、タイムズ・スクエア、ウォール街などが含まれ、この区域に乗用車を乗り入れる人は、ピーク時間帯で1日につき$9(約1400円)、それ以外の時間帯は$2.25(約355円)を支払わなくてはならない、というものです。

なんと、小型トラックと、通勤通学用以外のバスは、ピーク時間帯にマンハッタンに入るのに$14.40(約2270円)、大型トラックと観光バスの場合は$21.60(約3400円)かかります!

世界での導入成果

世界に先駆けて1975年にシンガポールでまず導入され、中心部の交通量が減少し渋滞が緩和、そして公共交通機関の利用が増加し、大気汚染も改善されたそうです。

イギリスのロンドンでは2003年に、スウェーデンのストックホルムでは、2006年から施行開始されたそうです。またイタリアのミラノでは2012年から施行され、やはり同じような良い結果が出ているようです。

ニューヨーク市の目論み

ニューヨーク市が導入したコンジェスチョン・プライシング(混雑料金制度)も、マンハッタン中心部への車の流入を抑制し、交通渋滞や大気汚染を軽減することを目的とされていて、この仕組みによって集められる収入はMTAにとって大きな力になるとされています。

徴収された料金は、地下鉄やバス、鉄道などの公共交通の改善に充てられ、老朽化した設備の更新や信号システムの近代化、駅のバリアフリー化などに活用されるそうです。

結果、利用者にとっては、より快適で信頼性の高いサービスが実現し、都市全体の移動効率が向上の予定なんだと・・・。

そして、自動車利用が減少することで、道路の混雑が緩和され、バスの定時運行がしやすくなり、公共交通の利便性は一層高まり、排気ガスの削減による環境改善や健康被害の軽減も見込まれ、市民生活全体に好循環をもたらすと・・・期待されているようで。

でも・・・。

こんなふうに、なんだかんだと良い事がたくさん言われていますが、どう転んでも、この交通機関への料金上乗せによって、物流コスト等々いろいろ上がって、巡り巡って消費者に返ってくることは必須!

ますますの物価高を煽ることに間違いはありません。この制度に関する記事を見て、これは本当に良かった!と思うニューヨーカーは一体どのくらいいるのか・・・。

どんどん暮らしにくくなるニューヨークです。
今回は楽しいお話ではないですが、ここ最近の話題をお伝え致しました。

それではまた来週♫
Kayo

 

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