京都国際高校が夏の甲子園で優勝しました。
「国際」という言葉が好きな私wそれだけで、え?と興味が引かれ調べると、もとは所謂「朝鮮人学校」だったらしいです。さらに調べて分かったことで、あなたにぜひ伝えたい意外なことが2点。
<こんなに違う見出し>
一つは英字新聞の伝え方。新聞により伝え方が微妙に、でも意味深に違うんです。大見出しを実際に比較しましょう。(論評はあくまで私の主観的な印象です)
まず韓国の<Korean Herald>
「Korean-ethnic high school wins prestigious Japanese baseball tournament」
(韓国の民族系高校が栄誉ある日本の野球大会で優勝)
韓国のethnicな学校が優勝と。見出しの先頭にまず目に飛び込むKorean-ethnic。やはり韓民族を強調してるようです。
https://www.koreaherald.com/view.php?ud=20240823050452&ACE_SEARCH=1
次に<朝日新聞>。
「International school from Kyoto wins Koshien title」
(京都の国際的な高校が甲子園で優勝)
https://www.asahi.com/ajw/articles/15398703
見出しの先頭はinternationalの言葉。京都からの国際(的な)高校が優勝と。from Kyotoは何だか付けたし。校名をばらして国際性だけを強調したみたい。
次に<Japan Times>
Underdog Kyoto International High School wins Summer Koshien crown
(勝ち目のない京都国際高校が夏の甲子園で栄冠を勝ち取る)
https://www.japantimes.co.jp/sports/2024/08/23/baseball/koshien-kyoto-kokusai/
読者の目に一番最初に入る underdog。underdogとは、(predicted) loser in a contest「(競争で)負ける(見込みの)選手、弱者」。つまり弱者の負け犬が優勝と。国際性や韓国とかより、勝敗の意外性が焦点のようです。
分かりやすいよう、3つの見出しを新聞ごとにまとめます。
<1国1言語の思い込み?>
あなたに伝えたい二つ目は「校歌」。
韓国語の校歌が歌われて違和感を感じたのか「日本の学校なら日本語で歌え」のような悪口批判がSNS上で多数あったみたい。
あなたはどう思いますか?私は何語でも構わないと思います。そう思う理由は2つ。
一つ目。国によっては公用語が2つ以上の場合も。それならどうしろと言うのでしょう?例えばカナダ。英語とフランス語が公用語。どちらが本物?インドの公用語は20程らしいですが。
二つ目。日本の学校で校歌が英語の学校があります。例えばICU高校。また同志社。
もしここの硬式野球部が勝って校歌を歌ったら、同じような非難がでるのでしょうか。
https://icu-h.ed.jp/about_us/school_song.html
結論的に、言語の問題ではないということです。
京都国際高校の校歌を読みましたが、素晴らしい内容だと思いました。何語か、ではなく内容で考えるべきだと思います。
英字新聞って聞くと、読むのに少しハードルが高く感じるかもしれませんが、見出しだけもありかも。あなたも興味のありそうな記事から、ちらり見出しだけ覗いてみるのもいいかも。
See you next time,
Jiro
<英語版>
知ってる内容を英語ルートで理解する。洋画で字幕を読んで英語を聞くように。
↓ ↓ ↓
英語版はこちらから☆
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員