気づけばもう26日。
今年はどんなクリスマスを過ごしましたか。
家族や友人たちと過ごした人,仕事だった人,そして一人だった人も
みんな今年は今日を入れても,今年はあと6日。
早いものですよね。
クリスマスまでの挨拶は
“Merry Christmas!”
が最もポピュラーだと思いますが,クリスマスが終わった今,英語ではどのように挨拶すれば良いのでしょうか。
さて,ここで考えてみましょう。
クリスマス後の英語での挨拶,あなたならどのような言葉を使いますか?
―「良いお年を!」ってどう言うの?―
日本人にとっての大イベントのお正月がやってきます。
ですので25日が終わると,昨日までクリスマスムードだったなんて嘘のように,街はお正月一色になっていきます。
もう昨日まで
“Merry Christmas!”
と言っていたのに,今日からは
「良いお年を!」
という挨拶があちらこちらで聞こえ始めてきます。
日本語ではこのように,
「良いお年を(お迎えください)」
という挨拶で年末のご挨拶を締めくくり,年が明けると
「あけましておめでとうございます」
という挨拶で新年を迎えますよね。
では,英語ではどうなのでしょうか。
いろいろな言い方がありますが,
“Have a happy New Year!
(幸せな新年をお迎えください)
“Have a great rest of the year!
(今年の残りの日を素敵にお過ごしください)
“Hope you have a great end to the year!”
(良い年末を過ごせますように)
のような表現が一般的かもしれません。
さらにもう少し丁寧に言いたい場合は,
I wish you all the best in the new year.
(新年が素晴らしいものとなりますように)
のように言うことができるんですね。
― 2つの意味を持つ “Happy New Year!”―
“Have a happy New Year!
“Have a great rest of the year!
“Hope you have a great end to the year!”
“I wish you all the best in the new year.”
などもいいけれど,覚えられないかも…
という方,ご安心ください。
もっと簡単に言える言葉があります。
ほとんどの方が覚えている表現,それは
“Happy New Year!”
「え? “Happy New Year!”って(あけましておめでとう)じゃないの?」
「新年あけてから使う挨拶でしょ?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は “Happy New Year”には,2つの使い方があるんです。
1つは文字通り
「あけましておめでとう」
を意味する “Happy New Year!”。
そしてもう1つが,クリスマスから大晦日にかけての
「良いお年を!」
を意味する
“Happy New Year”
なんです。
クリスマスから正月まで使えるなんて,簡単なのにとっても便利な挨拶ですよね。
でも1つだけ注意点が!
それは
“A Happy New Year!” とは言わないということ。
よく印刷された年賀状などで “A” が最初に書いてあるものがありますよね。
文章で
“I wish you a happy new year!”
と言う場合は “a” が付くのですが,
「良いお年を」「あけましておめでとう」
だけを表す “Happy New Year”の場合は,冠詞の “a”はつけません。
ほら,クリスマスだって文章だと
“We wish you a merry Christmas!”♪
のように “a” がついていますが,「クリスマスおめでとう!」と言う場合,
“Merry Christmas!”
のように最初に “A”はつけません。
“Happy Birthday!”も,文章だと
“I wish you a happy birthday!”
と言いますが,「お誕生日おめでとう!」と言う場合
“A happy birthday!”
とは言いませんよね。
それと同じです。
“Happy New Year!”
“Merry Christmas!”
“Happy birthday!”
のように “A”をつけずに言いましょう。
― “New Year” と “new year” の違いって?―
“I hope you have a great New Year!”
のように “N” “Y”を大文字で書いてある場合と,
“I hope you have a great new year!”
のように小文字で表されている場合があります。
これらはどう違うのでしょうか。
名前や地名の固有名詞って大文字で書き始めますよね。
それを考えていただくとわかりやすいかもしれません。
つまり,大文字は特定の「お正月」をさし,小文字の場合は「新しい年全体」というニュアンスになるんです。
ですので
“I hope you have a great New Year!”の場合は,
「素晴らしい “お正月”をお迎えください」
というニュアンスで
“I hope you have a great new year!”のように小文字の場合は,
「 “新しい年”が素晴らしいものとなりますように」
のようなニュアンスになるんですね。
英語っておもしろいですよね!
― “Happy New Year” と言われたらー
年末,友人の家で食事会をしました。
帰る際に友人から
“Happy New Year!”
と
言われました。
あなたは何と応えますか?
・
・
・
一番簡単なのは,そのまま
“Happy New Year!”
と返すこと。
でも他のも知っておきたい!という方,これはどうでしょう?
“To you, too!”(あなたにも)
”Happy New Year”って
「新年はあなたに良いことがありますように」
という意味の
“Happy New Year to you.”
の “to you”が省略されている挨拶なんですよね。
“Happy birthday to you.”と同じです。
なので,
“to you, too!”
と返すことで
「あなたにも!“
となるわけです。
同じような表現で,
“Same to you!”
(あなたにも同じように)
という感じで表現することができますよ。
ということで,皆様,今年も大変お世話になりました。
また来年もどうぞよろしくお願いいたします!
良いお年をお迎えくださいね。
“Happy New Year 〜♪”
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。