生まれて初めて日本に行った!というアメリカ人の友人に、初めての日本の感想を、色々と聞いてみたシリーズ。
今回は、前回の日本でちょっと困った事の続きです☆
トイレタンクの手洗い
前回のトイレのお話に関連してもう一つ。トイレの使用後、水を流すと、タンクの上に付いている小さな銀色の蛇口から、水がシャーッと流れるのが、これは何だろう?と不思議だったそうです。
近くにペーパータオルがあったりするので、きっとこれはここで手を洗うのだな、と思ったものの、石鹸がない・・・。
アメリカでは、トイレの後も、特にパンデミックがあったので、常時手を洗う時は石鹸で洗うのが普通になっていたので、石鹸で手を洗えないのが、ちょっと困ったみたいです。
日本の方たちはどうしているの?と聞かれ、ふむ、と考えてみました。日本の家屋では、トイレと洗面所が別々になっていて、トイレでは石鹸は使わない場合が多いかも、と答えました。
通常アメリカでは、トイレのことをバスルームと呼ぶ位で、普通ならバスタブのある・シャワーも浴びれる・洗面台もある小部屋に、トイレがあります。なので、トイレの後、石鹸で思う存分手が洗えます(笑)。
そういうわけなのでしょう、アメリカには、あのタンクの上の、手を洗う水道の蛇口が無いので、初めて見たとき驚いた、と笑顔で話してくれました。
日本語の固有名詞が難しい
固有名詞を覚えるのに、日本語は難しすぎる。と言われました。私たち日本人は、なんとなくカタカナ英語で子供の時から育っていますから、発音は多少違うにしても、ほぼ英語の単語が身に付いています。でも、アメリカ人にとって日本語の単語は、発音が意味不明。
私たちが、韓国人俳優の名前をちゃんと覚えられないのと同じ感じではないでしょうか? (私だけかも)、ならば例えば、アラビア語!いちど聞いただけでは、いや、2度3度聞いても、多分10回聞いても、5分後にその単語を思い出せない、と思いますが、きっとそんな感じです(笑)
神戸(Kobe)は、Kobe beef (神戸牛)がアメリカでも有名なので、すぐ覚えられたみたいです。コービー・ブライアン(Kobe Bryant)っていう有名なバスケの選手もいたし。
でも、Shinjyuku, Harajyuku, Omotesando, Takeshitadohri など、私たち日本人にとっては簡単な地名であっても、なかなか覚えられないとの事。また、原宿といえば表参道だったり、竹下通りだったり、人々が説明してくれる際に、それらの名称が混同されて出てくる為、全くちんぷんかんぷんになってしまったそうです。
漢字表記って、その字にたいがい意味があるので、私達日本人にとっては、とってもわかりやすいですよね。でも、彼らアメリカ人にとっては、漢字が読めるわけではなく、全てがアルファベット表記の音だけなので、覚えにくいこと、この上ないようです。
ですから、きっと東京メトロなどは、色とアルファベット・シンボルと番号で、電車の運行表を表記してくれるようになったのですね。といえども。次へ続く。
東京の電車多すぎ・・・
そして困った事最後は、大好きなTOKYO だけれど、とにかく、電車がありすぎる、、、、って。
この数ある電車の乗り換えは、元日本在住だった私も、現在たまに日本に行くと、ものすごく大変だ〜と思うことでもあります。なので、外国人で、このような交通網のある都会から来た人はまだいいけれど、そうでないと、特に多くのアメリカ人は電車や地下鉄に乗ったことの無い人などたくさんいるわけで、(車社会なので)、そんな人にとってみれば、TOKYO の電車の乗り換えは至難の業かもしれない。
電車の路線図を前にして、ええええええ???、おおおおおおっ!!!と言う彼らの叫び声が聞こえてきそうな気さえします。(大笑)。
そして、スーツケースを持っての移動だったりすると、各駅に、エレベーターやエスカレーターがついていると言っても、東京のプラットホームは長いし、駅の出入口はたくさんあるし、階段の上り下りも随分とあって大変!
なので、東京都内だけだったら、特に高齢の方だったら、タクシーが1番便利かもしれない。日本のタクシーは、アプリで呼べばすぐ来るし、感じがいいし、チップとか計算しなくていいから明朗会計だし。
ニューヨークでは以前は、外国人観光客だと思われて、遠回りされてすごい料金ふんだくられたりとかよく聞いたりしていた。でも日本では、そんな話は聞いたことがない。
日本のタクシーは快適で、2重丸です☆
さて、前回と今回で、アメリカ人がはじめてのニッポンでちょっと困ったこと、というお話をお届けしました。
ちょっと困ったことはあったとしても、その何倍も、とってもとっても日本が楽しかったようで、アメリカに帰ってきて、またすぐにでも行きたい!って話してました。
日本を気に入ってもらえてホントよかったです☆
ではまた来週〜♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。