ニューヨークに来られた際、大きなスーツケースと共に到着して、摩天楼を見上げながら、まず必要なのが腹ごしらえになるでしょう。
ホテルに到着して早々、シャワーを浴びて、きれいなお洋服に着替えてレストランに行くのもありですけど、ニューヨークでは、レストランはランチタイムをちょっと逃すと、午後の休憩時間に入ってしまうし、ディナー時も、大概のよさげなレストランは夜9時ちょいにはラストオーダーで、10時位には閉まっちゃいます。
私も来て、すぐぐらいの時は、時差ボケで変な時間に目が覚め、気がついたときにはもうレストランは間に合わない、なんていうことがよくありました。
そんな時に、とっても助かるのが、「Bodega / ボデガ」のサンドイッチ。
今日は、私のお勧めのボデガのサンドイッチ3選をご紹介します。記憶のどこかに留めていただくと、役に立つ時があるかも☆
まず、ボデガって一体なに?と思われると思いますが、いわゆる、コンビニです。大概、街中の各ブロックの角とか、駅前とか、便利なところにあって、何でも売っています。
いわゆる、ファストフードも置いてあり、コーヒーや、サンドイッチのコーナーもあったりします。サンドイッチも、作り置きのだけではなくて、その場で、カスタマイズして作ってくれる。
パンをトーストしたりもしてくれるから、ホテル住まいの身には、あったかいサンドイッチもありで、これはありがたい。また、アメリカサイズなので、分量的には2食分ぐらいあったりもする(笑)
あ、何でも売ってるって書いちゃったけれど、日本の超便利なコンビニとはちょっと違います。いや、大幅に違うかなぁ。
まずお酒類は、ビールしかありません。コスメも売ってない。メイク落としとか、コンタクト・レンズのケースは見たことないわ。
カップめんと電池はあるかな。カップめんは、なんと日清カップヌードルが、1種類だけど。
ATMマシンはあって、手数料が高め(以前の記憶で5ドルくらいした)だけど、キャッシュは出せます、でもそれだけかな、各種振り込みとか、そこまではできない。
あ、コピー機もないです。でもね、これがニューヨークのコンビニです。(微笑)
で、本日のお題、サンドイッチの話題に戻りますが、まず、ボデガに入ると、たいてい直ぐにサンドイッチのコーナーがあります。
パンを選んで、具を選んで、調味料を選びます。それだけの簡単なことなんですが、それが、ここはニューヨーク、英語しか通じないんですよね。(苦笑)
指差す☝️と言うジェスチャーがありますが、それでいいと思います。大概のボデガには、パンが並んでいる棚があり、丸いパンがロール、長細いのがヒロ、ちょっと固そうなのがベーグルです。
それぞれにバリエーションがあり、ロールでもポピー(ケシの実)が付いていたり、ベーグルでもプレーンに始まって、オニオン、ガーリック、シナモン・レーズン、エヴリシング(全部付き)など、種類を選べたりもします。まずそのパンを選びます。
で、サンドイッチに挟む中身ですが、ハムとか、チーズとか、エッグサラダとか、単品で頼むのもよし。私の大好きなオススメまずひとつめは、ロールの「BLTサンドイッチ」です。
ベーコン、レタス、トマトの絶妙な組み合わせが、ちょっとトーストしてもらったパンについたバターと、レタスにマヨネーズを、そしてカリカリのベーコンにブラックペッパーを一振りしてもらうと、絶妙のサンドイッチになります。レタスがサクサクして、最高です。しかも値段も高くない☆
次のオススメは、「ルーベン・サンドイッチ」これはちょっとぜいたくな感じ。
なんといってもドレッシングが、ルーベン・ドレッシング。日本で言うところの、サザン・アイランド・ドレッシングでしょうか。ピンク色の。アメリカではあまり見ないです。ちょっとファンシーな感じさえします(笑)。
具は、コーンド・ビーフ(塩漬け牛肉、日本では、コンビーフの缶詰が有名かも)、ザワー・クラウト、スイス・チーズなどをグリルして、ライ麦の食パンに挟みます。これは、なかなかゴージャスなお食事となりえます。赤ワインとかと、ペアリングってどうかしら?
そしてもう一つ、ニューヨークでのおすすめサンドイッチを挙げるとすれば、ユダヤ系の人々に愛される、もちっとした感触の「ベーグル」。
種を、焼く前にちょっと茹でるのだそうです、それであんな風に、生地がもちっとなるのだとか。私は、「エヴリシング(全部付き)」が好きです。
エヴリシング・ベーグルといえば、すごい映画が昨年ありましたね。「Everything Everywhere All at Once/ エブリシング・ エブリウエア・オール・アット・ワンス」。なんだか、あんまりよくわからなかったけど、すごい映画でした!(大笑)。
そのエヴリシング・ベーグルを、ちょっとトーストして、香ばしく温めたベーグルに挟む具は、クリームチーズが定番ですが、私は、これにスモークサーモンの薄切りを挟むのが最高、だといつも思っています。おまけに、あれば、パープル・オニオンの薄切りがちょっと薬味で乗っかると、もっと美味しくなります。(ニコニコ)
アメリカでは、サンドイッチは定番のランチです。忙しいときには、朝、食パンにピーナツバターを挟んで、ジップロックバックに入れるだけでよし、それにりんごが1個あればナイスなランチです。
家族連れでビーチに行く時、食パンの大きな袋と、チーズのスライス、ハムのスライスパックがクーラーボックスに入っていれば、家族全員分のランチです。それにバナナをひと房持っていけば、バッチリ。
17世紀ごろから、パンの上に冷たい肉をのせて丸めたり、挟んだり。トランプなどゲームをやるときには、お皿やシルバー(ナイフやフォーク)もいらず片手で食べれるので、もてはやされるようになったそうです。
今日は、アメリカらしいファストフードのご紹介でした。ダイニングテーブル(食卓)がなくてもオッケーなランチ。ぜひ、ニューヨークのホテルで楽しんでくださいね。
ではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。