この夏もサマーバケーションでOceancity(オーシャンシティ)へ☆
8月8日、ニューヨークを午前9時に出発、途中20分ほどレスト・ストップ(サービス・エリア)でブレックファーストの休憩。出る前に、近所のデリで買っておいた、でかくて美味いBLTサンドイッチ(ベーコン、レタス、トマトの略) を頬張り。その後、オーシャンシティには午後1時半ぐらいに到着。
ニューヨークからオーシャンシティへの約4時間半のドライブは、夏休みでもう既にみんなバケーションへ出かけちゃってるのか、車も少なく渋滞なくスムーズでした。
例年、ついついアメニティーなどを考えて大型ホテルチェーンに泊まっていたのだけれども、今年は、ちょっと趣を変えて、木造でお金持ちの別荘風の、Harrison Hall(ハリソンホール)と言うホテルにしてみた。
Harrison Hall
https://harrisonhalloc.com/
ボードウォークの真ん中へんにあって、どこへ行くにも便利だし、オーシャンフロントルームが取れたから、言うことなし。どっぷーんという波の音とともに目覚めることができる☆
実はこの数ヶ月、ニューヨークの自分の住むアパートの真前で、なにやら建築中。毎朝7時から、コンクリートをドリルで削るような、とんでもない騒音で睡眠妨害をされていて、よく寝れなくて参っていたところなので、オーシャンフロントルームなら気持ちよく爆睡できそう。
ハリソン・ホールのお部屋
部屋は狭いし、ビルディングも部屋の内装も古い。エレベーターは遅いし、廊下も細い。シャワールームは、体が壁にぶつかるほど小さく、壁に設置されている液体石鹸が床にずっと垂れ続けている。そして、ベッドもふにゃふにゃ。まあでも海辺に面した窓には、なんとスクリーン(網戸)が入っているので、それだけは二重丸。
と、そんな一見良さそうには思えないお部屋。私もむかーしはもっと良い部屋だったらなあ、と思っていたけれど、長年いろんなところを旅しているうちに、
とりあえず清潔そうなベッドが1つあれば、そして水がちゃんと出ればありがたい!と思うようになった(笑)
お湯が出れば御の字です。そしてそのお湯が、途中で急に水にならないでくれれば、本当に神様に御礼を申し上げる。ちなみに、この部屋のシャワーは途中でお湯が水になった(笑)。でも、海辺だからいいよ。夏だし。^_^
キューバのシャワー
シャワーといえば、昔キューバのハバナに行った時のことを思い出す。
当時まだまだ社会主義で、庶民は配給制度で、例えば国から支給される石鹸は月に2個、それがまたけっこう品質が粗悪なもの、そんな厳しい生活を強いられていた頃。
知り合いのお宅に泊めてもらった際、ちょろちょろのお湯で髪の毛を洗っているときに、いきなりそれが冷たい水になったことがあった。結構涼しい時期だったから、あれはちょっとこたえた。ぜいたくな生活は一切なくて、ドライヤーなんかもなかったと思う。暖かいお湯、それ自体が、贅沢なことなのだと、あの時初めて知った。
フランスでのシャワー
シャワー中、お湯がいきなり水になる所と言えば、フランスのパリで知り合いの家に泊めてもらった時も驚いた。シャワーの上を見上げると、大きな円筒のタンクのようなものが頭上にあって、なんとそれが湯沸かし器だったのだ。
その円筒のタンクの中のお湯が全て使われてしまえば、しばらくの間は水をお湯に温めるので、ずっとお湯が出ない。私の前にシャワーを使っている人が、長い髪の女性だったりすると、これはもうアウト。あっという間にお湯が切れて水になった。
ウィーンでのシャワー
そういえば、ウィーンもシャワーが同じシステムだったなぁ。同居人が女性だったから、よくシャワーが水になっていた^_^;。
シャワーひとつでこんな色々なことを思い出すなんて、今まで忙しい時は思い出しもしなかったけれど、パンデミックのおかげでゆったりした毎日となり、こうやってふと昔を振り返ってみるのも、面白いものだなぁ。
さて来週は、今回のオーシャンシティでの食事についてお伝えします☆
ではまた来週
Kayo
P.S.
上記パリでの懐かしいライブのポスター
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。