【World Life】とは?
スポンサーリンク

勘違いから生まれたカタカナ英語

World Lifeな生活
この記事は約5分で読めます。

愛犬とのアサンポ(朝の散歩)の時に見かけた自動販売機に

Lemon Ade(レモンエイド)という飲み物がありました。

“レモンエードか…”

とふと呟いたところ

「あ,レモネードじゃん。」

って気づいてしまいました。

“lemon”“n”と, “Ade”“A”がくっつくか分けるかで
印象が違うんだなぁ,と感じた朝6時。

そう言えば,日本では「レモネード」がもう一つ別のものに変わっていったのですが,

それは何だと思いますか?

―まさか,それ!?―

レモネードって,冷たくて甘酸っぱくてとても好きな飲みもの。

アメリカのスーパーには,レモネードやライムエード,オレンジエードなど
濃縮された果汁を凍らせたものが売っています。
それを家のポットに入れ,水で割ればすぐに美味しいエードを飲むことができるんです。

便利なんだけど,なんで日本では見かけないんだろう?

日本に初めてレモネードが伝えられたのは,1853年(嘉永6年)。
なんと,その伝えた人物とはアメリカから浦賀に来航したペリー提督なのだそう。

へぇ!ですよね。

その時のレモネードは瓶入りで,炭酸水にレモン果汁と砂糖を入れたもの。
それを幕府の役人たちに振る舞ったのが最初なのだとか。
もちろん,炭酸飲料としても日本初上陸。

当時の人にとっては,

「こんな飲みものがあるのか!」と,かなりびっくりしたでしょうね。

と話はそれましたが,そのレモネードが日本で変化していったとはどういうことなのでしょうか?

それは,みなさんもよくご存知の「ラムネ」。

レモネードとラムネ…全然ちがう飲みものだと思いますよね。

現在のレモネードは炭酸入りのイメージはありませんし,
ラムネは炭酸飲料の元祖って感じだし。

でもね,ちょっと小声で以下の言葉を声に出してみてください。

① レ・モ・ネ・ー・ド

② レモネード

③ 全体的に素早く,そして「レ」を強く言い,お尻に行くほど弱く

こんな感じです。

ほら,ちょっと英語なまりの

“「ラ」ムネー”

って聞こえませんか?

そうなんです,ラムネはもともと「レモネード」って紹介されたのですが,
最後の「ド」が落ちて,

“「ら」ムネー”・・・「ラムネ」になったんです。

だから,「ラムネ」は,日本独特の飲みものなのですね。

あ〜,夏は過ぎましたが,今無性にラムネが飲みたくなってきた。

ほら,あなたもでしょ?(笑)

―空耳英語?―

このように,耳で聞いた英語がそのまま日本で使われるようになった単語がまだあります。

ここでクエスチョンです♪

次のうち,英語の「音」が変換されて日本語として定着したものはどれでしょうか。

A ミシン
B 段ボール
C ワイシャツ
D 背広

 

3…

2…

1!

さて,答えは…

「全部」です!

えー!と思われた方も,「知ってるよ」という方もいらっしゃると思います。
少しだけ説明させてくださいね。

―ミシンは機械!?―

ミシンと聞くと,裁縫で使うあのミシンですよね。

でも,英語では

“sewing machine”(裁縫の機械)

と言います。

その “machine”(マシン)の部分が訛って「ミシン」となったのだとか。

明治元年の新聞にはミシンの広告があり,そこには

「シウイングマシネ」

と書かれていたそうですよ。

“machine”=ミシン

ということは,本当だったら機械はすべて「ミシン」ってことになるんですかね(^_^;)

―段ボールは板!?―

英語で厚紙は, “paperboard”

“board” “blackboard”が黒板で知られるように,「板」という意味です。

なので「紙の板」です。
また段ボールは, “cardboard”とも言います。

厚い紙のことを「ボール紙」というのを聞いたことがありませんか?
これは, “paperboard” “board”部分が「ボール」と聞こえたためだとか。

そして厚紙を重ね合わせて段にした「ボール」なので「段ボール」というようになったんですって。

面白いですよね。

この「段ボール」という名称は,日本で初めて段ボール事業を始めた「レンゴー」の創業者,井上貞治郎氏が「覚えやすい」とのことで命名したのだそうですよ。

―ワイシャツはY?―

Tシャツは,シャツ自体がアルファベットの “T”の形をしていることからそう呼ばれるようになったのはご存知の方も多いと思います。

その理屈で,

「ワイシャツもYの・・・」と言うのを聞いたことがありますが,

Yの形ってなんやねん!!

って思いません?

バンザイか?(笑)

実はアルファベットは全く関係ないんです。

もともとの英語は,

“white shirt”(白いシャツ)

ホワイトシャツなんですね。

英語の発音で聞くと, “why”のような発音に聞こえるので「ワイシャツ」

なんですね。

だから厳密に言うと,白以外はワイシャツじゃないんです。

―諸説ありすぎる背広―

背広の普及は1870年代。
もう,今から150年以上も前なんですね。

「背広」には諸説あり,

・「市民の服」を意味する “civil clothes”(スィビル クローズ)の “civil”(スィビル)の部分が訛って「セビロ」となった説。

・スコットランドにある羊毛などの産地 “Cheviot”(チェビオット)が訛ってセビロになった説。

・ロンドンにある高級洋服店が並ぶ街, “Savile Row”(サヴィル・ロウ)が訛ってセビロとなった説。

まだまだあるのですが,主な説はこんな感じ。

いずれもあとから「背広」の感じが当て字として使われています。

いやぁ,なかなか面白いですね。

耳から聞いた英語が訛って日本語になってしまう,ジョン万次郎にも通じるものがありますよね。

本当に言葉って面白いです。

レモネードがラムネ。
マシンがミシン・・・

機械・・・まちがえました,機会があれば,そっと誰かに話してみてくださいね。

その時は,

“Lemonade”の発音は,英語らしく!ね。

それではまた来週〜!

タイトルとURLをコピーしました