アメリカでも有数の夏のリゾート地、メリーランド州オーシャンシティでの、バケーションの様子をお届けしていたシリーズ。
今回が最終回です。
オーシャンシティでの滞在の様子は前回までですが、実はニューヨークまで車で7時間くらいの道中にも、いくつか楽しみにしている
ところがあります。今回はそんな様子をシリーズ最後にお届けします。
ソフトシェルクラブを買いに
さて、ニューヨークへの帰り道。
まず、ウェスト・オーシャンシティの、採れたてのシュリンプ屋さんへ。
ShrimpBoat(シュリンプ・ボート)
https://shrimpboatoc.com/
ここで、お土産のエビや蟹、ソフトシェルクラブを購入。その場で、ケイジャンスパイスで茹でてくれたり、生のものはクーラーボックスに氷漬けにしてくれます。かんかん照りの中、ドライブでNYまで7時間以上かかるからちょっと不安なのだけれど、以前も大丈夫だったからきっと今回も大丈夫。(笑)
ソフトシェルクラブの調理方法は、お店で、きれいに中を洗ってもらっておけば、家に帰って、軽くコーンスターチ(片栗粉のようなもの)をはたいて、バターで裏表3分ずつ焼くだけ。極上に美味しい。そうだ、家に着いたらすぐ、これに合う白ワインを冷やそうっと。(笑)
ソフトシェルクラブを買った後は、
ファーマーズマーケットへ
The New Castle Farmers Market(ニューキャッスル・ファーマーズ・マーケット)
http://www.newcastlefarmersmarket.com/
こちらは、1954年から始まったのだそうで、随分と歴史的な(!)ファーマーズ・マーケット。ペンシルベニア州の、伝統的なオランダやドイツゆかりのフードを始め、農産物やレストランなど、70軒以上の個人事業主がお店を出しています。
とにかく広い。最初の数年間は、この広い建物の中で迷っていましたが、今年は全然迷わず。
アーミッシュ村のあるランカスター・カウンティ(ランカスター郡)のお肉屋さん、蜂蜜や、焼き菓子、採れたて野菜、フィラデルフィア・スタイルの、ブラウン・マスタードを付けて食べるプレッツェル屋さんなどなど、書ききれません。
アーミッシュ村の人々とは、ペンシルベニア州に住む20万人ほどのドイツ系の移民で、現在でも宗教に従い、移民当時の自給自足の生活を送っている人々のことです。
私が大好きなのはソーセージのサンドイッチ、$6 (約660円)。ちょっと遅めのランチです。そしていつも立ち寄るお肉屋さんで、スペアリブを”Rack of ribs”(丸ごとホール)で購入。
八百屋さんの野菜も、とにかくフレッシュなので、たくさん買い込みます。でも、その値段の安いこと。やはりニューヨークから2時間半、離れているだけの事はあります。
このマーケットの隣のパーキングエリアでは、フリー・マーケットも開かれていて、とにかくたくさんのテントが、どーっと続いて並んでいます。アンティーク・マーケットです。
ゆっくり見たかったのですが、夏休み中の土曜日の午後と言うこともあり、ニューヨークへ入るのに、リンカーン・トンネルまたはジョージ・ワシントン・ブリッジなど、結構な渋滞が予想されるので、今日はそこそこにして、引き上げます。
後は一路、ニューヨークへ。2時間半のドライブ予定でしたが、ここから約4時間かかりました。
とっても楽しみにしていた海辺のバケーション、無事に帰宅できました。昨年は泣く泣くキャンセルしたから、今年は行けて、よかった。来年も、行けるといいなぁ。
いろいろと変異株の出てきているコロナですが、とにかくの収束を、祈っています。今回のバケーションも、ビーチサイドでも、人が多く出ているボードウォークなどは、なるべく避けていました。裏道を通ったり、空いてる時間に出かけたり。ホテルの部屋から海を見渡して、楽しみました。
バーでも、いつもだと、バーテンダーさんや、隣の客さんたちともフレンドリーに接するのですが、今回はそれもせず。
無言の旅は味気ないですが、もうちょっとの我慢かな、と思っています。
数日ではありましたが、海の風に吹かれて、ボーっと久々にのんびりとしました。その後、ニューヨークに戻ってから、早起きの癖もついて、まぁ元気が出たこと。バケーションでこれほどリフレッシュできるとは、行く前には、こんなにクリアには思いつきませんでした。
皆さまも、もしお時間ちょっと取れたら、少しだけ足を伸ばして自然の風に吹かれてみると、普段のもやもやも吹っ飛び、翌日からすごく元気になれると思います〜。ぜひ、お試しあれ!
ではまた来週
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平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。