先日久しぶりのドライブで、メリーランド州まで行ってきました。4時間強のハイ・ウェイを使ってのドライブとなると、途中で寄るのが、日本語で言うところの、サービス・エリア。英語では、rest stop(レスト・ストップ)といいます。
今回は、アメリカ・イーストコースト(東海岸)のサービス・エリア、高速道路を走行中にちょっと休むことのできるレスト・ストップ、を少しご紹介しますね。
とその前に、ドライブ関連の言葉について。一般道で休憩が取れる日本語でいうところのドライブ・インですが、英語でドライブ・インと言うと、外で見る映画のことを指すことが多いです。ドライブ・イン・ムービー、とか。
そして、マクドナルドで有名なドライブ・スルーは、英語でも、drive-thru(ドライブ・スルー)です。これはアメリカから直接来た英語なんですね。
もう一つ、ドライブ・インにつきものなのがガソリン・スタンドですが、英語では、gas station(ギャス・ステーション)といいます。州によっては、このギャス・ステーションで、ビールやワインを山盛りに展示して、大安売りとか言ってセールしていたりするので、日本人から見ると、めっちゃ不思議ですよね。
また、このギャス・ステーション、ニューヨーク州では、誰がポンプをオペレートしても良いのですが (セルフ・サービス)、ニュー・ジャージー州へ行くと、ドライバー自身がオペレートしてはいけないことになっています(オペレーター・サービス)。日本のガソリンスタンドのように、お店の人がオペレートしてくれます。
ただ、日本のように窓を拭いてくれたり、ゴミを捨ててくれたりのサービスはないです(笑)
ちなみに、物価の違いがあり、ニュー・ジャージー州で入れた方が、ニューヨーク州よりサービスも良く、値段もぐんと安い、というのが実情です。
私、昔は、ジャパン・ツアーの時に、高速バスを使ったこともありました。日本のサービス・エリアがとても楽しみで、各地のローカル色たっぷりのお土産屋さんとか、スイーツとか、ちょっと頑張ってすすれば間に合うかもしれないお蕎麦屋さんとか、
でも大概休憩は15分位でしたから、食事をするほどの時間はなかったのですが、バスの中の窮屈な座席でぎゅっと縮こまった足腰を伸ばして、いろんなお土産を見て回るのは、とても楽しみでした。
ところが!
アメリカのレスト・ストップには、全然そんな楽しみがないんです…どこもかしこも同じような、ハンバーガーかサンドイッチ、コーヒーとコーラ。で、ドーナツ。確かに、アメリカ人の大好物かも。
日本ではもうすっかり当たり前かもしれませんが、アメリカの東海岸にあるレスト・ストップでも、セルフ・オーダーでセルフ・レジ、がほとんどを占めています。このサンドイッチ売り場でも、自分でパンや具材、ドレッシングなどを選んだりするみたいです。
若い人たちはさすがにパパッとオーダーして行きますが、年配の方がたは戸惑っている気配があります。
話は逸れますが、このところ、ニューヨークのスーパーでも、大手ですとほとんどがセルフ・レジとなり、セルフ・レジに慣れていない年配の人たちが、有人レジを待つ長蛇の列を作っています。
ニューヨークのスーパーのレジの良いところは、レジ打ちの人たちが、購入した食品をポリ袋に全部詰めてくれるのでとても楽だったのですが、最近は自分でやらなくてはいけなくなりました。
そういえば、日本のスーパーは、袋詰めは、もともとお客様が自分でやるのですよね。
コーヒーは、結構いろんな種類が常時あります。レギュラー、デカフェ、ヘイゼル・ナッツ、フレンチ・バニラ、パンプキン・スパイス(これはきっと、もうすぐ感謝祭と言うことなのでしょう、季節感入ってます。)
コロンビア、ダーク・ロースト、キューバン・ロースト。そして、それに各自が、牛乳や、アーモンド・ミルク、スキム・ミルクなどがサーモスに入っているのを、自由に入れられるようになっています。
日本でコーヒーについてくる、あの茶色の小さめのプラスチックカップに入った「コーヒーフレッシュ」と言うのは、ほぼ見かけないです。あれは、いつも日本で、私は不思議に思いながら、お断りします。
ミルクのようでミルクでなし、クリームのようでクリームでなし。 コーヒーには絶対普通の牛乳が1番おいしい!と思う私です。
最近ですが、一応こんなヘルシー志向の食品も、アメリカのドライブ・インに並ぶようになって来ました。サラダ、カット・フルーツ、ベジタブル・ラップ、野菜ジュースなどなど。これは本当に最近です。私たち日本人は、野菜好きが多いから、やっと、ドライブ・インで買いたいものが少しある感じになってきました。
おまけですが、宝くじの自販機もありました。スクラッチ・オフのが置いてあるみたいです。小さい額のだと、州によって全然取り扱いが違ったりするので、ドライブの時は気をつけないと。
せっかく当たっていても、後ほど当選に気がついたのでは、わざわざ州を越えて懸賞金を取りに戻ってこなくてはなりません。(笑) スクラッチ・オフは、その場でやってみた方が良いですね〜!
今回はアメリカ東海岸のレスト・ストップ(サービスエリア)をご紹介しました。
それではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。