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アメリカには銀行通帳がない!

World Lifeな生活
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前回は、アメリカには戸籍がない、というお話をお届けしました。

今回お届けする、アメリカにない書類・・・。

それは、

銀行の通帳がない!

そう、日本の銀行のような通帳がありません。

かなり昔は、銀行によっては、バンクブックというノートのようなものがあり、銀行に行くと、窓口の人が「手書き」で、いくら金額入れた、とか書いてくれるようなものがあったようですが、今はもうありません。

ATMを使うときに明細書が出てくるので、それをとっておけば良いと言うことになるようです。

最近は特に、皆さんコロナ禍でお出かけを最小限に控えたため、ネットバンキングもますますポピュラーになってきました。コンピューターで、残高や、いままでの取引等、プリントアウトすることも出来ますので、通帳がないので不便、ということはないです。

日本でもインターネットバンキングが大きな地位を占めて来ているようですので、わざわざ銀行に行って、通帳記入などされる事も少なくなっているかもしれませんね。

アメリカの若者に、どうやって自分の銀行を選びますか?と言う問いに、「スマホのアプリが使いやすいもの」と言う答えが過半数を占めたと、最近の新聞に載っていました。

アメリカの銀行窓口

そんな状況の中、アメリカの銀行の営業所はどうなっているかというと、このパンデミックでほとんど人が来ないので、どんどん減っているらしいです。中には、カフェを併設したり、ヨガ教室を開いたりして、客寄せをがんばっている銀行もあるのだとか。

そして、銀行の受付窓口の仕事は、ノルマが厳しい割りに、時給はマクドナルドのアルバイトとあまり変わらない位に、下がってしまっていたりするようです。

なので、銀行の窓口って、以前は花形なイメージがあったりもしましたが、今はお仕事としての人気もないようです。今後AIの普及とともに、なくなっていくのかもしれませんね。

振り込みは小切手で

アメリカの銀行では、古い手法もまだ使われています。というのも、まずアメリカのATMでは振り込みができないんです。

ATMは、お金を出したり入れたりするだけなんです。なので、振り込みをするときは、古くからある「チェック(小切手)システム」を使います。

チェック(小切手)は、各銀行から発行されているもので、個人の口座番号や、名前、支店名などが、連番で刻印されており、そこに、宛先(名前・会社名等)金額を書いて、サインをして使います。

映画のシーンなどで、コートの胸ポケットやアタッシュケースなどから出して、サラサラっと書いて切って相手に渡したりしているあれです。

キャッシュと同じようなものなので、私は基本的に家に置いてあり、持ち出すことはほとんどないです。

そして、そのチェックを使って、電気、ガス、電話代などを、振り込んでいる人が数多くいます。

各請求がきたら、その金額でチェックを切って、封筒に入れ、切手を貼って、郵送で電気会社やガス会社に送るんです。なので結構手間がかかります。

私自身、アメリカに来た頃は、それが当たり前だったので、そうせざるを得なかったのですが、なにぶん、普通郵便の封筒に入れて、この「ほぼ金券」を送るので、途中で紛失したり、開封されて中だけ抜かれていたりと、思い出せば、いろいろなトラブルがありました。

なので、今は自動引き落としにしていますが、特に年配の方など、自動引き落としは信用できない!という人は、いまだにチェックを郵送しているんです。確かに、こちらでは、そんなにはないですが、日本ではありえないような、自動引き落としでのトラブルもあったりするのも事実です。

ちなみに、自分がチェックをもらった側の場合、ATMを使って、自分の口座に入金する事ができます。ATMにチェックを入れるところがあり、入れると、手書きの数字を読み取ってくれて、あとは金額を確認して入金、となります。

通帳がなかったり、ATMで振り込みができなかったり、でもチェックをATMで入金できたり、もう長年普通のことで、あまり意識していなかったのですが、今回改めて思うと、便利だったり、そうでもなかったり、その辺もアメリカの面白いところかもしれませんね。

 

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